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2004年10月06日
読んだら、絶対ハマる! イチオシ!幕末を舞台にした小説、コミックは?
泰平の永い眠りの後にやってきた、苛烈なる目覚めの時――激動の時代、幕末を生きた人間を描いた作品は数多い。時代に逆らいし者の物語、時代を創りし者の物語……あなたのお気に入りはどれですか?<有効投票数>1128票(一人MAX3作まで投票可)
1位『燃えよ剣』 司馬遼太郎 新潮文庫
122票

寄せ集めの集団を当時最強の人間集団に育てあげ、剣に生き剣に死んだ男、新選組副長・土方歳三。動乱の時代にあって、己の信じる一筋の道を貫いた、その苛烈にして清冽な生き様に、心底、惚れる人多数。これで、新選組にはまった人も数知れず。
●この作品で幕末にハマりました。土方歳三の逆境でこそ発揮される才能に、とにかく惚れる(28・女・フリーター)
●滅びゆく者の美学を感じた。清濁併せ持つ人物像が興味深い(35・男・会社員)
●私の「男らしさ」の基準は、土方です(28・女・会社員)
2位『風光る』1〜16巻 渡辺多恵子 小学館別コミフラワーC
111票

女であることを隠し、新選組に入隊した神谷清三郎こと富永セイの目を通して、動乱期の若者群像を描いた超・人気コミック。セイと天才剣士・沖田総司の悲恋など、少女漫画としての魅力を堪能できると同時に、史実・風俗考証の確かさにも定評あり。
●新選組の紅一点という主人公の設定が羨ましい(19・女・高校生)
●幕末の頃の生活や空気までが伝わってきて、作者の熱意が感じられる(27・女・会社員)
●新選組隊士それぞれに愛を感じた。特に斎藤先生の魅力にやられっぱなし(21・女・大学生)
3位『竜馬がゆく』 司馬遼太郎 文春文庫
91票

土佐の郷士の次男坊「坂本の泣き虫」は、目を細めて「未知の世界」を凝視していた。何の後ろ楯も持たない一介の浪人の身で薩長連合、大政奉還という大事業を成し遂げた坂本竜馬の劇的な生涯を描く。幕末最大のヒーロー像を確立した名作。
●これ読んで、竜馬のお墓参りにまで行きました。今こそカムバック竜馬――――っ(30・女・会社員)
●竜馬が、一人の人間としてやるべきことを成し遂げた姿に感銘。独創性を発揮しているところにも興味を覚える(35・男・会社員)
4位『るろうに剣心』全28巻 和月伸宏 集英社ジャンプC
84票

明治初期、とある道場の居候となった一人の流浪人・剣心。彼こそが維新志士たちの中で最強無比を謳われた「人斬り抜刀斎」であった……。維新後に時代を設定した漫画ながら、新撰組隊士なども絡めて幕末動乱期の狂熱を伝える。
●漫画としての面白さを持ちつつ、幕末浪漫をしっかりと感じさせる(27・男・会社員)
●時代に翻弄されながら、それぞれに闘う理由を持っている登場人物が好き(25・女・大学生)
5位「PEACE MAKER」シリーズ 黒乃奈々絵 エニックスガンガンCほか
52票

土方歳三の小姓であったとされる市村鉄之助を核に、新撰組隊士の苦闘を描いたシリーズ。隊士間の禁断の愛を扱うなど、必ずしも史実に忠実とはいえないが、幕末という、「異常時」に生きた若者たちが成長していく青春活劇として人気を博す。
●剣を振るうと人間兵器と化してしまう沖田と、彼をそうしてしまった罪悪感を抱えている土方の関係がおいしい(28・女・パート)
●ほかの作品には見られない思い切りのいいアレンジで、絵もきれいでいい(23・女・オペレーター)
6位『お〜い!竜馬』全14巻 武田鉄矢/原作 小山ゆう/作画 小学館文庫C版
39票

泣き虫、弱虫。寝小便たれ。それでも不思議な魅力を備えた男の子、彼は、やがて、日本の近代の幕を開ける人物となる。その名は、坂本竜馬……。一代の風雲児を描いた名作コミック。その細やかな人物描写に原作者の「竜馬愛」が感じられる。
●羽ばたき始める前の洟垂れ寝小便小僧だった竜馬がちゃんと描かれている(29・男・非常勤講師)
●幕末の細かなディテールに、豊かな人物描写。明治維新の仕組みが面白く勉強できた(23・男・大学院生)
7位『新選組血風録』 司馬遼太郎 中公文庫ほか
37票

悲恋に涙する沖田総司、隊士の心をときめかす妖しい美剣士、薩摩の間者……。新選組隊士を「ヒーロー」ではなく、一人一人の「人間」として見つめ、その生と死、哀歓を浮き彫りにした連作集。『燃えよ剣』との併読を薦める人も多数。
●この小説ほど、新選組を見上げず、同じ視線で見据えた作品はないと思う(24・男・会社員)
●土方、沖田、近藤以外の人にスポットが当たってて、新選組は「人間の集団」だと思わされた(22・女・大学生)
8位『壬生義士伝』 浅田次郎 文春文庫
35票

貧しさから脱藩し、「壬生浪」と呼ばれた新選組に入隊した、吉村貫一郎。「人斬り貫一」と恐れられ、守銭奴と蔑まれても妻子への仕送りを欠かさず、飢えた者には握り飯を施す男。激動期の底辺を生きた男の矜持と非業の人生は、涙なくしては読めない!
●時代に翻弄されながら、信念を貫き大切なものを守ろうとした心に涙が止まらない(40・女・主婦)
●新選組の枠にとらわれない、男の友情にじーん(22・女・会社員)
9位『あさぎ色の伝説』全4巻 和田慎二 白泉社花とゆめC(現在絶版)
23票

