2006年07月14日(金曜日)

【HR】 工作の神様が下りてくる

 今日は暑くなる予報。いつもどおり8時起床。最近、庭の水やりをスバル氏がやってしまう。どうしてかというと、パスカルが水遊びをするからだ。散歩よりも水遊びが朝夕の日課になっている。
 午前中に、「もえない」を推敲して「野性時代」の編集部へ発送。終わり。そのあと、涼しいリビングに移って、「少し変わった子」のゲラを40%まで見る。スバル氏が買いものに出かけている間に、パスカルと遊びつつ、リビングのテーブルで「STAR SALAD」の絵を2枚下描きして、その場でロットリングでペン入れをした。あと24枚だ。

 眠くなったので、昼寝をしたら、スバル氏が帰ってきた。それから、ガレージの工作室で、建物のキットの色を塗っていたら、突然、思いついた。そういえば、数年まえにオークションで買った小さなスチームエンジンとボイラがあったはず。そこで、それを探して、眺めているうちに、これを動力にした機関車の設計図を頭の中で描く。手近にあった貨車を1つ分解して、そのシャーシに、エンジンとボイラを載せてみたら、偶然にもサイズはぴったり。あとは、少々の材料を切って、穴を開けて組み立てただけ。3時間ほどで形になった。
 まだ、色は塗っていないし、あちらこちらやりっ放しのところがあるから、今日はここまでにして、後日きちんと仕上げよう、と思って、庭に水やりをしに出ると、またもスバル氏が既に水をやり終えていた。しかも、パスカルはハリネズミになって、舌をべろんと出している。

 時間を持て余したので、やっぱり作った機関車の試験運転をすることにした。燃料はアルコールである。ボイラに水を入れ、アルコールタンクを満たし、バーナに点火。水が沸騰するまでの間に、雑草や茸を抜いた。池のメダカは、なんだかもう大きくなったみたいで、元気が良い。きっと、食べものが沢山あったのだろう。
 10分ほどしたら、機関車が動き出した。あっけなく最適速度で走った。調子が良すぎ。10分ほど走っていただろうか。(興味のある人は欠伸軽便鉄道掲示板に動画があります)
 そういうわけで、今日の工作はうまくいきすぎ。こんなことは非常に珍しい。だいたいは、途中で問題が発生し、問題が問題を生み、つぎつぎに難問が降りかかり、失敗の嵐になって、諦めたり、明日へと希望をつないだりなのだが。

 今日の最初の写真は、昨年、鉄道模型コンベンションに出展するために製作したジオラマで、庭園鉄道弁天ヶ丘線を縮小したもの(以前にも同じものの写真がある。本ものと間違えた人が何人かいたようだ)。コンベンションは昨年が初参加だった。今年もこのジオラマは持っていくつもり。ちょうど、昨年の今頃作っていた。これができてから、台湾へトロッコに乗りにいったのだった。パスカルはまだ、家には来ていないが、ブリーダさんのところで見せてもらっていた。ネズミくらいの大きさだった。1年なんてあっという間だな、10年に比べれば(当たり前か)。

【国語】 いろはにほへと

 「あいうえお」のまえは「いろはにほへと」だった。これで平仮名を子供は習っていたらしい。僕は知らないが、僕の両親くらいの世代になると「いろは」に馴染みがあって、逆に僕の子供の世代になると「いろは」を知らない(最後までいえない)。僕の年代は、だから狭間である。

 色は匂へど 散りぬるを
 我が世誰ぞ 常ならむ
 有為の奥山 今日越えて
 浅き夢見じ 酔ひもせず

 という七五調の四行の歌である。千年ほどまえに作られたものらしい。空海の作ではないか、という話もあるが、たぶん違うだろう。
 仮名手本忠臣蔵という浄瑠璃がある。現在でも有名な忠臣蔵の元祖。どうして「仮名手本」なのか、というと、47文字が赤穂浪士にかけられているのと、さらにもうひとつ……。

 いろはにほへと
 ちりぬるをわか
 よたれそつねな
 らむうゐのおく
 やまけふこえて
 あさきゆめみし
 ゑひもせす
 
 のように7文字ずつ並べて、最後の文字を読むと、「とかなくてしす(咎なくて死す)」つまり「無実の罪で死んだ」という意味が現れる。この暗号が隠されている、という説があるが、もっと昔から知られていて、単にそれをかけたタイトルだったかもしれない。
 いずれにしても、ひらがなをすべて1回ずつ使った歌を作ることは、想像を絶する思考力と時間が必要だろう。ほかにも、いろいろあったようだが、これが残ったのは、やはり歌に込められた無常観が際立っているためだろう。

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