2006年07月20日(木曜日)

【図工】 実現不可能な設計図

 親父が建築の設計図を描くところを小さい頃から見ていたので、ものを作るまえに図面を引く、ということは知っていた。だから、小学校1年生か2年生になった頃には、設計図をきちんと描いたこともある。たしか、4年生のときには、もうラジコン飛行機の設計図を実物大で描いていた。もちろん、それを実現するだけの資金力がなかったけれど。
 ところが、そうやって設計図を描いて、熟考してから作ってみても、工作の段階で不具合に必ずぶつかる。つまり、図面のとおりでは作れないことに気づくのだ。何が悪いのかといえば、それは、図面を描いた時点における想像力の欠如である。多くは、立体になった場合に生じる矛盾(2方向から来るネジがぶつかるとか)、あるいは、事実上加工ができない(指が入らなくなるとか)、といった問題だ。
 しかし、最も多いのは、設計図どおりに作ることができても、期待どおりの機能をはたさない、という問題である。これも想像力の欠如といえるので、原因は同じである。重すぎて、あるいは摩擦が多すぎて、モータが回らないとか、強度が弱すぎてぐらぐらするとか、さらには、工作精度が出せないために、それが積もり積もって致命的な欠陥が生じる、ということもある。自分で描いた設計図をもとに、自分自身で工作をしているのに、こうなるのだ。他人が図面だけを見て作ったら、絶望的だろう。
 世に存在する設計図のどれくらいが、手直しなしで実際にそのとおりのものが作れて、しかも期待どおり機能するだろうか。簡単な部品ならば大丈夫だろうが、ちょっと複雑なものになると、もうほとんどありえないくらい奇跡的だと思われる。それでも、設計図がないよりは数段まし、ということは確かなのだが。

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