2008年06月29日(日曜日)

【HR】 眠くならない方法

 久しぶりにまとまった雨が降った感じ。でも、パスカルの散歩のときは小降りだった。パスカルも小振りだ。
 朝は、まず中公のムック本の文章を手直した。それから、やはり「庭園鉄道趣味」の3校をもう一度通して読み返すことにした。全部読むのに12時間以上かかった。今日一日はこれで潰れてしまった。小説ではとてもこんな真似はできない。明日、講談社のK北氏がゲラを取りにきてくれるから、この本の仕事はこれでほぼ終わり。

 僕の仕事というのは、もう30年くらい同じだけれど、ほとんど椅子に座ったままだ。ときどき実験などがあって、そのときだけ躰を動かすけれど、全然毎日のことではない。一番疲れるのは目だし、長時間続けたい場合に気を使うことは、やはり頭がぼうっとして眠くなってしまうのをいかに防ぐか、という問題だ。
 興味があって面白い対象ならば眠くならない、というのは、全然正しくない。興味があって面白くても、リラックスできるような場合には普通に眠くなる。たとえば僕の場合、ベッドで模型の本を読むのが習慣だが、それが一番早く眠れるからだ。仕事ではないものを読むからリラックスできる、ということ。小説を読みだすと、逆に眠れなくなることが多い。小説が好きだからではなく、緊張感が伴うためだろう。

 また、頭を使うような難しい対象の場合は、疲労で眠くなる。これは、目が疲れるのと同じで、頭が疲れる。気分転換をしても、一時的なもので、なかなか本質的なリフレッシュはできない。したがって、難しい問題に取り組むときは、よく睡眠を取って、一番頭が冴えている時間を選ぶしかない。どの時間が最もコンディションが良いのかは、個人差があると思うから、各自で試してみるしかないだろう。研究室などでは、人によって時間の使い方がさまざまで、出勤や食事や帰る時間もそれぞれ異なっている。自分に合ったサイクルを早く見つけることが大事だ。そして、見つけるためには、変化をさせて、試してみるしかない。それから、この適した時間は、年齢とともに着実に変化する。若いときに最適だった方法が一生続くわけではない。
 僕の場合、1つのことをじっと考えていると眠くなるので、そうなったときは、すぐに別のことを考えるようにしている。つまり、別にできる仕事を沢山抱えていて、それらから選択し、切り換えることができる状況が良い。締切ぎりぎりの仕事をしていると、これができない。どうしても1つのことにかかりきりになるからだ。そういうのは、僕には効率的ではない。

 今思うと、子供の頃の学校の勉強では、とにかくいつも1つのことに集中させられた。テストでもそうだ。この時間はこれを考えなさい、と押しつけられる。大人になって一番嬉しかったのは、やはり、あの不自由さから解放されたことだ。自分で自分の時間が自由に使える、ということはこの上ない幸せだと感じる。もちろん、多くの職種は、学校と同じような拘束があるだろう。たまたま僕の場合は、時間拘束のない仕事を選んだ、ということ。
 仕事をとことんして、そのあと思いっきり休息する(あるいは遊ぶ)、というメリハリが必要だという人もいる。僕の場合は、のんびりだらだら仕事をして、その代わりあまり休まない、休息をしない、というコンスタントな流れの方が効率的である。そういえば、機械類は全部、このような使い方でより長持ちするし、効率も上がる。さて、生物はどちらなのだろう?

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