2007年08月05日(日曜日)
【HR】 すべてがマニアックに
晴天の夏らしい日曜日。朝から水やりをし、ガレージで荷造りをし、それからゲラ校正。「工学部・水柿助教授の逡巡」文庫版のゲラを読み始めた。まだ10%くらい。「日経パソコン」のイラストの下描きを1枚だけした。
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お昼頃、スバル氏と出かける。彼女はデパートへ。僕は、1時間ほど友人たちと会った。あとで合流したら、スバル氏は蛇の革みたいな靴を買っていた。右と左と柄が違う。少し修正をしてもらい、後日自宅へ届けてもらうことにしていた。帰りは、スタバでコーヒーを買って、これを飲みながら帰った。留守番のパスカルは、足がもう大丈夫そうだ。
夕方の水やりは、涼しくて気持ちが良かった。サルスベリのピンクの花が咲いている。リビングはクーラが効いているし、ガレージにはFMラジオの音楽が流れている。たしかに暑いことは暑いのだけれど、涼しくなったらこんなことがしたいな、と考えるにはうってつけだと思う。
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夏休みといえば、昔は海水浴やキャンプへみんなが出かけたものだけれど、今は、楽しみはもっと沢山ある。それに、クーラの効いた部屋の中で好きな映画を観たり、好きな本を読んだりもできる。選択肢が増えた分、自由になった。これが豊かさだろう。ただ、海水浴だけに注目すれば、人出は減っているはず。プロ野球なども、毎晩やっているわけだが、あんなに大勢が集まって観戦していること自体が不思議に感じる。かつては普通だったけれど、今では少し変だ。大相撲だって、ずっと満員御礼だったけれど、やはりいつまでも大勢の人たちの娯楽ではありえない。プロレスだって、昔はみんなが見ていたらしい。すべてがどんどんマニアックになっていくわけだ。1つのジャンルに集まる人の数が減るから、受け手一人当たりの出資額はどんどん増える方向である。エンタテインメントも大量消費の時代ではない、ということ。
大量生産で安くなった製品も、もう頭打ちで、これからは特化したものへと移行するから、値段は上がるだろう。たとえば、自動車は今後高くならざるをえない。今の値段が少し安すぎる気がする。
スバル氏が「TVでスポーツを見ていると、日本のチームが不甲斐なくて、解説者が、今の若者はハングリィ精神が足りないって、そればっかりぼやいている」と話していた。豊かな世の中になれば、ハングリィ精神は育ちにくい。そもそも、昔みたいに格差があるような社会において、「のし上がってやろう」という気持ちになるのが、ハングリィ精神である。スポーツなんかに人生をかけられないよ、という若者が増えることは、自然かもしれない。負けたって良いではないか。負けると人気がなくなって、結局困るのは誰か? それはスポーツで商売をしているマスコミである。
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家にもクーラがあるし、車にもクーラがある。これは、僕が子供の頃には夢のような環境だった。夏が気持ちの良い季節になったのは、富と科学のおかげである。音楽やスポーツを楽しめるのも、富と科学、そして平和のおかげだ。ここまで社会が豊かになったのは、それこそ沢山のハングリィ精神のおかげだろう。