2008年03月26日(水曜日)

【HR】 散策と打ち上げ

 午前中に、とあるラウンジで講談社のK北氏と打合せ。「カクレカラクリ」のゲラを手渡した。5月刊の講談社ノベルスである。カバーイラストは、「探偵伯爵と僕」に引き続き、山田章博氏が引き受けてくれたとのこと。そういえば、もう何年も山田氏に会っていない。スバル氏は山田夫人にはよく会っているらしいけれど。

 午後は、銀座と秋葉原と新橋付近を巡り、いろいろちょっとした買いものをした。初めての模型屋さんにも2軒立ち寄った。荷物が重くなるので、いずれも自宅へ直接送ってもらうことにした。
 天賞堂にも久しぶりに寄ったが、残念ながら出物はなく、またも洋雑誌を3冊購入しただけ。しかしこの頃では、模型屋に入って1つでも買いたいものが見つかることは幸運といえる。逆にいえば、店にあるほとんどすべての品物は、欲しくないもの、僕には興味のないもの、なのだ。買いたいものが多くて、どれを買おうか迷う、なんて状況が子供から若い頃にはあったはずだけれど、最近ではまずない。つまりは、それだけ欲しいものが特化されてきた、あるいは明確になってきたわけだ。
 古い友人にも会った。向こうは勤務時間中だったので、1時間ほどお茶を飲んで話をしただけ。面白い仕事をしている人間なので、興味深い話を聞いた。もちろん裏事情なのでここには書けない。
 今日は沢山歩いた。日差しはとても強い。しかし、まだ暑いということはなく、花粉さえなかったら良いコンディションで、歩き回るのには適している。これでも、僕は中学生のときはワンダーフォーゲル部だったのだ(笑)。

 夕方は、「日経パソコン」のK田氏と会い、六本木で日本料理をご馳走になった。同誌で4年半連載を続け、それが終了したので打ち上げみたいな会。昨日も日本料理だったが、全然方向性の違う料理で、これまた美味しかった。最近、東京では日本料理が増えた気がする。少しまえはイタリアン、その次は創作系がブームだったけれど、少々厭きられての反動かな。
 夜は久しぶりにTVを見た。カストロ将軍のインタビュー番組が流れていたからだ。数年まえの映像だろう。面白かった。カリスマの目、というものがよくわかった。どことなく、僕の親父に仕草が似ているのが妙に恐かった。

【理科】 howかwhyか

 理科というのは、自然の観察と、そこにある道理の発見、といった分野であるけれど、どのレベルまで掘り下げるのか、という点において、立ち位置が各分野でかなり異なってくる。
 たとえば、大学には理系の学部として、理学部や工学部がある。あるいは医学部や薬学部、またさらには農学部などもある(もっともっとあるが)。
 歴史的に見ても、まず人間は、自然に対してどう対処すれば良いのか、という方法論から学習しただろう。生きていくことに直結していたからだ。つまり「How」である。何故そうなっているのか、という部分は「神様」のせいにひとまずして、自分たちがどう切り抜けるのか、を考えた。ここに、医学や薬学、あるいは工学の基本的な動機がある。
 しかし、どうすれば良いのか、を学ぶうちに、それが何故そうなのか、という興味が当然強くなるだろう。つまり「why」である。これが、新しい科学の方向性になった。生活とは直結していないものの、いずれは工学や医学を通して、社会に還元されることになる(もちろん、還元されないものもあるが)。
 このことは文系の学問でも同じで、何故なのかを考える学問と、どうしたら良いのかを考える学問がある。一般に、後者を「実学」といったりする。また、どこまで深く追求するのか、という点で、何故という理由のレベルも、一線が引けるような明確な境界はなく、両者は連続している。ただ、両極には明らかに違う2つの動機、「how」か「why」がある、という意味だ。そしてこの両極は、文系と理系の差よりも、格段に離れた位置にあるように僕には見える。

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