2007年12月01日(土曜日)

【HR】 自己責任

 天気は良いのだが、お腹の調子が悪い。昨日、お昼にお好み焼きを食べたが、夜もスバル氏がビビンバをホットプレートで作ったのだ。美味しかったのがいけない。お腹が痛くなった、と今朝スバル氏に訴えたところ、「自己責任だ」と突っぱねられた。それはもちろんそうなのだが、パスカルにササミをやりすぎないようにとアドバイスをしたかったのである。パスカルの場合は、自己責任は問えないのではないか。
 でも、午前中にペンキ塗りの続きをして、そのあと近くの公園へパスカルを車で連れて散歩をしてきたら、調子が良くなった。冷たいものを飲まないようにして自重しているくらい。

 12月だがとても暖かく、森林は信じられないくらい綺麗だ(実際には信じられる)。スバル氏が、「この辺りはなにもないところで不便だけれど、便利な街中に住んでいる人たちは、この綺麗さを知らないんだよね」と珍しく文学的なことをおっしゃった。まあ、知らないわけではないと思う。今日くらい、香嵐渓とかへ行楽に出かけているのだろう。きっと渋滞しているにちがいない。

 お昼頃に、休養のため少しだけガレージで昼寝をした。それで体調が良くなり、ペンキが乾いた機関庫を所定の位置へセットした。1人では無理なので、スバル氏にお願いして、片方を持ってもらった。今朝、パスカルを走らせるために、彼女は庭先で水を撒き、ペンキ塗り立てのところへも水を当てたので、それとなく抗議をしておいたのだが、その甲斐もあってか、気持ち良く手伝ってくれた。外交と同じだ。言うべきことは言った方が良い。

 「日経パソコン」の第55回のイラストの下描きをして、ペン入れも終了。あとはスバル氏の仕事。しかし、まだあと5回分残っている。この連載のイラスト中の文字はすべて僕がロットリングで手書きしたものだ(来年秋に講談社から本が出る予定)。今年最後の長編小説「もえない」が、編集の最終段階。オビの文句のチェックなど。まだカバーデザインが完成していないみたいだが、鈴木成一デザイン室である。

 「星の玉子さま」の文庫版の見本が届いた。薄くて文庫らしい。ハードカバーの方も1000円という破格の安さだったが、文庫は700円だ。ちなみに、今回は印税を受け取るので、この作品で初めてお金を稼ぐことになる。
 FM東京から、またCDが10枚くらい届いた。しかし、この頃は懐かしいポリスを聴いていたりする。昔はパンクだったよなあ……。そろそろ新しいアンプを作ろうかな、とちょっと思ったり……。

【社会】 刑の重さ

 専門でないので、不適切な用語の使用があるかもしれないが、普段から気になっていることを書いておこう。
 日本にはないけれど、アメリカやヨーロッパなどの国では、酷い犯罪者には、懲役1000年とか、そんなとんでもない年数の判決が下って、それはつまり「終身刑」なのだろうな、としか思えないが、恩赦などの減刑のときに利いてくる数字なのだろうか、と想像する。
 日本の場合、「終身刑」というのはなくて、「死刑」の次は「無期懲役」というやつだと思う。無期懲役というのは、刑期に満期がないという意味のようだが、「無期限営業停止」などと同様に、事実上は「永遠にずっと」という意味ではなくて、そのうち仮釈放になるけれど、それがいつかはわからない、ということみたいである。僕が知っている範囲では、無期懲役でも、十数年で刑務所から出てこられる例はけっこう多い。つまり、よほど老人でないかぎり、一生刑務所にいるわけではない。多くの人が、「無期懲役は終身刑のことだ」と考えているが、大きな間違いである。死刑と無期懲役は雲泥の差なのだ。
 もの凄く酷い罪を犯しても、死刑にならない場合がわりとあって、「ちょっと刑が軽くないか」と思うことの方が、あの程度のことで「そんなに重い刑なのか」と思うことよりも、ずっと多い。特に、日本の場合はそうだ。
 個人の犯罪に限らず、会社がらみ、あるいは公職にある人間の刑なども、軽すぎるように思う。それどころか、たいていの場合、頭を下げたり、役を退くだけで責任を取ったことになるのが日本の常である。これでは「社会的倫理」が守られないのも不思議ではない、という見方もあるだろうし、逆に、この程度の抑制で、ここまで平和にやってこられたのが、日本人のジェントルさだ、ともいえるかもしれない。しかし、将来的にどうだろうか?

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