2006年09月15日(金曜日)
【理科】 空を飛ぶロボット
鉄腕アトムは、足の先から火を出して空を飛ぶ。腕から火を出して飛んでいる姿も見たことがある。その間、足の先や手がどうなっているのか不明。動力としては、吸引口が見当たらないので、ジェットエンジンではなく、ロケットエンジンだろう。ただ、火が出ているわりに煙が少ないのが気になる。
同じく、鉄人28号は背中にエンジンを背負っている。もともとは飛べなかったが、敷島博士だったかが、オプションとして開発したものだ。似たケースとして、マジンガーZもそうである。ただ、こちらには翼らしきものがあって、多少は科学的かもしれない。
ロケットなどを取り付ければ、とにかく推進力はあるので、飛び上がることは可能かもしれない。しかし、飛び続けるために最も重要なことは、姿勢制御、すなわちコントロールだ。アトムや鉄人が、いかにして空中で姿勢をコントロールしているのか、という点については、多少議論があっても良いだろう。
アトムは、まだ足の方向を変えられるから、ジャイロやセンサと合わせて不合理ながらも可能かもしれない。しかし、鉄人は背中にエンジンが固定されている。鉄人自体がリモコンで動いているし。できるだろうか。どう見ても重心が合っていない。ロケットを噴射した瞬間に、前のめりになり、前転をして地面に激突するのではないか。いくら、正太郎君が「飛べ、鉄人!」と言っても無理だ。
しかし、これらの伝統は、現在の巨大ロボットでも、きっちり受け継がれている。脇の下から噴射するとか、胸や腹からも噴射する、という重心を考慮した方法は取られていない。たとえば、現実に存在するジャンボジェットやスペースシャトルがどのようにして離着陸するか、といった条件を少しでもイメージすれば、ああはならないはずである。だいたい、飛んだままで合体したら、空中衝突したも同然で、大惨事になるだろう。現実で一番近い合体といえば、空中給油くらいか。