2007年12月05日(水曜日)

【HR】 形か色かパーツかフォルムか

 寒い寒い。しかし、ぐっすり眠れた。体調は良い。今日も、まずは庭掃除。
 「日経パソコン」の第55回のイラストをスバル氏が仕上げたので発送。僕は、第56回のイラストの下描きとペン入れをした。残りは4回分だ。「水柿君」は1000文字書いて、3000文字に。目標は3万文字なので、まだ完成度10%。「もえない」のカバーとオビをチェック。
 お昼頃から、金属板を切って、ヤスリで削った。1時間半くらいの作業。良い運動になった。そのあと、スバル氏が書店に行きたいというので、パスカルも乗せてドライブ。コンビニも寄ってきて、パンナコッタを買った。帰ってきてから、コーヒーを飲みながらそれを食べた。夕食はパスタだった。恙ない一日である。

 スバル氏が、機関車や自動車を見分けるときに、まず見ているのは色である。次に、どこか特徴のあるパーツを認識している。色が同じだと、同じ車だと思いがちだし、また、たとえば、丸い窓のある機関車だと「同じかも」と思うらしい。「こないだのと同じじゃない」とよく言われるので、どこでそう判断したのか、と尋ねたことが過去にもう何十回もある。そういった観測から、上記の結論を導いたのだ。
 一方、僕の場合、まず色は見ない。形を正確に描けても、色を覚えていないことが多いのだ。そんなはずはないだろう、と不思議に思う方はいるかもしれない。パトカーは白と黒だが、どの位置で塗り分けられているか、僕は答えられる。しかし、上が黒だったか下が黒だったかは、かなり迷ったりするのだ。水玉模様のワンピースだった、とは覚えていても、何色の水玉だったかは忘れてしまう。ピンクか青のどちらか、みたいな感じになる。シマウマは白と黒だが、ボーダの方向を描ける人は少ないようだ。

 それから、僕はパーツをあまり捉えない。全体のフォルムというか、バランスをさきに見る。子供のときから、HOゲージという鉄道模型を楽しんできたが、実物とそっくり同じだという高価なスケールモデルの機関車を見ても、それが本物のように見えなかった。そのことに気づいたのは小学校6年生のときだ。何が違っているのか、あるとき本に書いてあることで判明した。日本の鉄道は狭軌なので、HOゲージのモデルは本来よりも2割(3mm)ほど線路の間隔が広くなっている、と書いてあったのだ。「ああ、だからか」と思った。明らかに実物とはプロポーションが違う。つまり「違う顔」に見えていたのだ。すべてのパーツがいくら細かくそっくりに作られていても、全体のバランスが崩れていたのである。
 人間の顔を認識するときも同様だ。パーツを見ているわけではない。メガネをかけているかどうかさえも、僕はほとんど記憶していないことが多い。また、顔だけでなく、全体のフォルムで捉えている。一度見かけた顔は、数年は忘れないが、髪形や髪の色が変わっても、服装が変わったのと同じ程度のことで、見間違えることはまずない。というか、今、スバル氏の髪形がどんなふうかも、思い浮かばないくらいだ。

【社会】 領収書

 商売の家だったから、「領収書」というものが大事な書類だということは子供のときから知っていた。しかし、「たしかにお金をいただきました」なんていう証書がどうして必要なのか不思議だった。というのも、ものを買うときには、品物をもらい、代金を渡す、という「交換」がその場で行われるわけで、そこでもう釣り合いは取れているように思えたのだ(どちらかが遅れる場合は証書が必要だろう)。もし金を受け取ったという領収書が必要なら、どうして客は、品物を受け取ったという証書を店に渡さないのか、と思った。それに、「たしかに領収書をもらいました」という証書はいらないのか、なんて考えた。
 金が何に使われたのかを示すものだった、とわかったのは大人になってからだ。しかし、領収書なんて、単なる紙切れであって、そこに書いてあることがどこまで真実か、という疑問はある。
 会社の金を持って、会社のための物品を買いにいく。1000円の品物を買ったが、領収書を1200円と書いてくれと店の人に頼む。そうしてくれたら1100円出しましょうと。店の人も100円儲かるし、この社員も100円を自分のポケットに入れることができる。さて、誰が損をしたの? もちろん、会社が200円損をしたのである。
 もっとエスカレートすると、品物自体が不要になる。500円出すから、1000円の領収書を書いてくれ、と頼めば良い。これで、お互いに500円を横領できる。「購入したのは消耗品で、もう使ってしまった」と言えば済むことだ。
 この「会社」が「国」だったら、どうだろう? 議員にいくら領収書を提出させても、この種の誤魔化しは発覚しないだろう。
 さらにいろいろ形を変え、はるかに多額になって、架空の領収書があちらこちらで作られているはずだ。その場にいるみんなが得をするような仕組みになっているから、内部告発も出にくく、表に現れない。役所の裏金も、この仕組みで作られることが多いはず。さて、いったい誰が損をしているかな?

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