2007年05月13日(日曜日)
【理科】 6輪車
レーシングカーが好きな年輩の人なら、F1のタイレル6輪(P34)をご存じだろう(Tyrrellをタイレルと書くのは当時の表記で、普通はティレル?)。30年ほどまえに登場したレーシングカーで、みんながこの斬新なデザインにびっくりした。前輪を小さくすることで空気抵抗を低減し、接地面積を確保するために倍の4輪にしたものだが、実際には、空気抵抗の低減効果は大きくなく、むしろ前輪の追従性が増して、ブレーキが有利になったらしい。この車は実際に非常に強く、好成績を収めた。
僕もラジコンのレーシングカーでこの6輪車を2回作った。タミヤのプラモデルも発売になったが、模型の製品化に際して、ロイヤリティが支払われた最初の例だったそうだ。当時、このタイレルP34は大人気になったので、版権料を大いに稼いだという。
機構が複雑になるし、重量が増す。消耗品も増える。だから、模型ではそんなに効果はなかった。実車でこの型式が有利になったのは、なにかほかにも理由があったのかもしれない。
トラックやバスで後輪が4輪(2軸)のものがある。これは、タイヤを小さくして、荷台や床を下げる目的だろうか。F1カーでも、フェラーリやウィリアムズが後輪4輪の車を開発していたことがある。タイヤを小さくして空気抵抗の低減を狙ったものだ。そういえば、サンダーバードのペネロープ号はタイレルと同じく、前輪が4輪だったと思う。
F1では6輪車は1983年に禁止されている。いろいろなタイプの車が走っている方が面白い、と思うのだが、競技としてはイコール・コンディションにする方が大事なのか……。