2004年08月06日
特集「だから乱歩はオモシロイ!」番外編
乱歩特集のほうは、お楽しみいただけましたでしょうか。本誌では、一部しか掲載できなかった読者アンケートの結果をご紹介します。
アンケート概要/『ダ・ヴィンチ』のe-mailアンケート登録者に2004年6月末にアンケート内容を告知。有効回答数786名

「とても好き」「まあまあ好き」をあわせると、なんと74%の人が乱歩好き。
乱歩作品はここが魅力
●自分なりの大正時代の風景や、虫の湧いた死体のイメージがぐるぐる頭をかけめぐり、右脳の刺激になる。ノスタルジックでエログロで・・・といった何ともいえない世界に引きずり込んでこまれ、今となっては逆に新鮮な、まったく別の世界を疑似体験させてくれる。(23歳・女性・会社員)
●語り口。どんな陳腐なストーリーでも乱歩に掛かれば、一流のエンターテインメント作品になってしまってしまう点。(30歳・男性・自営業)
●切実すぎるが為の狂気。と、それをどこかでせせら笑っているような部分と悲しさ。名言「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」に集約される気もします。(24歳・女性・書籍事務)
●人をひきつけるその文体や構成。そして乱歩自身の博識。全集を購入して彼の評論を読んだときに知ったのだが、相当、海外の原書を手に入れて読んでいたようだ。そういった知識の深さがあのような作品を生み出したのではないか。(22歳・女性・専門各種学校性)
●大学で少年物ではない作品を読む機会が出来て改めて思ったのは、作品の古さを感じさせないこと、現代ではおそらく表現が不穏当なものもあると思うのだけれど、その表現が大正、昭和初期などすごくレトロな時代背景あいまって、かえって怪しさや怖さおどろおどろしさを出していること。どの作品でも、物語の中の天気は晴天ではなく、曇りか雨というなんか薄暗いイメージが伴っているところ。ワンパターンになりがちなトリックもあるのだけれど、解っていても尚楽しめるところ。(31歳・男性・会社員)
●暗い・重い・恐い・見えない・救いがない。ミステリーとして読んでも、文学作品として読んでも、どちらも面白い。淡々とした文章が、徐々に深淵に落ちていく感覚に、ついつい酔いしれてしまう。(27歳・女性・会社員)
●怖い!だけでは終わらない恐怖心を感じさせてくれるところ。(31歳・女性)
●主役級の登場人物のみならず、殺害されてしまうようなわき役の登場人物にも個性があり、それらが絡み合って作品の物語をよりふくよかなものにしている点。(29歳・男性・会社員)
●不気味な悪党は徹底的に奇怪で、正義の味方はピンチになってもカッコイイ。単純と言われればそれまでだが、メリハリが効いていて読んでいて楽しい。(32歳・男性・料理人)
●理論的な本格推理と倒錯的で偏執的な作品があることが、惹きつけてやまない。(50歳・男性・会社員)

第1位 人間椅子
●私も主人公になりたかった。(28歳・女性・会社員)
●「うきゃ〜,気持ち悪〜!!」と思いつつも,いつの間にか自分も作家夫人と同調して陶酔感に浸ってしまうところ(笑)ラストも面白い。(34歳・女性・会社員)
●読み終わったとき本当にぞっとした。しかもその時座っていた椅子が、小説と同じような椅子だったので、飛び上がって椅子を確かめた。(25歳・女性・公務員)
●10歳の頃初めて読んだが衝撃的だった。学校にこんな本があっていいのかという衝撃もあったが。(26歳・女性・会社員)
第2位 黒蜥蜴
●やはり緑川夫人の存在感は強烈です。怖くて美しい、女性的な美貌を餅ながら誰よりも男性的な夫人にめろめろです!(18歳・女性・大学院生)
●乱歩作品全般に漂う孤立した人間への憐れみが一番表れているような気がする。(27歳・女性・会社員)
●美しくも妖しい謎の美女と明智小五郎の恋ですねぇ。黒蜥蜴は残虐で容赦ない人物なんだけど、明智に対してだけはなぜか少女のように思えてかわいらしいと思ってしましました。(34歳・女性・無職)
●黒蜥蜴と明智、どちらの味方をしたら良いのかわからなくなる。人物が魅力的に描かれている。(47歳・女性・主婦)
第3位 「少年探偵団」シリーズ
●何人もの別人に変装する大泥棒・怪人二十面相と、それを追う名探偵・明智小五郎との熾烈な戦い。想像力をMAXまでかきたててくれるシチュエーション。(39歳・女性・会社員)
●少年探偵団!七つ道具!憧れました。テレビドラマもあって、BDバッジや少年探偵手帳に目が釘付け。(26歳・女性・フリーター)
●少年向けミステリーの永遠の名作。「わかるかね、明智君」なんて科白はないけど、ありそうに感じさせる面白さがあります。(40歳・女性・会社員)
●まさに王道。子供の頃クラスの友達と「少年探偵団」を本気で結成しようと思っていた。(27歳・女性・会社員)
第4位 屋根裏の散歩者
●展開が思いも寄らない方向に進み、人間の好奇心に訴える。(44歳・男性・会社員)
●ハイジなどに代表される健全的な「屋根裏(ベッド)」のでてくるアニメや童話で育ち、憧れを持っていた人間に、犯罪とエロスのにおいのする「屋根裏」を教えてくれた。(28歳・女性・フリーター)
●覗き見という、多分誰もがしてみたいと思っている行為を疑似体験しているような感覚。覗かれている側の人々の、表と裏の顔の違いの面白さ。(38歳・女性・フリーター)
●郷田に犯罪嗜好癖があるというより、明智が郷田を犯罪者にしようと仕向けた感じがあり、明智の性格の一部分が垣間見れた。(23歳・女性・会社員)
第5位 孤島の鬼
●復讐に燃えて復活してくる死んだはずの男に、そっくりそのまま感情移入してしまい、恐怖と憎悪に震えた。ものすごく興奮した。(45歳・女性・パート)
●登場人物のすべてが切ないです。乱歩の作品は「恋愛」が描かれることが多いですが、「孤島の鬼」は特別。いつもの大団円が、少し異なっているのも余韻があっていいと思います。(30歳・女性・会社員)
●孤島、謎の老人、影のある友人、密室殺人…と楽しませる要素がもりだくさんで、遊園地を巡るように話が展開していく。これぞ怪奇ミステリー!(22歳・女性・大学生)
●主人公が愛する女性の○○を思わず食べてしまう。人を愛するってこういう事なのかと胸がしめつけられた高校1年生の春。(27歳・女性・無職)

