--2002.1.12 新宿ロフトプラスワン その1 --

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読者参加新設コーナー
★中島らも+鮫肌文殊の「悩み相談室」募集中
奇数月に開催されるイベントで皆さんの悩みにお答えします。 どしどしあなたのお悩みを相談してください。
どんな悩みでもOK。
締め切りは2002年3月8日(金) 応募はこちらまで akiki@mediafactory.co.jp

第2回のイベントは2002年3月9日(土)に開催決定!! 
18:00開場 18:30開演 ゲストは未定。(追って発表します)
問い合わせ:ロフトプラスワン 電話 03-3205-6864



大爆笑に終わった第2回イベント。ゲストの大槻ケンヂ氏のトーク&ライブがLOFTに響き渡りました。行きたくても行けなかったファンの皆様! 是非この コーナーで爆笑してください。次回のイベントは2002年3月9日(土)に決 定。ゲストはウエブ上で発表しますのでご期待ください!!


 

アトム ロフトプラスワンの『らもはだ』第2回ということでよろしくお願いします。今回、司会進行をつとめさせていただく大村アトムと申します。中島らものマネージャーやってます。で、今回は、らもさんはPISS(ピス)というバンドをしてるし、鮫肌さんは捕虜収容所というバンドをしてるしってことで、素晴らしいロックンローラーをお呼びしました。大槻ケンヂさんです!

 

 

大槻 どうもどうもどうも。実は僕、らもさんのここ(ロフトプラスワン)でのイベント、一度見に来たことあるんですよ。
らも ああそう。
大槻 ステージ袖で見てたんだけど、いきなりらもさんが咳止めブロンの一気飲みを始めて(笑)。
らも それ、『らもはだ』じゃなくって、ここで初めてトーク・ライブやったときやね。
鮫肌 伝説になってるヤツですよね。最前列の客に渡されて、らもさんがやおらイッキ飲みしたっていう(笑)。
らも あんなもの、いきなり出されたら、飲むか、怒るか、なんかしないとしようがないじゃない。で、飲んだんだけどね(笑)。けど、人前で飲んでもああいうドラッグっていうのは効かないね。やっぱ緊張するからかな。
大槻 らもさんって、そういう挑発を受けると意地になるタイプなんですかね。石丸元章さんとの対談を読んだことあるんですけど……石丸さん、覚醒剤で捕まってるじゃないですか。対談のなかで、らもさんがずーっと「俺はシャブも全部やってるよ」って負けじ魂を見せてるんですよ。それがすごく俺の中では可笑しかった(笑)。
鮫肌 そんなとこで意地はらんでも(笑)。大槻さんって田代まさしさん呼んで、ここでトーク・イベントやったこともありますよね。
大槻 そうそう。俺、ここで『のほほん学校』ってイベントを月1回やってて。田代さんが1回目、盗撮で捕まったあとくらいに出演をお願いしたら出てくれたんですよね。そのときも、やっぱり震えてましたね。貧乏ゆすりがとまらないし、言いよどむっていうか、どもるし。それに異常に痩せてたし。だから、どうなのかなと思ってたら……シャブだったんですね。
らも シャブだったのね〜♪♪
大槻 ええっ! なんです、それ!!
アトム らもさんなりの大槻さんに対する歓迎の気持ちです。
らも 違うわい!
アトム ウソでもなんでも説明しとかんと、ちょっとおさまりつかないじゃないですか(笑)。
大槻 田代さんもシャブじゃなくてマリファナとかだったら、また違う田代さんが見れたんじゃないかっていう(笑)。ハッピー田代さんになってレゲエ版「ランナウェイ」とか歌い出しちゃって。
鮫肌 スッチャスッチャと。
大槻 スッチャスッチャ田代さん。やっぱりシャブだったからいけないんですよね。
アトム らもさん、罪の重さとしてはシャブと大麻ではどう違うんですか?
らも ええーっ、そんなこと俺に聞くなよ! 要するに有名人の逮捕って見せしめやよね。で、みんなをシャブやハッパへ行かさないようにする。日本の警官だって、みんなそんなこと調べてるわけじゃないしさ、シャブと大麻の違いなんて言える人いないよ。そういうのちゃんと説明できる人というのは俺とか、その道の権威の人に限られてる。だって、小説書くために100冊ぐらい薬に関する本読んでんねんもん。
鮫肌 それ、読んでるだけでラリってくるんじゃないですか?(笑)
らも くらーっとなって気持ちいいよ。
大槻 カルロス・カスタネダっているじゃないですか。サボテンのペヨーテから採れるメスカリンでホワーッとなって神と会うみたいなことを70年代に啓蒙した人なんだけど。そのカスタネダがペヨーテの教えを請うたっていうマリア・サビーナとかいうネイティブ・アメリカンのおばあちゃんは実在しないらしいんですよね。カスタネダも、いろんなネタ本を読んで、さも自分がそういう経験をしたと言ってただけだったっていう説が、最近出てきてるんですよね。
らも トリップするためには結局、リーダーがいるんよね。
大槻 リーダー?
らも 羊飼い。
大槻 あー、バッドトリップしたりしないように、いい方向にリードするっていう……。
らも そういうリーダーの人がいて、一つの行事として完成するわけや。で、マジックマッシュルームをリーダーなしで食べた場合、どうなるかというのをアトム君に発表してもらいましょう。
アトム 何を言うてるんですか。僕がマッシュルーム食べた話をするんですか? 
らも うん。
アトム 実は、らもさんと二人でマッシュルームを食べたことがあるんですよ(笑)。
大槻 いい方向に行きました?
アトム やっぱ相手が悪かったんでしょうね。お互いイヤーな感じでした。二人だけで部屋に閉じこもってたら、まったり楽しめたかと思うんですけど、らもさんラリると外へ出たがるから。
鮫肌 タチ悪いですね。
アトム 食べてから、らもさんが「スナックに行こう」とか言い始めて。で、とある小人のマスターがいる店にいったんですね。二人とも、ラリってるじゃないですか。人の顔もちょっと変に歪んで見えたりとか、時間の感覚もおかしくなって。またそこのホステスさんが中国人で、まだ日本語が100パーセントじゃなかったんですよ。それもあって、彼女の言ってることが理解できないのは、ラリってるせいなんか、その人の日本語がたよんないせいなんか、わからなくって。それで余計にトリップが進むっていう感じでした。

