2007年05月09日(水曜日)

【図工】 マスキング

 塗装をするときに、色が着いてはいけない部分を隠す。特に、吹き付け塗装などで塗り分けをする場合には、このマスキングが欠かせない。
 専用のテープが各種売られている。境界部分にテープを貼り、大きな面積は不要な紙やビニルなどで覆う。このほか、塗るタイプの液状のマスキング材もあって、乾燥したあと、膜になって剥がせるようになる。
 表面が平滑な場合には問題がないが、どうしても多少の凸凹がある。テープがこの凸凹に追従していないと、隙間が生じ、その間から、吹き付けた塗料が入る。これがとてもみっともない結果を招く。マスキングテープを剥がしたときに、がっかりすることになるのだ。マスキングをしたことがある人なら、一度は必ずこの経験があるだろう。
 マスキングテープをきっちりと貼り付けることはもちろんであるが、最初に吹き付ける塗料を少なくし、これによって、隙間を塞ぐ、という手が有効だ。あるいは、最初に透明の塗料を吹き付け、そのあと目的の色を吹く、という手法も一般的。透明の塗料が隙間を塞ぐし、万が一漏れても目立たないからである。
 マスキングをすると、その境界に段差ができる。色がのった方が若干厚く(高く)なる。これが気になる場合は、透明の塗料を吹き付けて、乾燥後に削って平坦にしたりする。
 吹き付け塗装の手間は、ほとんどはこのマスキング作業といっても良い。これと同様に、影響する範囲の準備よりも、影響してはいけない範囲の準備にこそ時間がかかる、という作業はとても多い。たとえば、文章にもマスキングがある。「予防線を張る」などと呼ばれているものがそうである。

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