2005年04月06日
『さとう珠緒編集長のバカブックガイド』特集番外編
イラスト/サイトウユウスケ
何年か前に夜中タクシーに乗っていたときのこと。「お客さん、今すごく売れてる、『世界がもし100人の村だったら』って本、知ってます?」「はい。すごい話題になってますよね、でもまだ読んでません」タクシーのおじさんが世間話をふってくるのは、よくあることと、軽い気持ちで答えていたら、タクシーのおじさんが急に物々しい口調でこう問いかけてきた。
「お客さん、世界がもし、100人の村だったら……、お客さんどうします?」
??? 「お客さん、どうします?」って『世界がもし100人の村だったら』ってそういう本だったっけ?
と考え込んでいたら、「世界が100人の村だったら……」とどうやら無回答は許してくれない様子なので、とにかく何か答えて話を終わらせようと「100人全員とお友達になるように努力します」と答えた。ところが。「う〜む。お客さん、世界が100人の村なんですよ、どうするんですか?」おじさんは許してくれない。その後家に着くまでの約30分間「家を建てるためにみんなで木を探しに行く」とか「ルールを決めるために話し合いをする」とか、様々なバージョンの回答を試みたけど、結局おじさんの納得を得ることはできないまま、家に着き、タクシーを降りた。おじさんがどんな答えを欲していたのか、わからないまま。
でも、でも、『世界がもし100人の村だったら』はそういう本じゃない!
というような、かんちがいをもとに作られたブックガイドが、今回の特集「バカブックガイド」です。ありとあらゆるブックガイドが巷にあふれる昨今ですが、今回のブックガイドは本邦初「バカ」が作ったブックガイドです。「本はほとんど読みません!」という、さとう珠緒さんを編集長に迎え、記憶と空想だけを頼りにブックガイドしてもらいました。そういう本じゃない! と怒らないで読んでいただければ、と思います。
投稿者 davinci_blue : 2005年04月06日 22:57