2008年04月07日(月曜日)

【HR】 短編集のこと

 午前中に研究関係の打合せがあって、3時間ほど外出。曇り空だったが、午後から雨になった。ガレージの窓のそばの楓が葉を出し始めた。これでまた次の冬まで庭の半分が見えなくなる。
 執筆は今日は1500文字。ゆっくりと進行中。良いな、こんなペースも、と思う。速度が上がるまえにやめてしまう、という手法。5月刊の講談社ノベルス「カクレカラクリ」は、イラストを依頼した山田章博氏が病気のため、発行が遅れる可能性が高くなった。ぎりぎりで仕事を依頼していると偶発的な原因でこうなるのは必然か。新刊ではなくノベルス落ちの作品なので、山田氏が元気になるまで発行を見合わせることにしようと思う。北海道の某医科大が「臨機応答・変問自在」を入試に使ったらしい。よりにもよって、とは少し思った(まだ見ていないが、たぶん、まえがきの部分だろう)。この本は今年も重版(第7刷)があって、小説外のものでは一番売れている不思議。
 夏に出す短編集に収録する作品を選ばなければならないのだが、シリーズ関連の短編は集めると多すぎるし、それ以外の自選短編の方は気に入ったものを集めると少なすぎる。

 僕が最初に出した短編集は「まどろみ消去」という本で、実はデビュー後プロ作家として最初に書いた本がこれになる。すべて書き下ろしの作品だ。担当編集者から「次はどんな作品になりますか?」ときかれたとき、「短編集です」と答えたら、びっくりされたことを思い出す。そして、この本が出たときには、「てんでばらばらでまとまりのない短編集」と評された。そうか、短編集というのは、登場人物が同じだったり、なにかのテーマが同じだったり、なんらかの縛りがあって集められた本だったのか、と知った。海外の短編集はそうではない。日本では筒井康隆の短編集くらいしか知らなかったので、できるだけバラエティを出そうと思って書いたのだ。
 「アイソパラメトリック」や「悪戯王子と猫の物語」などのショートショート集を数えないと、短編集は過去に5冊、すべて講談社から出ている。他社から「短編集を出しませんか?」と提案されたことは一度もない。出版社は短編集が嫌いみたいだ。「売れないから」らしい。僕は長編よりも短編集が好きだ。小説に限らず、映画でも演劇でも、登場する人物が誰かもわからず、場所も時代もわからない状態で、なにがこの先起こるのか、という状況が面白いと思っている。でも、この感覚は小説界ではマイナらしい。
 「ゲームの国」という短編が2つある。両方とも「〜の事件簿1」になっているので、「2は出ないのですか?」というお問い合わせが今でもときどき来る。残念ながら、これは「事件簿1」シリーズなのだ。「2」はない。片方にはアナグラム、もう片方には回文が沢山出てくるが、探偵の名前は逆に、前者が回文、後者がアナグラムになっている。僕の統計では、気づいた方は5%以下のようだった。今だから明かそう。たとえば、「丸味スープ」は有名な探偵のアナグラムだけど、気づいた方は少数だった。気づかないといけないということは全然なくて、気づかないと作者も読者も普通(初期状態)である。ちなみに、この2作は自選短編集には選ばれない。

 4/1の募集に対して、既に8人の方が作品を送ってきたが、まだ募集期間ではないので、無視します。もう一度、募集要項を読み直してから再応募して下さい。

【算数】 物差しの使い方

 長さを測るときは、つまり2点間の距離を求めるわけだから、物差しの0を一方の点に合わせ、他方の点が目盛りのどこに来るかを読むことになる。
 物差しは手前から当てる場合が多い。目盛りの数字が読みやすいからだ。しかし、場所によっては、反対向きになることがある。また、場所が狭いために、片方に0を合わせられない場合もある。そうなると物差しの途中から途中まで、両方の目盛りを読んで、頭の中で引き算をすることになる。せめて、きりの良い数字に合わせたいから、10とか15といった点を選ぶことが多く、たとえば、10から24までなら14cm、と測るわけだ。
 また、等間隔でネジなどの位置を記すようなときは、距離を等分し、商を足しながら印をつけていく。距離が15cmで、釘を間に5本打つなら、2.5cmピッチで印をつける。最初の位置が10だったら、2.5を足して、12.5、15.0、17.5というように記していく。
 こうした経験を積むと、普段でも0に合わせないようになる。物差しをずらす面倒をかけるよりも、引き算をした方がエネルギィが少ないからだ。物差しが向こう側にあってもそのまま測るようになる。そもそもは、左の点を起点にして右で目盛りを読むのが基本だが、これも逆になって、右を起点にして左で読んだりもするようになる。
 整数のときはほとんどミスがないが、小数になると0.5を右に取るか左に取るかで間違える。このミスが多いのだ。mmの単位で、10, 15, 20と数字が書いてあればこんなミスはないと思うけれど、目盛りの数字はcm単位だ(スペース的な問題だろう)。 穴を開けてしまってから、どうも等間隔に見えないから、と物差しを当てると、(±0.5cmだから)1cm間違っていたりする。
 明らかに今回も、自分に言い聞かせている文章だな。

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