2008年05月13日(火曜日)
【HR】 清涼院氏来訪
6時に目が覚めた。久しぶりに眩しい晴天。光が綺麗だ。
ゴミの日なので、燃えないゴミと燃えるゴミを出した。カラスが来るまえにゴミ収集車が来てくれた。水やりをして、パスカルを走らせる。ガレージから列車を出して、庭園鉄道を運行。線路の点検や、伸びた枝の剪定などをした。緑もとても綺麗。自然の香りがする。鳥の鳴き声が何種類も聞こえる。
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11時頃、清涼院流水氏夫妻が来訪。先月、約束をしたとおり、この一番良いシーズンに庭園鉄道に乗りにきてもらえた。心掛けが良いからか、天気も最高だった。まだ蚊も多くないし、空気も清々しい。走っている途中でヘビがいたので、一旦停止したくらいがトラブル。最初は乗客で、そのあとそれぞれ運転を楽しんでもらった。のんびり走らせて、風景を眺めているだけで癒される。作家でご夫妻でいらっしゃったのは、よしもとばなな氏に次いで2番め。
特別美味しいカステラをいただき、それを食べながらリビングでおしゃべりも。珍しく、スバル氏もずっと一緒だった。パスカルはずっと昼寝。
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夕方から多少風が出て、ほんの少し台風が近くにいる気配がした。清涼院氏が帰られたあと、線路の点検をして回る。また、近々オープンディがあるためだ。1箇所、ポイントマシンが不調なところがあるのを発見した。充電をし直して、もう一度チェックしたいところだが、今夜は雨の予報なので、機械ごと取り外して工作室で直すことにした。
小説の仕事は夜に少しだけ進めた。「ジャーロ」は2000文字を書いて、完成度80%。明日書き終わるだろうか。まあまあのペース。「庭園鉄道〜」の書き下ろしの内容を考える。最大14Pくらい書けることになった。今月中に執筆するつもり。この本は、まえに中央公論新社から出した3冊のシリーズに対し、時間的には続編になるけれど、本の作りも一新し、この本から手に取る読者を想定したものにしたい。「庭園鉄道」というワードは、僕がウェブでページを作ったときは、まだほとんど聞かないものだった(検索でのヒット数も数十件だった)けれど、その後だいぶ広まってきたように思う。これは、世界的なブームとしてもそうで、ガーデン・レールウェイは、90年代からブームになっているように思われる。ただし、大半は45mmゲージの小さい機関車で、人がライド・オンできる大型のものではない。世界中でウェブサイトが立ち上がっているので、これから多少はメジャになるだろうか。
【図工】 スケールとフリー
模型の世界では、「スケール」といって実物どおりに作るモデルと、「フリー」と呼ばれる自由に自分の好みの形に作るモデルがある、という話は何度か書いた(特に、庭園鉄道関係のレポートや著作に詳しい)。簡単にまとめると、スケールは実物志向で、いかに本物を忠実に再現するか、を目指す。フリーは、自分の創造によるもので、その発想や感性が表れやすい。
これは、ノンフィクションとフィクションにとてもよく似ている。ノンフィクションは、取材をして、いかに事実を捉えるのか、自分の視点をどこに置くのか、といったところに価値が表れる。スケールモデルにも「解釈」や「デフォルメ」があって、そこにこそ作者の技や思想が注がれる。
一方、フィクションの小説などは、フリーモデルに似ている。事実に即して書く必要がないから、簡単で、誰でもすぐに書ける、というふうにも見られがちだけれど、なにも頼るものがないからこそ、どこから始めるのかわからないし、また、リアリティを出すための苦労が必要になる。1つの頭脳が産み出した、という点ではわかりやすい芸術といえるが、少しずれると、単なる自己満足のがらくたになりかねない。
まえにも書いたが、僕は飛行機はスケール志向である。それは、形状に性能が表れるためだ。ただ、もうそろそろフリーへ移行したいな、と思い始めている。ようやく、そのレベルまで自分の技量が蓄積された、と感じるからだ。また、機関車は最初からフリー志向だった。走るメカニズム自体が面白いので、実物と同じ形には拘らない。実物の鉄道には、ほとんどといって良いほど興味がない、ということもあったし。
文章に関していえば、ずっと論文や技術書を書いてきた。これは、完全なノンフィクションだ。そして、今はフリーである。