2008年03月10日(月曜日)

【図工】 ボール盤

 ドリルの大きいやつである。材料を台の上に固定して、回転するドリルの刃を垂直に下ろし、押しつけて穴をあける。最初にボール盤に出会ったのは、大学の実験室だった。かなり頻繁に使用する道具だった。穴をあけたい機会がそんなにあるのか、と思うかもしれないけれど、材料に穴をあければ、そこにボルトを通して固定することができるので、利用価値は高い。
 手で持って使う電動ドリルもあるけれど、これとボール盤の違いは、1つは垂直の精度、もう1つは押しつける力が強いことである。特に、後者の効果は絶大で、金属に穴をあける場合には、効率が全然(数倍も)違う。
 20年ほどまえに自宅で使うためにボール盤を買った。1万円くらいの小さなものだ。これがあるだけで、工作の範囲がもの凄く広がった。しかし、サイズの限界を感じ、数年まえに大きいものを購入した。今は2台を使っている。こういった工作機器は、大は小を兼ねるというか、大きいものの方が剛性が高くて使いやすいので、小さい方をあまり使わなくなってしまう。
 あける穴の位置の精度を出すために、正確な位置にポンチで凹みをつける。そこにドリルの刃を下ろすのだ。このポンチの精度を上げるためには、罫書きといって、正確なラインを材料に記さなければならない。穴は数秒であくが、ラインを罫書き、ポンチを打つ作業に大半の時間を取られる。
 これも、やはり多くの作業に共通している。位置決めには測量(現状を把握)が必要だし、設計(見通し)も大事だ。ここだと印をつけるまでが、実は完成度を左右する大半の作業といえる。穴をあける行為自体は大した技術ではないし、その機械に「技術力」があるわけでもない。
 僕の場合、今でも、「あ、ちょっと上手くなったかな」とときどき感じる。それくらい技術はまだ途上だ。

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