2006年11月26日(日曜日)

【国語】 やり途中

 この頃よく耳にする話言葉である。「やり途中」「書き途中」「読み途中」「食べ途中」など、広く利用されている。これは、僕が若いときにはなかった言葉だ。「途中」は名詞なので、これに動詞を続ける場合には、活用が連体形になるはずであって、つまり「やる途中」「書く途中」などが正しい。しかし、これでは現在進行中であるというイメージがわかない。本来は、「やっている途中」「書いている途中」が正しい言い方だったが、この省略形として使われるようになったのだろう。
 平成教育委員会という番組で、「考え中」という不思議な日本語が広がったと認識しているけれど、この応用として、「途中」も広まったのかもしれない。
 さらに応用例を考えると、時系列では、「やり最初」「やり前半」「やり佳境」「やり終了」などがいずれ使われるだろう。また、このままを連体形として取り込むことになると、「読み本」や「食べ場所」などが現れ、「遊び友達」が「今遊んでいる友達」の意味になる可能性が高い。そういえば、「乗り料金」とか「飲み会」とか、少しまえから普通に使われている。これは、前の動詞が名詞化しているだけ、と見るべきなのか……。

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