2007年09月08日(土曜日)
【社会】 ICカード
東京の駅の切符売り場は、この頃閑散としている。切符を買っている人がほとんどいない。カードがすっかり普及しているのだ。Suicaはもう5年以上まえになるし、そのあと、2年くらいして、大阪でICOCAが出た。
とにかく便利。最大のメリットは、お金を補充できること。カード自体には、電池などの電源が必要ない。非接触型なので近づけるだけで良く、財布やカード入れから出す必要がない。
将来的には、お金は全部これになるのではないか、と思わせるのに充分だ。お金の使用の履歴が残るため、非常に安全なシステムのように思える。「カードなんか信用できない」と思う人もいるかもしれないが、紙幣や硬貨が、そもそもカードと同じくメディアであって、約束事のシステムであり、基本的には信用度は同じだ。ただ、価値が目に見えやすいか、見えにくいか、という違いだけである。
たとえば、電子マネーの時代になれば、消費税などは簡単に徴収できるし、直接国庫へ送られるシステムもありうる。それどころか、数字をちょっといじるだけで、たちまち全国民から税金を取り上げることだって物理的には可能だ。
お金は造幣局で作るので、ここを管理していれば、お金の生産量が容易にコントロールできる。しかし、ICカードでは、入力される信号が、すなわち「金額」なので、ソフト的にお金を増量できる。このコントロールはかなり難しいだろう。はたして、人類はどんなふうにこのメディアを使いこなすのだろうか、と興味がわく。
プリペイドというシステムは、まだ消費されていないものに対して金を払う。商品が限定されているうちは、影響は広がらないが、どんなものにでも使えるプリペイドカードが現れ、これの利用が広がると、極端な話、すべてのお金をプリペイドカードに換えた場合、一時的に世に出回るお金の総量が倍増することになる。もしかしてこれ、インフレにならないか、なんて考えてしまうのは、経済に疎いからなのか……。