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石に泳ぐ魚』訴訟
柳美里氏のデビュー作『石に泳ぐ魚』で副主人公のモデルとなった顔に障害をもつ友人の女性が、無断で小説のモデルとされ、プライバシーや名誉を傷つけられたとして訴えた訴訟。原告側は、モデルに事前に許可をとって、あるいは徹底的に話し合って書くべきだと主張。一方で柳氏側は、小説はあくまで「虚構」であり、登場人物と現実の人間は異なると主張し、争ってきた。1、2審判決では、いずれも柳氏側の敗訴。柳氏と新潮社は上告していたが、本年9月24日の最高裁判決にて上告が棄却され、柳氏側敗訴の1、2審判決が確定した。判決では「(2審が)出版差し止めを命じたことは、表現の自由を保障した憲法に違反しない」とされている。小説の出版差し止めは、戦後初めてのこと。判決を受け、柳氏と新潮社は小説の改訂版を出版した。
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