2008年05月16日(金曜日)

【HR】 いかれている

 市民講座の募集(4/1参照)に対して、700通に迫る応募があった。大感謝。昨夜0時を過ぎて到着したメールが5通ほどあったけれど、いずれも数十分のオーバなので可とした。すべてに確認のメールをリプライしているので、それがない方はこちらにメールが届かなかったと解釈して、今回は諦めていただきたい。
 初めて、100作ほどざっと読んでみた。いろいろな職業の方、専門の方、立場の方がいらっしゃって、非常に内容の深いものも多そうだ。選ぶことが難しいと予想される。

 連日の晴天も、日に日に磨きがかかってきた感じで、ますます爽やか。気温は25℃くらい。涼しい風が気持ち良い。毎朝、庭に出るのが楽しみだ。たいてい、スバル氏とパスカルがもう外にいる。明日のオープンディに備えて、線路の近くの枝を払ったりした。この樹はこんなに高かったっけ、と見上げることが多い。枯れるものもあるけれど、育つものは、本当にあっという間に大きくなる。

 「ジャーロ」の連載は残り50%を手直しして、編集部へ発送。近況も書いて添付。これで終わり。それから、「庭園鉄道〜」のゲラをざっと確認した。まずはレイアウトやデザインについて。多少凝りすぎているようにも思うので、シンプルにする方向で注文をつけることにする。「ZOKUDAM」ノベルス版はやはり時代の趨勢から1段組にすることに決定、ゲラを出し直してもらうことにした。禁則処理がまだされていないゲラだったので、ちょうど良い。これは7月末刊。宝島から、「スカイ・クロラ」のメール・インタヴューの質問が届いた。

 お昼過ぎに、スバル氏とスーパへ。食料品のスーパの多くは、店に入って最初に野菜がある。しかし、その時点では今夜の料理を何にするか決めていないので、魚や肉や惣菜などを見て、そのうちこれにしようと決まり、必要な野菜を取りに戻ることになる。こういうふうに献立を決めている家庭はたぶん少数派なのだろう。今夜はキーマカレーになった。美味しくできたから、と夕方にスバル氏が試食させてくれた。
 イギリスから貨車のキットが沢山届いた。12両分ある。全部同じ型のものだ。まず1両組み始めた。作り方を確かめたうえで、そのあとは量産するつもり。
 このまえ、近所の人から、「丸栄で鉄道模型のイベントをやっていましたよ。ご存知でした?」と声をかけられた。「ええ、知っています」と答えると、「行かれたんでしょう? きっと森さん、行かれてるわって話してましたの」と言う。なんだか、そうとう「いかれている」みたいに聞こえた。ちなみに、僕はそういう鉄道模型フェアには行かない。Nゲージとかにまったく興味がないのである。それから、実物の鉄道にも興味がなく、「世界の車窓から」なんかはスバル氏の方が好きだ。趣味とは、それくらい尖ったものである。したがって、想像以上に「いかれている」ことはまちがいない。

【理科】 プロペラのピッチ2

 飛行機のプロペラは、飛行機の前方に向かって、右回転している。つまり、ネジを回す方向へ進む。コイルと磁力の「右ネジの法則」と同じだ。模型飛行機もそうだし、エンジン、モータそしてゴム動力のものまで統一されている。
 通常は、これで問題ないが、機体の後方にエンジンを搭載し、プロペラを後ろで回すプッシャ機になると困る。モータならば逆に回転させれば良い。ちなみに、扇風機は、プロペラのピッチは同じであるがモータは逆回転させている。しかし、エンジンの場合は、既製品では逆回転のものがない(これは模型も同じ)。そこで、捩れ具合を逆にした特別なプロペラを使うことになる。これを「逆ピッチ」という。
 ピッチというのは、ネジが1回転したときに前進する量、つまりネジ山の細かさを表す指標で、プロペラの場合は、捩れが大きくなると、ピッチが深いという。ピッチが浅いプロペラは、自動車でいうとローギアであり、ピッチが深くなるとだんだんシフトアップしていき、トップギアとなる。
 実際にも、回転中のプロペラのピッチを変える機構があって、いわば「ギアチェンジ」ができる飛行機が多い。模型でも、可変ピッチは実用化している。たとえば、ピッチを逆にすれば、ジェットの逆噴射のようにブレーキをかけることができる。
 風力発電を行う風車の場合も、ピッチを可変にしなければ高効率は望めない。しかも、風速によって最適なピッチを自動的に選択する必要がある。残念ながら、市販されている安価な風力発電機にはこの機構を備えたものはないようだ。
 プロペラのピッチについては、2006年5/30の【理科】に書かれている。また、プロペラについては2005年12/10、2006年2/28と12/16の【理科】にもある。森博嗣はかなりプロペラが好きなようだ。街で知り合いにあったときは、こんなふうに声をかけているかも。「プロペラ、回っているか?」

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