2008年01月21日(月曜日)
【HR】 価値を見る目
予報では暖かくなるはずだが、相変わらず寒い。パスカルは元気。
小説の仕事は予定どおり進め、「クレィドゥ〜」ゲラが50%、「スカイ・イクリプス」短編が70%まで。ちょっとペースがこれでも早めなのだが、まあまあスローで好ましい。とにかく、セーブしないと早くなりがち。ゆっくり進もう。
工作の方も同じで、できるだけゆっくりと進めたい。穴を一つあけるにも、固定の仕方をじっくり考え、必要ならばジグを作るくらいしたい。力を入れないで、軽くヤスリをかけるようにしなければ。このようにいつも意識していないと、どんどん力が入ってしまうのである。
パスカルが車に乗り込むときに、特殊な声を出す。ちょうどR2-D2の出す音に似ている。動画で撮りたいと思い、チャレンジしているが、上手くいかない。デジカメを向けるとき、僕とスバル氏が黙ってしまうので、その間はパスカルも黙ってしまうのだ。みんなと一緒に騒がないと駄目みたいだ。難しい。
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アンプの話で恐縮だが、この1年間ほどで13台の真空管アンプを聴き比べた。一番高いものは70万円くらい(それの中古を買ったのだが)。安いものは(材料費が)3万円くらいである。うち9台は自分で組んだし、残りも部品を替えるなど手を加えている。スピーカ・ユニットは4組あって、これも切り換えて聴いた。アンプもスピーカも、比較をすると高いものの方が音が良いか、あるいは優劣がつけがたい。逆にはならない。特にスピーカは違いが顕著だ。ただし、アンプの中で唯一5万円くらいのキットを組んだものだけが、どう聴いてもベストスリーに入るくらい良い。これだけが値段の順にならない例外である。1つ例外があるというのは、つまり値段の順ではないという結論になる。たまたま好みの問題なのだとは思うけれど、そういった主観を越えている気がしてならない。「良い音」と書いたのは、「好きな音」とはまた別だからだ。
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よく「価値が見分けられるようになるには、どうすれば良いか?」ときかれる。美術品でも骨董品でもそうだが、自分の金を出して買えば、価値がわかるようになる。それだけ真剣になるからだ。ただぼうっと眺めているだけでは、なかなかわからない。自分で買って、ときどき失敗して、つまりそれなりの「勉強」をすれば自然に評価眼が身につく、と僕は思う。
たとえば、絵の展覧会へ行く。あなたは、自分の全財産を、展示されているどれか1枚の絵と交換することになった。そういうシチュエーションで絵を見ていけば、抽象画だろうがなんだろうが、必死になって価値を見る目で吟味することになるだろう。
世間の評価に惑わされてはいけない。見る目がない人間がいくら沢山集まっても正しい評価はできない、ということは自明。どうせ失敗するのなら、自分の目で失敗すべきであるし、自分の目で失敗すれば、少なくとも同じ失敗を繰り返さないだろう。
この場合、失敗というのは、世間では実は価値が認められていなかった(実は安物だった)という意味ではない。自分で選んで、自分が気に入っていれば、それは失敗ではない。自分の目が肥えて、その価値に幻滅した、というような場合のことである。これはときどきある。いつまで経っても、未熟だ。
そうそう、「未完成」という言葉が好きだと以前に書いたが、「未熟」も好きだ。座右の銘にしようかな。
【理科】 速さを感じる
通常、物体が運動しているとき、同じ時間のうちに多くの距離を移動できることを速いという。また、物体でないときにも使われる。たとえば、電磁波などがそうだ。電磁波が伝わる速さがあるし、また、周波数が大きいとは、振動が速いことである。いずれも、時間が基準になっている。
人間の目が捉える電磁波は、ある特定の振動数のもので、光と呼ばれる。振動数が異なると、違った色に見える。だから、色を識別することは振動数、すなわち振動の速さを感知していることになる。
人間の耳が捉える音は、空気の体積弾性による振動である。この振動の速さが、音の高低になって聞き分けられる。耳もまた、その振動の速さを感知している。
人間の皮膚は熱を感じることができる。熱とは分子の運動である。これもまた、かなり限られた範囲しか感じることはできないものの、速さを感知していることになる。
つまり、見えるものも、聞こえるものも、触れるものも、すべて速度の違いを感じることになる。運動しているから、速度がある。空間と時間があるから、速度がある。
当たり前のことを書いたが、ほんの数百年まえには、まだ誰もこれを知らなかった。