2007年04月24日(火曜日)

【算数】 マイナス

 マイナスは小学校の算数ではなかった概念だ。しかし、世の中では、わりとよく「マイナス」という言葉を使う。
 たとえば、「東へ100m行ったところに」の代わりに、「西へマイナス100m行ったところに」と言っても良い。しかし、このような数学的な正しいマイナスの使い方はあまり聞かない。こんな言い回しをしたら、普通の人は怒るかもしれない。
 ヘリウムを入れた風船やアドバルーンの重量は、マイナスである。また、海抜は海面を基準にしていて、それよりも低い土地の標高はマイナスで表される。体積は、縦×横×高さだから、海の体積を計算すると、高さがマイナスだから、体積もマイナスになるのではないか、という心配もあるかもしれない(ない?)。
 風船がいくつ余ったか、と考えたとき、2つ足りなければ、それは「マイナス2個余った」と表現できる。風船の重さがマイナス50グラムだったとしたら、余った風船の総重量は、-50×(-2)=100で、マイナスが相殺してプラスの100グラムになる。マイナスの数どうしをかけるとプラスに転じるのが感覚的にわからない、という人も多いだろう。
 また、ここから、プラスの数もマイナスの数も、2乗するとプラスになる。そこで、今度は2乗するとマイナスになる数を人間は考え出した。「虚数」である。このあたりが数学者の想像力の凄いところだ。
 「今日は、小説をマイナス5000文字ほど書いた。まだ、締切まではマイナス3日もあるから、大丈夫だ」なんてのは?

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