2007年12月21日(金曜日)
【体育】 小説家的筋力
西尾維新です。
特別講義の最終回となる本日は【体育】です。本当に【国語】をやらなかったよこの人! みたいな感じでしょうか? そうなってるとよいのですが。
それでは予告した通り、小説家であり続けるとはどういうことなのかについて話します。まあまだ6年くらいしか続いていない僕が言うのも変な感じですが、周囲の色んなかたの話も含めて、ということです。
一言で言って、疲れます。どのくらい疲れるかと言うと、他の仕事と同じくらい疲れます。個人業であるがゆえの自由さはありつつ、昨日話したように、サービス業としての不自由さもあります。気楽な部分もあり、憂鬱な部分もあり。そんな感じです。だから『小説家は楽そうだから』みたいな動機、あるいは『小説家という激しい戦いの場に身を投じたい』みたいな動機をお持ちのかたは、何らかの肩すかしを食らう形になると思います。
普通に疲れる。その疲労に相応しい対価を得られるかどうか(その疲労以上の対価を得られるかどうか)が不確定なのも、究極的にはいつでもやめられる(いつやめることになるかわからない)のも、他の仕事と同じです。仕事としての信頼度や各種保険についての問題など、普通に疲れる割には客観的に見てリスキーなのは確かですが……。
まあ結局何が言いたいかというと、 疲れちゃうから身体を壊すようなことはしないほうがいいかもね、ということです。健康管理をしっかりできる人が最終的には生き残るという話ですか? パソコンに向かって打鍵し続けるというのも単純にしんどい行為ですし、筋トレまですることはないでしょうけれども、何をするにもまずは身体が資本です。小説執筆に熱を入れるあまり、身体、そして生活や人生を台無しにすることのないよう、ご注意ください。
さて、こんなところで、僕の行う特別講義はおしまいです。つたなく、またかなり押しつけがましい極論を述べてしまったようでお恥ずかしい限りですが、反面教師としてでも、今後の参考にしていただければ幸いです。
ご清聴ありがとうございました。