2008年01月20日(日曜日)

【HR】 マイナな趣味の世界

 曇り空で寒そうな日曜日。外に出るとさほどでもない。今日も起きたら9時だった。よく眠れる。
 スバル氏がデパートにバーゲンとカレーが目当てで出かけていく。駅まで送った。パスカルと留守番だが、お昼過ぎには帰ってきたので、ほんの少し。その間に小説の仕事を片づけた。「クレィドゥ〜」のゲラは40%まで、「スカイ・イクリプス」の短編は完成度45%。機関車製作部のレポートもアップした。

 今日の工作は、10年ほどまえに銀座の三越で買った路面電車の木製の置物(たしか3万円くらいだった)の下回りの改造。台車を取り付けて弁天ヶ丘線を走れるようにした。ただ、モータはないから坂を下っていくだけだ。何度か走らせて遊んだが、面白かった。人間が乗ることもできるけれど、重心が高いのでちょっと恐い。
 お正月から工作の課題を立て続けに片づけているのが、自分でも凄いと思う。「ばりばり」という音が聞こえてきそうなくらい調子が良い。寒いときにこんなに活動的なのは珍しいので、たぶん暖冬のせいだと思う。
 昨夜は、1930〜40年代の模型関係の洋雑誌を読んでいた。80年近くまえだ。雰囲気は、ほとんど学会誌か学術雑誌のようで、記事はどれも論文のようだった。日本はこれから戦争に突入しようとしていた頃だ。当時の日本にも趣味人はいただろうけれど、国内にこれだけの雑誌はなかったはず。やはり、豊かさというのか、余裕の違いが感じられる。

 小説というのは、数十年まえまでは、一般の人、普通の人が誰でも少しは読んでいたものだったけれど、今では完全な「趣味」の1つになった。つまり、「模型」とか「釣り」とか「ダンス」とかと同じホビィの1ジャンルとして「小説」というものがある。ほかの分野に比べると、道具を揃えたり、誰かに教えてもらったりする必要がないので入門が容易い、といった特徴はある。
 「小説」を読むことを趣味として楽しんでいる人数は、僕の観測では、「鉄道模型」を趣味にしている人の半分くらいだ。また、年齢層で見ると、若い人の方が多い。歳をとるほど読めなくなるみたいである。ほかのものへ興味が移ってしまい、ときどき思い出したときに読む、あるいは好きな作家だけを読む、という程度になる人も多い。若い人の活字離れがたまに話題になるけれど、どう観察しても、活字離れをしているのは年輩の層である。それくらい高齢者が気軽に楽しめる趣味分野が世の中に増えた、ということだろうか。また、時間がたっぷりある人は、もっと別のことをする、ということかもしれない。案外忙しい人の方が、ちょっとした時間を見つけて小説を読む傾向がある。そういう楽しみ方ができることが特徴ともいえる。
 このまえTVで、「若者が本を読まない」という話題になったとき、「今の若者も、せめて夏目漱石くらい読んでほしいですね」なんてコメントする奴がいた。「せめて村上春樹くらい言ってほしい」と思った人は多いのでは……、ああ、そうか、そんな人はTVなんか見ていないか。
 まあ、そんなに無理をして読め読めと訴えるほどのものではないのでは? 好きな人がこっそり楽しむマイナな趣味なのだし、マイナでプライベートなものだから楽しいのだ。

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