2007年12月16日(日曜日)

【理科】 本能

 動物の生態に関する本を読んでいると、「本能」という言葉が頻繁に登場する。また、日頃の会話でも、よく使われるタームだ。「本能的に」などと表現される行動も多い。いったい、本能とはいかなるものだろうか。子供のときから、これが不思議だった。どうも、理由がわからないものは、すべて本能のせいにしているような気がしたからだ。
 専門ではないので、まったくわからない。この言葉の定義さえ知らずに書いている。生まれてから学習したものではない。親から教えてもらったものではない。そういった習性や能力のことをいうようだ。
 たとえば、ある動物がある植物を食べる、パンダなら笹を食べる、これは本能なのか。親が食べているから真似をして食べただけだろうか。生まれたときに、親たちから離しても食べるなら本能だろうか。
 もし、生まれながらに持っている情報ならば、それは、細胞に受け継がれたものになる。遺伝子に組み込まれた情報ということになる。しかし、先祖が好んで食べたもの、という情報が遺伝子に入っているとしたら、その先祖は、生まれたあとに自分の遺伝子に情報を入れた(加えた)ことになる。では、生まれたあと、遺伝子は学習によって変わっているのか?
 というようなことを子供心に不思議に思ったのだ。最近、生物学を専門にしている友人に尋ねたところ、「そういえば、この頃は、もう本能なんて使わない言葉だね」などと話していた。

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