2007年06月13日(水曜日)
【理科】 無着陸無給油世界一周
無着陸無給油世界一周は、1986年にボイジャという飛行機が達成した大記録である。ついこのまえのことのように思うが、もう19年も経った。これは、気球で世界一周が達成されるよりも早かった。
このボイジャは、4万km以上の距離を9日間かけて飛び続け、地球を一周した。これまでにも、飛行機が無着陸で世界一周をした記録はあったけれど、途中で空中給油をしている。ボイジャの凄いところは、すべての燃料を離陸のときに積み込んでいたことだ。
どれくらいの燃料が必要だったか、というと、機体の重量の約9倍だった。ようするに、総重量の90%近くが燃料だったわけである。こうなると、最大の難関は、一番重い状態で離陸しなければならないことである。この離陸のために、2機めのエンジンが必要だっただろうし、非常に長い滑走路が不可欠だった。逆に、着陸したときには10分の1に軽くなっていたわけだから技術的には難しくない。
搭乗員は2名だった。機体は、この分野の天才といわれるルータンの設計。胴体が3つあり、エンジンは中央の胴体の前後に2機。燃費の関係から、プロペラ機だった。
ちなみに、2005年には、無着陸無給油を搭乗員1人で成し遂げた記録が生まれるが、これはジェット機。そして、設計者はやはりルータンである。
飛んだ人間はもちろん讃えられるべきだが、偉業のほとんどは、設計者のものだろう。