2008年03月10日(月曜日)

【HR】 入力ばかりだと

 朝は雨。植物には恵みの雨だし、水やりもしなくて良い。お昼まえに晴れた。天気予報のとおり。今どき見上げた天気予報である。
 「スカイ〜」第8話は今日も1500文字。あと2日くらいで完成か。「どきどき〜」のゲラは70%まで読んだ。これもあと2日。「カクレカラクリ」ノベルス版は、やはり1段組にすることにした。その新しいゲラが本日届く。3日後くらいから読み始められる。インタビューの依頼が2件あったが、いずれも1カ月以内のもので、スケジュールの調整がつかないのでお断りした。取材自体を受けるのも、もうあと8カ月くらい。
 スバル氏とパスカルを車に乗せて郵便局とコンビニへ。僕はどちらも車で待っていただけ。お昼には、幻冬舎のS儀氏が、「工学部・水柿〜」のゲラを取りにきてくれた。小説のハードカバーは久しぶり(数カ月ぶり)だ。これは4月刊。

 午後は、スバル氏と長男S氏が区役所へ出かけた。「きっと時間がかかるよ」と忠告したのだが、あっさり1時間半くらいで戻ってきた。
 長男S氏は、このまえ室内ラジコン飛行機を買ってきて、僕が予告したとおり、その日のうちに壊してしまったが、昨日は室内ラジコンヘリコプタを買ってきた。「すぐに壊れるよ」とまた僕は予告したが、昨夜は壊さずに遊んでいた。でも今日壊れた。致命傷で直らない。我ながら見上げた予報だが、飛ぶ模型とは、元来そういうものだ。数千円のおもちゃがまともに飛ぶはずがないし、練習もしていない素人が最初から上手く飛ばせるものではない。
 工作室でのんびり金属を切る。このところ、易しい重工作を進めている。糸鋸の刃をこの1週間で5本ほど折ったが、なんだか少し切り方が上手くなったような気がする。

 相変わらず、若い人から人生相談のようなものを受ける。どうして森博嗣なんかに相談するのか気がしれないが。多くの場合、突き詰めると「この頃、なにをしても面白くない」というような傍から見ると平和な悩みだ。今までいろいろなものに興味を示し、それをつぎつぎ試してみたけれど、もうどれをやっても同じに思えてしまって、やる気が起こらない。これからの人生、こんなにつまらないままなのか、みたいな雰囲気だ。
 いろいろ要因はあると思うし、本当のところはよくわからないのだが、たぶん、いろいろ試してみた、というのは「受けた」だけなのでは、と想像する。観たり、聴いたり、読んだり、と自分の中に取り込むこと、すなわち「入力」を試したにすぎない。ゲームなんかの場合も多かれ少なかれ、受け入れるものだ。そう見えないように工夫されているが、基本的に自分から「出力」するような行動ではない。
 だから、「なんでも良いから一度、自分で作ってみたら?」とすすめる。本当になんでも良い。なにか1つを作りあげると、それは自分から出力したものだし、それによって視点が変わるかもしれない。1つ出力すれば、それに関連したこと10を受け入れたくなることも多いし、きっと入力もまた楽しくなるだろう。
 作るものがない、お金がかかる、と渋る人は、たとえば自分の部屋を徹底的に片づけてみよう。綺麗な部屋を「作る」のである。そもそも、ブログがこんなに流行っているのも、この「出力」への渇望によるものではないか、と分析できる。でも、そのブログだって、出力しているようで、実は入力しかしていない人が散見される。

 面白いものはないか、楽しいものはないか、と大勢が自分の外部を探している。自分の内部を探す人は少ない。

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