らも 俺はインドの田舎にある「ハッシュクラブ」っていうのにも行ったことがある。まあ日本で言えば、青森でみんながどぶろくを飲んで酔っぱらうみたいな、そういう小屋があるんよ。そこへ行くと、おじいちゃんが、昔は「薬研」って言ってたけど、薬を砕く道具で、こりこりこりこり、こりこりこりこりしてるわけ。
アトム いうたら、まな板みたいなもんですね。
らも それで、こりこりこりこり……しながら、おじいさんがすっごい嬉しそうな顔してんねん。
鮫肌 何をこりこりしてるんですか?
らも マリファナ。こりこりしてるうちに村人が2人、3人と増えてきて、みんなこりこりこりこり……しだす。
鮫肌 みんな嬉しそうな顔してんでしょ。
らも そう。で、多分「今日はお客さんが来てるから、お客さんは一番上に座りなさい」って言われてると思ったんだけど、インドの人の話すことってよくわからんのよね。一応英語のはずやねんけど。40人ぐらいの村人の中で、ずーっと押し黙って、まあ時々愛想笑いとかしてると、どうしていいのかわからなくなってくる。自分がほんとの異端者というか。そんな体験はアジアへ行くと結構多いね。
大槻 僕もタイとインドに行ったことありますけど、面白かった。バンコクのチャイナタウンとか夜中、ふらふら歩いてたら裏道に入っちゃって。そしたら、夏祭りの舞台みたいなものができてるんですね。そこで地元の人がみんなワーッてその上でタイ・ポップスみたいなものを歌ったり踊ったりしてて。ほんともう寺山修司の映画みたいだった。やべーって。
アトム そういうのは全然やばくはないですよ。
大槻 やばくないんですか? 日本では見られない光景ですからね。
らも ただまわり全部、日本語じゃない言葉でしゃべられてると、わからなくてもその言葉にすがりつきたくなるようなところあるよね。「アンヤンエン」って言われても「お前アホやんけ」とか、そういう言葉に思ったり。
鮫肌 空耳アワーみたいなわけですね(笑)。
らも 解析しようと努力するんだけど、結局わからない。
鮫肌 大槻さんもクスリ体験とかあるんですか?
大槻 やっぱり興味があるじゃないですか。一応まがりなりにもロックをやっていると(笑)。で、一度試したのは、さっきも話に出てきたペヨーテですね。日本ではウバタマって名で観葉植物として売られてるから。そのためにわざわざジューサーミキサー買ってきて(笑)。青汁みたいなのを作るわけですよ。で、ディズニーの『ファンタジア』やフェリーニの『81/2』のビデオをセットして。CDの方はピンク・フロイドの『狂気』をセットして。もうベタですね(笑)。で、ムラムラきたときのために、お色気写真集も用意して(笑)。
アトム 用意周到ですね(笑)。
大槻 やっぱりセッティングは重要ですから(笑)。
らも お色気写真集って。きみ、せっかくロッカーやと思てるのに……。
大槻 それでとりあえず飲んだんですよ。そしたら、もう、あの胃薬のサクロンの味が口いっぱいにうわーってなって。たまらず吐いちゃいましたね。でも、なんとなくほんわかしたような気になって。慌てて、なぜかそのとき水沢アキの写真集を見たんですよね(笑)。けど、いい気持ち以上に吐き気がひどくて、全然ダメでしたね。ひどい目にあいました。それが最低な経験としてあるかなぁ。タイのコサムイでマッシュルームを食べたときもバッドトリップしてひどい目にあったし。それがトラウマになってて。だからいまは断固アンチドラッグです。ァ


