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2005年01月06日
古典と前衛、男と女などの境界を超え、凛とした佇まいで私たちを魅了する篠井さん。一体、篠井さんのステキの素って何だろう? そこで、篠井さんのステキの素を探るべく、篠井さんとそのお友達・夢香さんとの往復書簡をこっそり見せてもらうことに……。
毎月、二人から一通ずつ、お手紙が届くのでお楽しみに!
今回のテーマは「運を味方につけるには?」です。

英介さま
寒中お見舞い申し上げます。先月の半ばぐらいから、寒くなってきましたね。いよいよこれから冬本番といったところでしょうか。
英介さんは昨年、叔母様を亡くされたのですね。存じ上げず、申し訳ありませんでした。
実は私も、昨年伯父を亡くしまして、父と年齢が近かったこともあり、色々と考えてしまいました。
さて、年末年始はゆっくり過ごせましたか? 舞台のお稽古でそれどころではなかったのでしょうか。
私は、実家でのんびりしていました。両親と初詣に出かけたのですが、昨年の出来事を振り返り、真っ先に家族の健康と平和を願いました。被害はなかったのですが、親戚が新潟にいたものですから、やはり他人事とは思えず。とはいえ「今年こそ彼氏ができますように」というお願いも忘れずにしておきましたけれど!
ところで、私は毎年、年の初めにおみくじを引くことにしているのですね。
去年は、大吉を引いて喜んだものの、よくよく文面を見ると、他のことはすべて良いのに、肝心の恋愛・結婚のところだけが「待て」「遅れる」と禍々しい言葉が並んでおり、何度引き直しても似たような内容でがっくりしたのでした。
そんなことを思い出しつつ、今年もおみくじを引いてみたのですが、結果は中吉。なかなかいいですね。で、肝心の恋愛運はというと「女難に注意」でした。微妙……。
うう〜ん。どちらかというとライバル以前に出会いについてのお告げがほしかったのですが。(笑)
おみくじに意気込んだりして、呆れられたでしょうか?
でも、どうせいいことしか信じないし、すぐに忘れてしまうくせに、おみくじや占いってやりたくなってしまうんですよね。女の子は特に、「運命」とか「運勢」という言葉に弱いと思います。
実際、「あの人は運が強い」と、思わずにはいられない人っている気がするし。運勢って一体、何なのでしょうね。どうすれば、良い運を引き寄せられるのかしら。
今度の舞台は、占うまでもなく素晴らしいものだろうと期待しています。初日に観に行きますから、風邪など引かないように気をつけて下さいね。それでは。

夢香さま
年末は暖かくて油断していたら、やっぱり冬本番になりましたね。
お風邪など召してませんか。
私もお正月は実家で過ごしました。両親も高齢ですから一緒に過すのが何よりの孝行だと思っています。
それにしても1年の過ぎるのが何と早いこと。夢香さんは今年いくつ? おっと失礼しました。それは内緒ということで……。
私ぐらいの年になると時間のたつが少年期の3倍ぐらいに感じられてしまうんですよ。何だか体内時計が変になってる感じ。
読書し始めて、「30分位たったかな。」と時計をみると「うわっ、1時間以上たってる!」なんてね。
そんな感じですから、この先時間を有効に、と心がけつつ、かといって、焦っても仕方ないので、ゆったりと構えていかねば、とも年頭に思うのです。
なるべく寄り道せずに、自分の希望や夢や理想が叶えられるようにと思うのですが、果たしてどうがんばればよいのやら……と。この年になっても考えあぐねてしまいます。
そこで夢香さんのように年の初めのおみくじやら縁起をかついだり、お守りを求めたりと……神だのみもありかな。
たしかに「運のいい人」とかっていますよね。
たぶん私が思うに、運は「人」だといえるんじゃないかしら。「人」とは自分と縁のある他人であり、また自分自身でもある、と。
宝くじに当たった人が人格者だとは言いませんけど。只、宝くじに当たったことが幸運とも言い切れないと思いませんか。
仕事運も恋愛運もやっぱり自分じゃないですか。もちろん、目にみえない縁とか出会いは本当にあると思うし、またそれが人生の不思議でもロマンでもありますよね。
自分が求めていること、それに目がけている志が運を招くと信じたいものです。
と言いつつ、私はいろいろ縁起をかついでしまう方で、お芝居の楽屋の化粧前にはこれはここに置いて、とか、このTシャツを着てると上手くいくとか。気にしちゃったりするんですけどね。
目にみえないものへの畏敬の心は持っていたいと思うのです。
それが、自分は先に旅立たれた人達に生ある私達が守ってもらっている。先人に恥ずかしくないように暮らそう。などという気持ちにさせてくれたり、心の支えにもなると思いませんか。
ところで、夢香さんの創作はいかがですか。今年の抱負は、言葉にするよりも作品で表されることでしょうね。出会う人に無限の感性を写えてくれる夢香さんの絵を心待ちにしています。
私も心に思う芝居もいくつかあって、実現に向けて少しづつ行動しなければと考えています。舞台は多勢の人のお力を借りなければ成功しませんからね。
その意味では私は仲間に恵まれているとつくづくありがたく思っています。
そう、運がいいんですよね。
寒さに負けないようにお元気でお過ごし下さい。
※篠井さんのお友達・夢香さんは、架空の人物です。当連載に作品をご提供頂いている、シルクスクリーン作家の藤田夢香さんとは同一人物ではありません。
投稿者 davinci_silver : 00:00