2008年06月29日(日曜日)

【国語】 横書きは紛らわしい?

 漢字の多くは、偏(へん)と旁(つくり)のように左右に分かれている。上下に分かれているものよりも多いようだ。また、偏と旁の部分が独立したとき1つの文字になるものが多い。上下に分かれる漢字は、個々のパーツが文字になるものが少ない。
 この結果、漢字を横書きにすると、「木村」が「林寸」と似ている。活字では読み間違えないけれど、手で書いた下手な文字は誤読の危険がある。漢字はそもそも縦書きになることを想定してデザインされた文字だとわかる。ただし、例外は漢数字だ。「一」「二」「三」は、縦書きにして間違いが起こらない方が不思議なくらい不合理である。
 「切」を「七刀」と、「相」を「木目」と間違えたりする。縦書きでこれが起こるとしたら、「木」の下に「且」を書いたり、「不」の下に「皿」を書いた場合だろうか。しかし、相当接近させないかぎり間違えないはずだ。
 平仮名でもこの例はある。「に」は、横書きにすると「しこ」と誤読されやすい。「は」や「ほ」も横書きにすると、切れ目を間違えやすい形といえる。
 さらに、片仮名は、そもそも漢字の部分から作られた文字だから、横書きにすると簡単に漢字になる例が多い。「カロ」「メリ」「イヒ」「タト」などがそうだ。逆に、縦に並べて漢字になるものは少ないし、「ウ」「ハ」「エ」を縦に並べて、「空」と読み間違えるなんてことはまずないだろう(「ウ」は形が違いすぎる)。これも、最初の漢字の構造に起因しているようだ。
 今どき手書きの文章を読んだり書いたりする機会はないから、まったく問題はないが、ときどき看板の文字などで、「えっと……」と一瞬勘違いすることがある。

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