2008年01月01日(火曜日)

【HR】 キリは悪いほど良い

 雪の予報だったのに、朝から素晴らしい晴天。日差しが当たるところでは暖かいが、風は冷たい。元日は飛行機を飛ばしにいくことが例年多いが、たいてい雪景色を見る。今年はまだ雪がちらつくのは見ても、積もっているのを見かけない。庭園鉄道では、ロータリィ除雪車が既にあるけれど、ラッセル車はない。今年は作ろうかな、と思っているうちに冬になってしまった。今から作ってももう間に合わないか。

 午前中は小説の仕事。「編集会議」のインタビュー記事を確認した。「スカイ・クロラ」シリーズ単行本の見直し作業も少し始めた。それから、溜まっていた契約書に署名したり、といった書類処理など。
 天気が良いので、庭園鉄道も運行。パスカルを乗せようとしたが逃げられた。工作は木工の続きで、駅の柵を作っている。音楽は、一番良いアンプに火を入れて、一番好きなアルバムを繰り返し聴くことに。

 お昼過ぎに妹G氏一家が遊びにきた。一緒に一度出かけて、すぐに戻る。泊まっていくので、スバル氏が客間を使えるようにしてくれた(普段は彼女がときどき使っている)。しかし、お客様があっても、僕は工作室でペンキ塗り。

 幾度か書いていることで、「キリの悪いやめ方を心がける」というのがある。工作をしているときに、穴を5つ開ける作業があったとしたら、3つだけにして、2つは明日のために残しておくのだ。キリの悪いやめ方をすると、次の日にすぐに仕事が始められ、仕事を始めることで、自然に躰も頭も暖まる(暖気運転になる)。
 小説であれば、さあここから書きやすい部分だ、という調子の良いところで中断する。すると次回はすぐに書きだせる。こうして、次の分を書かずに残しておくことが、つまり「貯金」になる。一般に、さきの分の仕事までしてしまうことを貯金と呼ぶことが多いが、これは禁物だ。これをすると、あとで仕事をしなくなってブランクが開く。その不連続が、のちのちの仕事の障害となる。
 僕の場合、「今日は5000文字書こう」と決めたら、文章の途中であっても、5000文字を越えたところで打ち切る。キリは悪いほど良い。ついついキリがつくまでと頑張ってしまうが、体力を消耗するのでマイナスだし、今すぐに書きたいものを明日に残すことで、それはもっと良いものになるだろう。書きたいという早まった気持ちが、完成度を落とすことがあるからだ。
 とまあ、昨日書いた「方法論などない」に反発して、方法論を書いてみました。

 今年は試しに、このMLAの学科を一般公募してみようかと考えている。応募作から僕が良いと思ったものを選び、5回分だけアップして、「特別講義」ならぬ「市民講座」にしようという企画だ。普通は「市民講座」は市民が聴講するものだが、そうではなく市民が講義をするのである。もちろん採用者には賞品か賞金を用意したい(まだI子氏と相談していない)。募集をするときはここに書くので、早まって、今すぐ送ってこないように。

【国語】 あやまって、はやまって

 「あやまって転落した」というのは、「誤って」であって、「謝って」ではない。これを誤ると、恥ずかしい。「あやまって済むと思うな」は、「謝って」であって、「誤って」ではない。これを誤ると……、あれ? 通じるな。難しいが、通常は「誤った」ことに対して「謝る」のである。「謝った」ことが「誤り」であったという場合もなくはない。相手を「誤って」「謝って」しまうこともあるだろう。相手が謝っているのを認めないことを「謝りを認めない」と使うと仄かに変だ。「誤り」と「過ち」は似ているが、少し違う。
 ゲームなんかで、相手が間違えたら自分が勝てるという場面で、「誤れ!」と叫んでも、きっとその意味では取られないだろう。
 「はやまった」というのは、「早まった」であるが、「早まったことをしてくれた」といった場合には、思慮が足りない行為をいう。自殺なんかに対してもいったりする。予定が変更になって前倒しになった場合も「早まった」というけれど、予定を早めたことに対して、「早まったことをしたな」とはいわない。それは「早めたな」である。
 自殺しそうな人に、「早まるな!」と止めることがある。これは、「まだその時期ではない。もう少しあとにしろ」という意味だろうか。かわりにこう叫んだらいかがか。「はやまって済むと思うな!」

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