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2005年04月01日

「確認させてよ!」

第七回 「確かめ・家族の絆が失われているって本当?」
『今、家族の絆が失われつつあるのか確認してきました!』

 先日、筑紫哲也の口元が入れ歯非装着時のエンペラー吉田並にフガフガしてきたことでおなじみの『ニュース23』を見ていたら、『笑い』についての特集ということで、「今、親子の間に笑いがなくなってきている」と勝手に決めつけてムリヤリ家庭内に笑いをねじ込もうとするタチの悪い映像がタレ流されていた。
 まず映像は、元・サイジョーズというコミックバンドで11PMなどにこっそり出ていた現・お笑い評論家、西条昇のお笑いカルチャースクール(過去にはだいたひかるも参加していたらしい)の模様を映し出す。彼の講義に感化された主婦たちが、それぞれ「笑いのある豊かな家庭」を作ろうと、家族に対して直接的すぎる行動に出るんだが、これがとにかくヒドイ。ある主婦は自分んちのガキ3名を緊急召集し、「笑ってるお父さんお母さんと、怒ってるお父さんお母さんどっちが好き?」と、マジメに答えるのが実にバカバカしいことを真顔で聞いていた。そんな親から生まれた女児は「笑ってる方が好き! おうちの中が明るくなるから!」と、何も考えてないのが丸出しの回答一閃。大体「怒ってる時のお母さんは顔がデビル雅美みたいにひん曲がってアシンメトリーになるからアブストラクトで大好き!」とかいう子供っていんのか?
 甚だ愚問である。ここんちの母ちゃんは笑いというものがまるでわかっていないので、どおくまん先生の『黄金探偵』を読破してチェンマイ踊りを体得しておくように。しかしこんなのはまだいい。次に出てきた、思春期真っ只中の15歳男児を子に持つ、夏まゆみ風元竹の子ルックスの母親が最高にキツかった。「●●くん、最近笑顔がないよね? なんで笑ってくれないの?」「昔はいつも笑っていたじゃない、それはなんでなのかな?」「ねぇ、暗いよ〜。笑顔がないのはおかしいよ〜」と全国ネットで放送されることを前提としたビデオカメラを息子の顔面にゴリゴリ近づけて笑顔を強要。それ、笑える方がおかしいよお母さん!
 まして相手は親の顔を見るのが気恥ずかしくなってきた年頃の男の子。当然張り込み中にメリハリのない味のジャムパンを食った高品格のような仏頂面で母親の話を延々流している。息子としてはいわば成長するにあたって当たり前の親離れ作業を遺伝子レベルで行ってるだけなのに、そんなことも理解できんと笑え笑えと呪文のように連呼されちゃあ誰だって高品格顔になるに決まっている。『1、2のアッホ』で流し目監督が「ホームランを、打て」とサイン出ししたのと同じレベルの無茶苦茶指令であった。このお母さんも笑いというものがまるでわかっていない。うのせけんいち先生の全作品をブックオフ100円コーナーで買い揃えて精読し、子育てにまんま活用・実践しておくように。
 「笑いのある家庭は豊かだ、だから笑え」みたいな、もんのすごく薄っぺらい企画意図にも問題があるが、笑い屋のようなキュー出しで笑いが発生し、それによって難無く明るい家庭が築かれると思っている単純な母親達には、尋常ではない怒りと疑問をおぼえる。 もし、親子の間に笑いがないとしたら、笑えない家庭環境を作った親自身に問題があるとは思わないのか。いつの日からか息子が笑わなくなったのを、息子のせいだけにしていていいはずはないのだ。
 家族の絆が失われつつあると叫ばれる、他人行儀なHOMEMADE家族だらけの昨今、子を持つ親はもう一度考え直すべきだ……笑いの絶えない家庭にするために、親は何をするべきか。そう、答はひとつだ。

……かぁちゃんのギャグレベルを上げるしかない!!!!!!!!!

 というわけで、今回の確認ネタ『今、家族の絆が失われつつあるって本当?』は、いちいち確認するまでもなく崩壊の一途にあるようなので、ここは予定を急遽変更して全国の悩める親御さんのために『家族の絆を取り戻すためには家庭内でどんなギャグを披露すればいいの?』を徹底検証することに決定! 子を持つ親が家庭内で気軽にトバせるドメスティック・ジョークをあれこれ考えてみました!


<明るい家庭を作るお母さんギャグ用例集>

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ウガリ
家族の方々の爽快な寝起きのために、お母さん自身がトップレスになって上半身をアフリカ原住民風に黒く塗り、壮絶なコンガ&ボンゴの連打で目覚まし。下半身まで裸だとお子様が引く可能性があるので、下はジーンズ(503とか)かなんかを適当にはいておいて下さい。朝食はウガリがベスト。

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みすずちゃん
お子さんとの会話はすべて適当に思いついた嘘チャモロ語か嘘スワヒリ語で。語尾は必ず「チンポ!」でシメ、時々思い出したように柴田恭兵のモノマネを織り交ぜたりして下さい。こうすることで何げない会話にもアクセントが生まれます。

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ほんだし
料理をする時は「フヘヘ、フヘヘ、フヘヘ」と、藤波のような呼吸をしながら作ると一生懸命さが伝わっていいでしょう。母親の愛情の度合いを示すバロメーターとして、すべての料理にみりんをドバドバいれてあげて下さい(2リットル程度)。味噌汁は水500ccに対してほんだしをひと箱全部投入。

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新沼謙治
いつも笑顔でいると逆に作為的だと思われるので、とりあえずデフォルトは新沼謙治みたいな表情をキープしておいて下さい。その中に時折南州太郎のような笑顔を織り交ぜるとリアリティがあって効果的。いつ何時家族の誰がお母さんを見ているかわからないので、気を抜かずに片方の目だけ半開きにしておきましょう。

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清水大敬
親子間のコミュニケーションといえばスキンシップが大事。というわけで、つばふうせんを作ってなにげなくお子様に口移ししてあげましょう。イニシエーションというやつですね。その際、液体のまま大量のツバを口移すと清水大敬のたんつぼファックになってしまいますので気をつけて。

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腹話術
毎週土曜の夜は家族の外出を全面的に禁止し、お母さんによる24時間閉鎖ネタ見せライブを開催、家族サービスに努めます。実の母なら絶対やらないだろうと思われるネタ(肛門腹話術、夫との夜の営みをベースにしたバレ話etc.)ほどボディブローのようにじわじわ効くので、時間帯を考慮の上切り札として繰り出して下さい。



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以上のような事柄を遵守していただければ、笑いの絶えない明るい家庭が築かれるはずです。ごくまれにもんのすごいグレだしてしまうきっかけになる場合もありますが、そういう時はお子様にセンスがなかったんだと諦めて下さい。全国のお母さん、がんばって!!

投稿者 davinci_blue : 15:33