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2005年01月06日
思わず、笑ってしまう本
新年あけましておめでとうございます。今年も、いろんなことがありそうだけど、できれば、いっぱい笑いたい。悩み事や憂鬱なことを、しばし忘れさせてくれる一冊、年の始めの初笑いにイチオシの一冊は?<有効投票数>897票(一人MAX3作まで投票可)
1位『ダーリンは外国人』 小栗左多里 メディアファクトリー
84票

国際結婚をした著者が、日々の暮らしを綴った爆笑コミックエッセイ。食べ物のこと、家族のこと、言葉のこと……日々「当たり前」と感じていたことも、ナチュラルで鋭い夫・トニーと、その発想や反応に驚く著者の手にかかると、笑いの種に変わる。
●トニーさんの博識に裏付けられた個性的な発想と、それに対する左多里さんのつっこみがとても楽しい!(29・男・フリーター)
●ダーリン、かわいすぎ。実物を見てみたい!(28・女・無職)
●ネタの面白さに加え、絵もいい味を出していて、何度読んでも笑える(40・女・主婦)
2位『オンリー・ミー 私だけを』 三谷幸喜 幻冬舎文庫
41票

似ていない有名人に間違えられたり、傘の持ち方が悪い人にわざとぶつかってみたり……人気脚本家が、普通だけど普通じゃない、日常を綴ったエッセイ。小心者で目立ちたがりな著者が、ドラマに負けず劣らず絶妙な間合いで笑いのツボをつく。
●日常を見る視線がとにかくユニーク! 三谷作品の笑いの原点がここにある(27・女・学生)
●やや妄想チックで、小心者なのに大ボラふきな著者に、愉快な気分になる(32・女・会社員)
●読んでいると、ぼわんと三谷さんが出てきて、おかしさを倍増させてくれます(32・女・会社員)
3位『言いまつがい』 糸井重里/監修 東京糸井重里事務所
39票

Web新聞『ほぼ日刊イトイ新聞』の人気連載を単行本化。「スキー場」は「ゆきー場」、「まことしやかに」は「まことしなやかに」!? 妙に納得させられたり、とんでもないタイミングで「まつがえ」たり……。笑える「言いまつがい」たちが続々登場。
●微妙な言い間違いと言ったタイミングのまずさ。この絶妙な合わせ技がたまりません(31・女・主婦)
●こんな言いまつがいが起こる日本語って面白い。失恋や、悲しいことがあった時に読めば、心が明るくなると思う(31・女・主婦)
4位『ピューと吹く!ジャガー』 うすた京介 集英社ジャンプC
37票

ミュージシャンを夢見る酒留清彦(ピヨ彦)は、オーディション会場である男と出会う。そいつは、でっかいギターケースの中のたて笛を取り出して吹き始めた。その男こそ、ジャガーさん!シュールゆえに、誰もがひたすらに笑えるギャグが炸裂!
●話に脈絡がなさすぎだけど、ギャグ漫画の域を超え、新たなジャンルを作り出しそうな勢い(20・女・フリーター)
●シュール。絶妙。絵のセンス。どれを取っても最高!(21・男・大学生)
5位『もものかんづめ』 さくらももこ 集英社文庫
36票

『ちびまる子ちゃん』でおなじみの著者のエッセイストとしての評価を確かなものにした一冊。祖父の話、日常で出逢った恐怖の話……どこかとぼけていて、ほのぼのとした笑いは、時世代を超えて「元気の素」として愛され続けている。
●改めて読んでも、必ず笑ってしまう。語り口がおもしろさを倍増させているのかも(22・女・大学生)
●祖父の死にまつわることなど、ブラックユーモアも、後味の悪さがぜんぜんない(22・女・大学生)
6位『どすこい。』 京極夏彦 集英社文庫
33票

あの京極夏彦が、「すもう」というあまりに意外なスパイスで、ベストセラー小説を料理。笑撃の新境地を拓く。『パラサイト・デブ』『脂鬼』『すべてがデブになる』などなど、元ネタを知っていても、知らなくても爆笑必至だ。
●あの筆力で挑んだのが、おすもうさんで有名作品のパロ! 笑うしかない(18・女・高校生)
●「脂鬼」のギャグの応酬、何度読んでも、笑い転げてしまう(27・女・会社員)
7位『のだめカンタービレ』 二ノ宮知子 講談社KCキス
32票

エリート音大生で飛行機恐怖症のための真一の前に現れた不思議少女・野田恵。ゴミ溜め部屋に住む彼女の音楽センスは天才的。そして、奇行とズレっぷりも……。クラシックとギャグと言う異色の組み合わせが、笑いを加速する。
●音楽漫画なのに随所にギャグが……。危なくて立ち読み&電車で読みません(19・女・大学生)
●笑いが、クラシック音楽の丁寧な描写と上手く融合しているのに感心!(22・女・大学生)
8位『空中ブランコ』 奥田英朗 文藝春秋
28票

人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ。奇妙な心の病に苦しむ彼らが藁をもすがる思いで訪ねた病院で待っていたのは……『イン・ザ・プール』に続き、トンデモ精神科医の伊良部が笑いの急所にガンガン攻め込んでくる。祝! 直木賞!
●患者の悩みにあまりに単純かつ非常識な回答をする主人公の童心ぶりが、突き抜けている(24・女・事務員)
●精神科医のめちゃくちゃな対応に笑えて、ちゃんとオチも付く。よくできている。直木賞、獲るわけだ(33・男・自営業)
9位『あたしンち』 けらえいこ メディアファクトリー
25票

