2008年04月26日(土曜日)
【理科】 理科の先生
数学の先生よりは少し若く、少し常識人だけれど、隠しきれないオタクっぽさがあったのが理科の先生たち。
中学生になったら、「理科」は、「物理」「化学」「生物」「地学」という学科に分かれて、それぞれ違う先生に教えてもらうことになった。そのどの先生も実に個性的だった。「科学者」というイメージを漂わせている。汚れた白衣で、薬品の匂いがしていた、というわけではないが、どことなく、身だしなみをかまっているような様子が薄く、好きなことに没頭しているふうに見えた。数学の先生たちが、仙人みたいだったのとは、少々方向性が異なり、普通の人間なのだけれど、平均的ではない、ずれている、世捨て人、みたいな感じなのだ(実際のところは不明)。
企業の研究所を辞めてきた、という物理の先生は、自分は貴族だと主張していたけれど、全然そうは見えなかった。化学の先生は、授業中によく鼻歌をうたわれた。生物の先生は病気がちだった。地学の先生は、あるアイドル歌手のファンクラブの会長さんだった。例外なく、知識量が凄く、教えることに陶酔している感じが面白かった。
高校に入ったら、理科の先生はぐんと常識人になった。これは、数学の場合と同じだ。物理の先生は役者をしていて、何度かその演劇を観にいったことがある。僕が小説を書いたあと、それを読まれて、手紙をいただいたこともあった。