新選組きっての天才剣士・沖田総司を主人公にしたコミック。時代と宿命に翻弄されながら、夢を追い続けた若者の姿を詩情豊かに描く。新選組を扱ったコミックの中の古参に属す。現在は絶版だが、復刻の願いを込めて支持を表明する声が集まった。
●和田先生の絵が美しく沖田総司がかわいらしくて、楽しんだ覚えがあります(45・女・会社員)
●小学生の私が、読み終わった瞬間から新選組マニアになってしまった(30・女・会社員)
10位『天まであがれ!』全2巻 木原敏江 秋田文庫
22票

子犬のように純真な天才剣士・新選組の「末っ子」沖田総司を主人公に、彼を慕う大きなお目目のヒロインとの悲恋を交えて描く青春群像。絵もさることながら、滅びゆく者への愛惜に満ちた美しい語りは、読者の胸に永く刻み込まれている。
●沖田総司との悲恋ってやっぱり憧れてしまうわけで……(30・女・会社員)
●何よりもその言葉の美しさに感動すること間違いなし。特にラストは涙を流さずにはいられません(18・女・専各生)
傾向分析
幕末史における「モテ男No.1」は、新選組副長・土方歳三だ! 女性のみならず、男性諸氏の憧憬も集め『燃えよ剣』が堂々の1位。同作以外にも「新選組」の強さが目立つ。大河ドラマの影響もあるだろうが、時代の趨勢にあえて背を向けた「滅びの美学」が、世代を超えて日本人の美意識に訴えるのだろう。そんな「負け組」の牙城に食い込んだのが、「坂本竜馬」。既存の価値観をぶち破る革命児としてのイメージが定着しているようだ。「新選組」と「竜馬」を扱った作品がベスト10のすべてを占めるという結果になったが、どちらの「ヒーロー」の在り様からも現在を生きる指針を読み取る人も多い。時代が求めているのは、激動の時代に光彩を放つ組織であり、人物であるのかもしれない。
11『世に棲む日日』 司馬遼太郎 文春文庫 21票
12『陽だまりの樹』 手塚治虫 小学館漫画文庫ほか 20票
12『幕末純情伝』 つかこうへい 角川文庫ほか 20票
14『風雲児たち』 みなもと太郎 リイド社SP Cほか 19票
15『花神』 司馬遼太郎 新潮文庫ほか 18票
16『修羅の刻』 川原正敏 講談社月刊少年マガジンKC 17票
17『幕末』 司馬遼太郎 文春文庫 16票
17「御宿かわせみ」シリーズ 平岩弓枝 文春文庫ほか 16票
19『峠』 司馬遼太郎 新潮文庫 15票
20『輪違屋糸里』 浅田次郎 文藝春秋 14票
少数派
『みぶろ』 奈良谷 隆
●「土方を絶対笑わせてやる」と息巻く、元お笑い芸人の隊士二人。ちょっと切なくて笑えます。さらりと読めるのもいい(29・女・フリーター)
『会津士魂』早乙女 貢
●敗者側である幕府側の歴史を、このようにきちんと最後まで見つめた作品は数少ないと思う(58・男・自営業)
『新選組 幕末の青嵐』 木内 昇
●女ッ気がほとんどゼロ。出てきても名前くらい。完全に男だらけの新選組は、まるで男子高校のよう。「男だらけ」に弱いんです(26・女・アルバイト)
『陋巷の狗』森村 南
●岡田以蔵の話す土佐弁が、生きていて、躍動感をもって描き出されている。もしかしたら、こんな人物だったのかなと思わせられる(36・女・会社員)
『火星の土方歳三』吉岡 平
●あの土方歳三が火星に蘇って大活躍という、あまりにユニークなSF。異色幕末もの、ということで(27・女・無職)
『幕末水滸伝』三好 徹
●幕末ヒーロー大集合! 誰のファンであれ楽しく読める(17・男・高校生)
『JIN―仁―』 村上もとか
●幕末の医療と現代医療を描いたコミック。現代と当時の技術の違いに驚く(30・男・専各生)
『ジパングの檻』吉岡道夫
●幕末には、この作品の主人公の小栗上野介も欠かせない。幕府側にも先見の明を持った人物もいたのです(39・女・会社員)
『サムライの海』 白石一郎
●主人公が正義感いっぱいでいい。勝海舟、高杉晋作、坂本龍馬などが登場し展開も楽しい(33・女・会社員)
『その男』 池波正太郎
●幕末ものに興味のない私が唯一ハマった。直参の剣士である主人公の人生の一部の話だが、複数分の人生を生きたかのような濃密さ(33・女)
『総司 炎の如く』 秋山香乃
●この山南敬助に出会わなければここまで新選組にハマらなかった。明里と絡まないのも新鮮(27・女・無職)
『ちょうちん屋のままッ子』斎藤隆介
●庶民の子供の人生にも、幕末という世相が影響を与える様が描かれるる。危機といわれる時代こそ面白いという気持ちになる(33・女・会社員)
『近藤勇 星をつかみそこねた男』水木しげる
●サブタイトルが、いかにも近藤勇らしく笑えます。ユーモラスに真面目に描かれた作品(27・女・会社員)
『勝海舟』 子母澤 寛
●坂本竜馬と並び、日本の夜明けを真剣に考えていた男。自分が正しいと思うことを実行していく、これもまた、男の中の男(49・女・会社員)
1月号(12/6発売)のテーマ『文庫化してほしい小説』
投稿者 davinci : 00:00