« 2004年11月 | メイン | 2005年01月 »
2004年12月06日
一日も早く、文庫化してほしい本
手軽に手に入れられて、持ち運び自在、場所を取らない――文庫本は、書籍のモバイル版。
話題の著者をお試し読みしたいから、大好きな作品で繰り返し読みたいから、今すぐにでも文庫化してほしい本は?<有効投票数>1142票(一人MAX3作まで投票可)
1位「ハリー・ポッター」シリーズ J・K・ローリング 静山社
162票

奇しき宿命を背負った少年魔法使いハリーの活躍を描いた世界的超ベストセラー。その魔法の世界に大人も夢中になったため、文庫化への要求は高い。現在、第5作まで刊行。第4巻からは上下セットなのも、熱望に拍車をかける。
●携帯版でもまだ大きい! 子どもだけのものじゃないので、大人向けに小さな文字で、文庫本に!(23・女・会社員)
●電車の中で単行本を読んでいると、タイトルがすぐにバレて、少し恥ずかしい(33・女・会社員)
●今から全巻揃えるとなると、費用が……(28・男・会社員)
2位『模倣犯』 宮部みゆき 小学館
55票

公園で見つかった人間の右腕。それが、恐るべき犯罪劇の幕明けだった……。劇場型犯罪というテーマの社会性の高さ、人物造形の見事さ、驚愕にして切ないラスト。宮部作品の魅力のすべてが詰まった一冊。傍らにずっと置きたいからこそ……。
●単行本で持っているが、かさばるので読み返す気になれない。文庫なら……(33・男・公務員)
●映画も見ずにひたすら文庫化を待っている。早くして!(23・女・フリーター)
●映画化されたとき、すごく読みたくなったが、単行本の価格に買うのを躊躇した(24・女・会社員)
3位『ダ・ヴィンチ・コード』 ダン・ブラウン 角川書店
46票

ルーブル美術館での殺人事件をきっかけに明らかになる秘密結社の存在。彼らが守ってきたものとは? 西洋史、美術史、宗教史にまつわる謎を殺人ミステリーに絡め、大ブームに。膨大な知識を咀嚼するには繰り返し読むのが、最適。だから……。
●宗教の謎と神秘性が織り混ざった内容が好み! 文庫本になったら、本を片手にルーブル美術館に行きたい(26・女・薬局事務員)
●著者のほかの作品を読んだことがないので、文庫で自分好みかどうか、試したい(36・女・主婦)
4位『海辺のカフカ』 村上春樹 新潮社
37票

15歳の誕生日、少年は旅に出た。第二次世界大戦中の不可解な事件、ネコ探しの老人、少女の幽霊、そして殺人……多元的な物語が交錯し、春樹ワールドを創りあげていく。その世界観を丸ごとバッグに入れて持ち運びたい人多数。
●長い話なので、ゆ〜っくり時間をかけて読みたい。それには、やっぱり……(21・女・大学生)
●とにかく村上春樹が好き。でもハードカバーは金銭的に難しい。上下巻だし(23・男・大学院生)
5位「ダレン・シャン」シリーズ ダレン・シャン 小学館
29票

親友の命を救うため、バンパイアになった少年・ダレン。その行く手に待ち受けるものとは? 大人の胸をも深く抉るファンタジーは、まもなく12巻も刊行予定。文庫化が実現すれば、1巻から一気読みする人が増えること、間違いなし。
●冊数が多くて、読みたくてもなかなか取りかかれず、1巻で足踏みしている(25・女・会社員)
●とても面白いけど、持って歩くのは重いし、ちょっと恥ずかしい。(40・女・パート)
6位『世界の中心で、愛をさけぶ』 片山恭一 小学館
27票

高校時代に恋人を亡くした主人公の喪失感と、そこから始まる魂の方向を描き、「泣ける」本の大ブームを巻き起こした、ご存じ「セカチュウ」。映画化も含め、あまりの話題ぶりに購入を躊躇した人の中にも、文庫化を望む声が。
●いろんな意味で、通勤電車でこっそり読みたい(52・男・会社員)
●読んだ当時、付き合っていた彼と、この本をきっかけに仲が深まった。いい思い出があるから、ぜひ文庫化を!(17・女・高校生)
7位『いま、会いにゆきます』
市川拓司 小学館
24票

妻を亡くし、心身に不安を抱えながら息子との日々を過ごす主人公に訪れた奇跡とは? 透明感のある筆致で、人を愛することを謳いあげた一冊。泣ける純愛物語として映画も話題だが、文庫化されれば、原作の静かな感動がもっと広がるはず。
●映画の前に読みたかったが、読みそびれた。映画を観たあとに読むなら買いやすい値段の文庫で(38・女・主婦)
●映画のサイドストーリー『ずっと、ずっと、あなたのそばに』の文庫と並べて本棚に置きたい(25・女・会社員)
8位『終戦のローレライ』 福井晴敏 講談社
39票

時は、第二次世界大戦末期。海軍の新兵である主人公は、ある潜水艦に乗り込む。その潜水艦には、とんでもない秘密が隠されていた・・・・・・。骨太にして壮大な海洋冒険小説。映画を見る前にぜひ読みたい「文庫派」多数。
●単行本の装丁は、とても綺麗で大好きなんですが、ちょっとお値段が……(18・女・高校生)
●持ち歩くのが辛い。文庫化されれば、もっと多くの人に読んでもらえると思う(30・女・会社員)
9位「勾玉」シリーズ 荻原規子 徳間書店
19票

