2007年06月14日(木曜日)
【社会】 ダンピング?
夕張のダム工事で、大手ゼネコンのJV(共同企業体)がとんでもなく安い値段で落札した。これに対して、公取委が独占禁止法違反の恐れがある、との警告をした、というニュースが流れた。
大手が安く受注するのは、体力のない中小を潰す、という意味でのダンピングの疑いがある、と公取委は判断したわけである。この判断は間違いではないと思う。
しかし、ゼネコン側はどうだったのだろう。夕張だから援助しよう、という広報的な効果があるという判断だったのだろうか。もちろん、大勢の人間を抱えている場合、工事をしなくても賃金は支払わなければならないので、たとえ工事費が半額であっても、仕事をしないで遊ばせておく状態よりはましだ、との判断もある。
一方、住民側にしてみると、これは迷惑な話ではない。公共の支出がそれだけ少なくなるのだから、赤字の自治体にしてみても願ってもないことだろう。
こういうときに、「安い工事をさせると品質低下が問題だ」という声も聞かれるが、これはまた別の問題だと思う。では、「金さえ出せば高品質で安全が買えるのか」ということの裏返しだ。品質を守るためには、しっかりとした要求条件と、適切な検査が必要であって、そういったことがちゃんと行われているのか、という方向へ目を向けるべき。
談合ができなくなったので、本来の自由競争になり、いろいろこういった問題がこれから起こってくるだろうな、と感じた。少なくとも、談合が当たり前だった時代よりは前進しているし、悪くない状況だと思われる。