2006年11月16日(木曜日)
【社会】 防風
今住んでいるところは、山の頂上付近なので、風が強いのか、というと全然そうではない。周囲に大きな樹が多いためだ。風の強い日は、これらの樹がダイナミックに揺れ動くので、窓から見ていると、もの凄い強風だなと思える。しかし、庭に出てみても、そんなに風が吹いていない。庭には風力風向計を取り付けてあるが、それを見ても思ったほど回っていない。
そんな日に、車で街へ出ていくと、もの凄い風が吹いていてびっくりする。住宅地でも、商店街でも、同じだ。吹き曝しという言葉があって、平野で障害物がない場所、たとえば、グラウンドのような広い場所では、風が強い。砂が舞い上がる。窓を開けていると、家の中が砂だらけになる。これまでに住んだ家はすべてそうだった。今の家では、砂が溜まることはまずない。山の上まで砂が飛んでこないのか、それとも風が弱いからなのか。
昔から防風林というものがある。枝葉をつけた樹木は、風のエネルギィを吸収する。樹が揺れることで、風が弱まる。ビルディングや家が密集していても、風は弱まらない。風が通り抜ける場所ではかえって強くなる。風のエネルギィを吸収するものがないためだろう。
森林を切り開いて造られた街は、街路樹や庭木が育つ20年くらいは、吹き曝しだ。砂も舞い上がる。新しい街は、風と砂の街だ。