2006年08月01日(火曜日)

【社会】 宅地造成

 東名高速道路の名古屋インタの東側にはかなり広大な森林が残されていたが、愛知万博のときに、ここに大駐車場が作られ、現在は宅地のためにさらに広範囲に造成工事をしている。山の樹は切り倒され、平たい土地にして、宅地にする。愛知万博のためにやったのではない、もともと宅地にする計画だった土地である、と公表されてはいるだろうけれど。
 核家族化によって、同じ人口でも住宅が多く必要になった。しかし、その核家族化も既にほぼ終結している。現在以上に家族が分裂することはもうありえない。ただ、1つの家庭が複数の住宅を所有する時代は到来しているから、わずかにそこに需要があるだろう。微々たるものだとは思うが。
 人口は増えない。少子化の時代である。こういった全体の条件から考えれば、これからどんどん宅地が必要になることはない。したがって、住宅地の土地の値段は絶対に上がらないだろう。
 それでも、ただみたいに安い森林地帯を、ブルドーザでならし、道を造るだけで、土地の値段は何十倍にもなる。現代における錬金術の1つだ。そのために大勢が働いている。そのためにショッピングセンタも作られる。新しい街の雰囲気を作り上げ、土地の値段を高騰させる。個人が買ったときが一番高いことはまちがいない。
 古い住宅付きの土地を買っても、それを壊して新しく建て直さなければならない、個々にそんなことをしていては儲からない。今まではこの方法で儲けてきた。大量に作らなければ景気は回復しない。そんな力学にまだ取り憑かれているのだろう。
 政治家も、自然環境よりは景気回復の方を優先する。経済界からの支持が大事だからである。新興住宅地に家を持たない、という市民運動でも起こらないかぎり、悪循環は続くものと思われる。

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