 


中島らも(なかじま・らも)
RAMO NAKAJIMA

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科卒。
コピーライターを経て現在は小説家として活躍中。
主な著作に吉川英治文学新人賞受賞作『今夜、すべてのバーで』(講談社文庫)、
日本推理作家協会賞受賞作『ガダラの豚〜』(集英社文庫)、
『中島らもの明るい悩み相談室シリーズ』(朝日文芸文庫)、
『その辺の問題』(メディアファクトリー)、
『バンド・オブ・ザ・ナイト』(講談社)、
『クマと闘ったヒト』(メディアファクトリー)など多数。
新刊『とらちゃん的日常』(文藝春秋)、
『寝ずの番』(講談社文庫)好評発売中!

最新刊 『らもチチ わたしの半生 青春篇』
 講談社より好評発売中。 1300円(税別)
 さらに、中島が執筆するメールマガジン
『中島の辞書占い』好評発信中!
 下記のホームページから購読申込みできます。
http://www.age.ne.jp/x/ramo/

 

鮫肌文殊(さめはだ・もんじゅ)
MONJU SAMEHADA

1965年兵庫県生まれ。
高校2年の春、雑誌『ビックリハウス』の第17回エンピツ賞(小説)
受賞を皮切りに、賞を総なめ。若干19歳で短編小説集『父しぼり』
(長征社)を発表。
NHK特集への出演を機に中島氏の知己を得て、
放送作家活動をスタートする。
90年、松尾貴史の勧めで上京。現在に至る。
パンクバンド"捕虜収容所"のボーカルてほの音楽活動や
テレビメディアに関するエッセイ執筆等でも活躍中。
現在、手がける主な番組は『進ぬ!電波少年』、
『メレンゲの気持ち』『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ)、
『さんまのスーパーからくりTV』『オフレコ!』『ガチンコ!』
『筋肉番付』(TBS)、『ぷらちなロンドンブーツ』(テレビ朝日)、等多数。
主な著作は『鮫肌文殊の俺テレビ』(メディアワークス)、
『放送作家になりたい』(同文書院)、
『VOWやねん』(宝島社)、
『父しぼり』(長征社)

鮫肌文殊率いるパンクバンド 捕虜収容所 Live決定!
2002年2月9日(土)渋谷 ラママにて チケットぴあにて発売中!
http://www.horyosyu.net/

大村アトム
中島、マネージャー兼中島事務所所属放送作家


編集A
『ダ・ヴィンチ』編集者、中島+いしいしんじ共著『その辺の問題』
中島+ミスターヒト共著『クマと闘ったヒト』を担当。


構成・文/小堀 純  撮影/北島元朗


二人のトークを生で聞きませんか?
第3回のイベントも新宿歌舞伎町のロフトプラスワンにて。
主演者は中島らも+鮫肌文殊。以後、隔月で開催します。
ゲストは、未定ですが、追って発表します。
2002年3月9日(土) 開場18:00 開演18:30 チケット制2800円
ロフトプラスワン 連絡先:03-3205-6864