2008年03月11日(火曜日)

【HR】 ようするに天の邪鬼

 朝から出かける用事があって、3時間ほどで帰ってきた。もの凄く暖かい。
 「スカイ〜」第8話は1500文字書いた。あと1日。「どきどき〜」のゲラは85%まで。契約書など、細かい処理を幾つか。スケジュール調整も若干。4月刊の「クレィドゥ・ザ・スカイ」文庫版は、解説を押井守氏にお願いしていた。その原稿が今日届き拝読。切れのある論理的な文章で素晴らしかった。感謝。再度書くが、この本で文庫もシリーズ5冊が出揃う。これまでのシンプルなデザインのカバーで4月に書店に並ぶが、6月頃には映画版のカバーに変わる。そのときは他の4冊もすべて映画版のカバーになる。また元の普通バージョンに戻るのは1年くらいあとらしい。したがって、これまでの4冊と同じカバーで文庫を揃えたい人は、最初の2カ月間に買うか、あるいは1年待っていただくことになる。ご注意を。
 それから、もうすぐ書き終わる短編集「スカイ・イクリプス」は、6月に発行。このとき、特別版が出ることは既に書いたが、同時に「スカイ・クロラ」の特別版も出る模様。両者に付属するのは金属製の飛行機のフィギュアで、単体で発売されるものとはカラーリングが異なる(特別バージョンが2種ある、という意味)。ありがちなあざとさで困ったことだが(僕は困らないけれど)、誰かに迷惑をかけるものでもないし、あしからず。

 梯子をかけ屋根に上って、雨樋の落ち葉を回収した。パスカルが下で吠えていた。「怪しい人!」と言っているのか、「危ないです!」と言っているのか。
 庭に新しい線路を敷いているが、今日は引き込み線を作り、機関庫を移動した。コンクリートブロックを運ぶ作業で汗をかいた。金属工作では、糸鋸の刃を1本も折らなかった。成長したか……。

 僕はたぶん少数派に属すると思う。自分が良いと思うものと、社会で人気が高いものがまったく一致しない。むしろ逆である。子供のときにこれに気づいた。だから、人からすすめられたり、大勢が注目する、いわゆる流行を避けている。ようするに天の邪鬼なのだ。大人になってからはほんの少し丸くなって、たとえば、全然知らない人がブログで「これは良い」と書いているのを読んだりすると、ちょっと興味を抱くことはある。けれども、自分の知っている人が「これは良い」と書いていたり、誰かが僕に向かって「これは良いですよ」と言ってきた場合は、それだけで直ちに優先順位が下がる、もしくは、選択肢から外す。例外として、ほんの一部の僕が認める(つまり僕と同族と勝手に見なした)人物が言ってきた場合は、すぐに手に取るけれど。
 TVや新聞ですすめられているものは、全部コマーシャルであって、それだけで僕の中の候補からは除外される。しかし、僕が海外のサイトで偶然見つけたようなものは、ちょっと取り寄せてみようかな、と思う。ようするに、向こうからこちらへアプローチしてきたものは無視し、自分からアプローチしたものだけに注目する、というポリシィだと分析できる。
 どうしてこんなふうになったのか、よくわからないが、そのくらい、「独自性」というものに価値があるときっと信じているのだろう。まったく協調性のないことである。片意地を張り大勢に逆らって、いったい何が得られたのか、というと、まあ、せいぜい現在の森博嗣くらいか。

 「MLA9」の見本が届いた。表紙は今回は京極夏彦だ(嘘)。さあ、これがラスト5!

【国語】 ぶつ

 「ぶっちゃけ」について、かなりまえになるが、2006年4/20に書いているので参照のこと。
 「ぶつ」というのは、「叩く」とか「殴る」の意味だ。ときどき、「演説をぶつ」というのも聞くけれど、これも「打つ」という意味で、同じだろう。
 「ぶつ」を動詞の前につけて動作を強調した言葉が多い。「打ち壊す」が「ぶち壊す」になり「ぶっ壊す」と使われる。これは、「ぶっ殺す」、「ぶっ放す」、「ぶっ飛ばす」、「ぶっ込む」などが同じだ。「ぶち」が「ぶっ」にならないものもある。「ぶち当たる」、「ぶち抜く」、「ぶちまける」などがそうだ。発音しにくいからだろう。
 逆に「ぶっ」しかないものもある。「ぶった切る」は、「打ち手切る」なんだそうだ(「ぶっ切る」もある)。「ぶちたぎる」は聞かない。「ぶっちぎる」は「打っ千切る」だが、これも、「ぶちちぎる」は言わないようだ。
 関西では、「ぶっちらかす」なんてよく耳にする。お嬢様なら「打ち散らかす」と言った方が良い。「ぶっこく」なんていうのも聞くが、これは下品な響きである。
 紛らわしいのは、きざっぽく演説をしている人に、「ぶってんじゃないよ」って言った場合だ。この「ぶって」は、「きどる」の意味の「振る(ぶる)」なのか、「演説をする」の「ぶつ」なのか区別できない。きざっぽく演説しながら頭を叩いている人に、「ぶってんじゃないよ」といった場合は、さらに紛らわしい。

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