2007年05月21日(月曜日)
【理科】 趣味の高度化
ラジコン飛行機は、エンジンを使って飛ばしている。無線関係では、プロポ(プロポーショナル・コントロール)が出たときと、電波がFMになったときに感動したが、エンジンでは、やはり4サイクルが登場したときが一番インパクトが大きかった。
それまでは、ロータリィもあったし、ディーゼルもガソリンもあったけれど、すべて2サイクルエンジンだった。それが、バルブのある4サイクルになったのだ。重くて非力で、そのうえ高価だったけれど、サウンドが素晴らしいので、以後4サイクルばかり使うようになった。
その後も、オーバヘッドカムやスーパチャージャや、給油ポンプや、燃料噴射を電子コントロールするものなどが現れたりして、実物に近づいたけれど、しかし、バルブはずっと2つだし、バルブのタイミングを可変にするものも現れない。そもそも、ラジコンではセルモータを載せないのが普通なので、エンストしたら終わりだ。重くなるから、というのが理由。
そうこうしているうちに、ジェットエンジンが模型化され、世界中に普及した。ジェットエンジンでロータを回すヘリも現れた。こちらは、燃料噴射は当然ながら電子制御である(そうしないとたぶん無理)。どんどん、現実世界に近づいているように思えるけれど、個人の技術では追いつかない領域に入ってしまった感じが少しする。ちょっとした修理や改造が非常に難しい。おもちゃがすべてTVゲームになってしまったようなものかもしれない。
どんなものでもいえることだが、その趣味を最初に始めて、なにもないところから全部作らなければならない、という状況が一番楽しいだろう。広く普及し、製品が出始め、便利になり、どんどん高度化するほど、楽しみは失われるものである。未だに、前時代のテクノロジィである蒸気エンジンだけに没頭する趣味人が多い理由が、たぶんこんな部分にある。