高校生のみかん、弟のユズヒコ、父、母。どこにでもありそうなタチバナ家の日常を描いた超人気コミック。強烈な個性のお母さん、無口だけどイイ味出しているお父さんの生態に、吹きだしながら「ある、ある」とうなずいてしまう読者、多数。
●日常の何でもない出来事が、母の強烈なキャラクターにかかると笑える大ゴトに!(45・女・パート)
●あまりに身近すぎる!私の現実に、似たことがありすぎて、笑うしかない(29・女・主婦)
10位『ああ言えばこう食う』 阿川佐和子、檀 ふみ 集英社文庫
22票

「イイ女」ふたりが、「食」をテーマに語り尽くす、オシャレな企画のはずが、話はどんどん脱線し、いつしか毒舌の応酬に。森羅万象を抱腹絶倒の喜劇に変える。大親友の二人の息のあった呼吸、辛口でかつどこか上品なユーモアが支持を集める。
●適当に料理してしまう阿川さんと理科の実験のごとく料理される檀さんとの対比が鮮やか。お二人を足して2で割ったような女性になりたい!(32・女・その他)
●今や名コンビとなった二人。そのかけあいは、抱腹絶倒といっても過言ではない(32・男・会社員)
傾向分析
「国際結婚」がこんなに笑えるものだったとは……2004年のもっとも輝いた本のひとつである『ダーリンは外国人』が堂々のトップ。2位の人気脚本家のエッセイ『オンリー・ミー』、3位のWeb新聞の一般投稿から生まれた『言いまつがい』などが、後に続く。これらの作品に共通していることは、看過してしまいそうな日常の些細な事柄の中に「笑い」を見出している点であり、5位『もものかんづめ』は、その元祖とも言える。笑いを提供するために必要なのは、鋭い観察眼だと言うことだろう。また、6位『どすこい。』の京極夏彦、8位『空中ブランコ』奥田英朗と、直木賞作家もランクインを果たした。達人たちが笑える作品を送り出し続けてくれると、「笑える」文芸作が世を席巻するかも!?
11『セクシーコマンド外伝 すごいよ!!マサルさん』 うすた京介 集英社ジャンプC 21票
12『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』 ナンシー関 角川文庫ほか 19票
13『死ぬかとおもった』 林 雄司/編 アスペクト 18票
14『中島らもの明るい悩み相談室』 中島らも 朝日文芸文庫 17票
14『イン・ザ・プール』 奥田英朗 文藝春秋 17票
16『動物のお医者さん』 佐々木倫子 白泉社文庫 16票
17『魁!!クロマティ高校』 野中英次 講談社週マガKC 15票
18『しをんのしおり』 三浦しをん 新潮社 14票
19『ハチミツとクローバー』 羽海野チカ 集英社クイーンズC 13票
20『世界音痴』 穂村 弘 小学館 12票
少数派
『つるつるの壺』町田 康
●新しすぎる、独特の日本語と、笑わそうという魂胆のない素直すぎる感情の吐露が哀しみを帯びたおかしさを誘発する(21・女・大学生)
『お伽草紙』太宰 治
いつも、数ページで吹きだして、まともに読めたためしがない。作者のオドケっぷりが痛快至極(41・男・会社員)
『あの頃ぼくらはアホでした』 東野圭吾
●著者の少年時代の体験を面白おかしく書いてあります。そんな事してたの? それ俺もやった!などなど、とにかく馬鹿なことばっかりやってます(24・男・無職)
『今日からマのつく自由業!』喬林 知
●主人公が異次元の魔王に選ばれ、事件が起こると呼び出される。キャラクターの会話や、砂漠にいるとても凶暴なパンダの話など、電車では読めません(31・女・会社員)
『おめでとう』川上弘美
●登場人物に癖があり、それらの人々の会話の一言一言に思わず笑いがこみあげます(22・女・大学生)
『先崎学の浮いたり沈んだり』先崎 学
●将棋指しの日常とはこんなに笑えるものだったのか!(22・男・大学生)
『下妻物語』嶽本野ばら
●ヤンキーのイチゴのぼけとロリータの桃子の突っ込みが笑えます(22・女・会社員)
『しゃべくり探偵』 黒崎 緑
●一応、探偵の保住と和戸の大阪弁の掛け合いは、漫才を見ているよう(22・男・大学生)
『空想科学読本』柳田理科雄
●かつてのベストセラーですが、最近ハマりました。目次を見るだけで笑えます。挿絵もバカバカしくて楽しいです!(21・女・大学生)
「ステファニー・プラム」シリーズ(『私が愛したリボルバー』ほか) J・イヴァノヴィッチ
●下品すれすれのジョークが思いっきり詰めこまれています。奇人変人の登場人物も半端じゃない(28・女・会社員)
『間取りの手帖』 佐藤和歌子
●現実とは思えない、おかしな間取りと絶妙な一言。おかしさに気がついた途端に笑いが止まらなくなる(28・女・学生)
『私が捜した少年』 二階堂黎人
●幼稚園児の探偵が主人公。ハードボイルドなんだけど、幼稚園児でしかないところが面白い。しかも、謎はしっかり本格(32・女・会社員)
『最後の喫煙者』筒井康隆
●お笑い文学なら、まずはこの先生。それも自選のドタバタ喜劇。最強、最狂の笑いが充満(41・男・会社員)
『延長戦に入りました』奥田英朗
●スポーツを見る視点がおもしろい。「たしかに!」と思える作者の軽い毒舌がツボにはまる(25・女・会社員)
4月号(3/5発売)のテーマ『心に残る“別れ”の小説』
投稿者 davinci_orange : 2005年01月06日 11:25