第1位 天地茂
●私この人以外はダメです。幼少の私がイチコロです。ダンディなフェロモン、必ずほれてしまう相手が犯人、美女好き、ベリベリ、一回いなくなる、などなど、天地さんの明智はみどころいっぱい!! 原作とは微妙に違う気はしますが、そこがまたよいと思います。(31歳・女性・会社員)
●やっぱりこの人でしょう。存在感、雰囲気独特のものがあった。名優だと思います。(36歳・女性・会社員)
●小学生から彼のFANという怪しいヤツでした。少年くささを残しつつ、ニヒルでダンディで、魅力的な大人の男性。彼以外には考えられません。(31歳・女性・自営業)
●原作の明智小五郎を知らないのでよくわかりませんが、子供の頃から見ているドラマの明智はこの人です。最後に顔の皮(!)をべりべりはがして、変装を解くシーンが好きだった。(35歳・女性・パート)
第2位 稲垣吾郎
●華奢でセクシーで、ホモセクシャルっぽい雰囲気もある俳優さん…と思うと、吾郎ちゃんがいちばん近いかな。(29歳・女性・会社員)
●知的でキザっぽいイメージ。(24歳・女性・フリーター)
●潔癖そうでなお妖しげな雰囲気がマッチしてる。(25歳・女性・家事手伝い)
●細身で、色が白くて、頭良くて、運動はしないけれど、行動力がある。(31歳・女性・パート)
第3位 陣内孝則
●聡明な明智とおちゃめな明智の両方を演じられるし、カッコつけた明智にもなれる役者さんだと思う。(20歳・女性・大学生)
●オーバーリアクションがとても面白い。またテンポの良さと、歯切れの良さ。完全無欠かと思えば、奥さんの文代さんには意外と弱かったりする。身近な明智小五郎が好きです。(24歳・女性・専門各種学校生)
●個人的にはあのキャラは大好きです。すごくシリアスな場面でもとても人間味があって。映像もすこしコント的ですしね。(22歳・女性・専門各種学校生)
●雰囲気がいい。リアルでない演技が乱歩作品に合っているのでは。乱歩作品の魅力は現実感の無い不思議な雰囲気だと思うから、実際にその辺にいそうなリアルな演技の役者は似合わない。(29歳・女性・会社員)
第4位 阿部寛
●なんとなく明智小五郎ってスマートなイメージがあります。それでいてちょっとは抜けたところもほしいのでぴったりかなと思いました。(27歳・女性・会社員)
●知的で洒落たところが適。(35歳・男性・会社員)
●知的でクールでダンディ。でも完璧すぎずちゃんとスキもある感じ。(26歳・女性・会社員)
●ちょっとはずした演技もできてでも名探偵の雰囲気も上手に出せる人な気がするので。(27歳・女性・会社員)
第5位 野村萬斎
●ただ者じゃない感が出るのではないかなと。ミステリアスさ。実際、彼は私にとってミステリアスである。(21歳・女性・大学生)
●「ハーフのような顔立ち」ではないけど、飄々としていてちょっとおちゃめで、上品で、自信に満ちている、という明智の印象にぴったり!(26歳・女性・フリーター)
●堂々とした明智小五郎ができると思う。明智小五郎は若すぎてもよくない。(31歳・女性・自営業)
●あの蛇っぽい顔の感じが私のイメージにぴったり。もうちょっと背が高ければ完璧。(28歳・女性・会社員)
投稿者 davinci : 2004年08月06日 03:04