輝の一族と闇の一族が戦う古代日本。自分が闇の一族の巫女であると知った村娘・狭也は……。『空色勾玉』『白鳥異伝』『薄紅天女』の和製ファンタジー三部作。静かながら根強い人気を誇る。文庫化されれば、一気にメジャーになる予感が。
●小学生の時にハマり、ずっと図書室で借りて読んできた。とても好きな本だけど、単行本は手が出ない。ぜひ!(20・女・大学生)
●何度でも読みたいのに、大きいから本棚の奥に入れたまま、存在を忘れがち(29・女・会社員)
10位『GOTH リストカット事件』 乙一 角川書店
18票

冷ややかで独特の空気をまとうクラスメイト・森野が拾ってきたのは、連続殺人犯の日記だった……。新世代の旗手と注目される著者による新感覚ミステリー。文庫を持ち歩くことで、触れれば切れるような鋭い感性を身に沁みこませられるかも。
●気軽に読み返せるように文庫に。できればカバーデザインは単行本と同じがいい(19・女・大学生)
●内容が重いので、せめて本体は軽く……(32・女・会社員)
傾向分析
児童書の範疇を軽々と超えていった「ハリー・ポッター」シリーズが、ダントツの1位に。その内容から文庫化の声を望む声と同時に、今から全冊読破したい人からの熱望も。2位以下にも、『模倣犯』『海辺のカフカ』『終戦のローレライ』など上下巻ものや、シリーズものといった分冊ものが並び、ベスト10中7冊を占めた。どれも、一冊読めば止まらなくなる内容だけに、財政及び住宅事情に配慮した文庫化が待たれる。また、『世界の中心で、愛をさけぶ』『いま、会いにゆきます』といった「泣ける本」ブームの主役もベスト10入りを果たした。その背景には、人気の過熱ぶりや内容から、単行本で読むのが気恥ずかしいという心情もにじむ。文庫は、少々ひねくれ屋で照れ屋の本好きの強い味方だということだろう。
11『ブレイブ・ストーリー』 宮部みゆき 角川書店 16票
12『博士の愛した数式』 小川洋子 新潮社 15票
13『レディ・ジョーカー』 高村 薫 毎日新聞社 14票
13『豆腐小僧双六道中ふりだし』 京極夏彦 講談社 14票
15『犯人に告ぐ』 雫井脩介 双葉社 13票
16『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎 新潮社 10票
16『号泣する準備はできていた』 江國香織 新潮社 10票
18『黒と茶の幻想』 恩田 陸 講談社 8票
18『電車男』 中野独人 新潮社 8票
18『半落ち』 横山秀夫 講談社 8票
少数派
『夜回り先生』水谷 修
●より多くの人に読んでもらいたい本。特に今悩んでる人には絶対おすすめ。文庫化して低価格にすれば、買える人がもっと増えると思う(17・女・高校生)
『総務部総務課山口六平太』高井研一郎、林 律雄
●ぜひ、漫画とわからない装丁でお願いします!(41・男・会社員)
『紙葉の家』 マーク・Z・ダニエレブスキー
●一冊で4000円超! 豪華なだけにとにかく高い。文庫化できるのかという点にも興味がある(32・女・主婦)
『月と菓子パン』石田 千
●寝る前にベッドで少しずつ読むのにちょうどよい話ばかりなので、かさばらないサイズに(30・女・会社員)
『どこかに○いってしまった○もの』クラフト・エヴィング商會
●ポケットに入るなら、こっそりと大切な宝物を持ち歩いている気分になれると思う内容(27・女・主婦)
『画図百鬼夜行』鳥山石燕
●京極堂シリーズに度々登場するので、気にはなっているものの、値段がちょいと……でも、小さくすると、迫力が損なわれるかも(29・女・主婦)
『出口のない海』横山秀夫
●家族のことを、改めて考えさせてくれる本。一人暮らしを始めるにあたって、コンパクトなサイズだと嬉しい(21・女・大学生)
『冷たい校舎の時は止まる』 辻村深月
●図書館で借りて読み、かなりはまった。何度でも読み返したいけれど、ノベルズ3巻は持ち運びに不便!(23・女・団体職員)
『六法全書』
●一般人には、全てを読む必要がないだけに、分冊で文庫化されれば、経済的で便利(44・男・フリーター)
『茨木のり子集 言の葉』 茨木のり子
●茨木さんの詩が大好きなのに手頃な価格の文庫版がないっ! 詩は、ちょっとした時に楽しみたいものなので、コンパクトサイズがいい(33・女・フリーター)
『陰陽師』 岡野玲子、夢枕 獏
●何度も読み返したいのに電車で大判で目立つ漫画を読むのは、少し気が引ける(27・女・会社員)
『ひよっこ茶人の玉手箱』 松村栄子
●ネットを通じての、茶の湯の交流を描いたエッセイ。この本に出てくる会に参加している会員としては、常に持ち歩きたいし、世の中にも広めたい(32・女・会社員)
『サジュエと魔法の本』伊藤英彦
●日本人が書いた本格的ファンタジーなので、早く文庫化してたくさんの人に読んでほしい(34・女・主婦)
『世界大博物図鑑』荒俣 宏
●持っていて損はない本だとわかっていても、高い! 稼げる大人になるまでの繋ぎにぜひ!(23・女・大学生)
3月号(2/5発売)のテーマ『恋人にしたい小説の主人公』
投稿者 davinci_orange : 00:00