2006年06月20日(火曜日)
【HR】 予想される誤読
今朝もよく眠れた。睡眠充分。清々しい。庭の水やりと草取り。小説の仕事も午前中に1時間ほどする。
お昼頃から、スバル氏とショッピングセンタへ。主に食料品。不運にもジャスコ感謝ディだったため、混雑していた。カートがなくなりそうなくらい。僕は必ずカートを押す役になるが、この車輪の動きが悪いやつがかなりの確率であるようだ。あれは、精神衛生上よろしくない。CRCを吹き付けてやりたくなる。キャスタのメンテナンスをこまめにするのは大変なので、調子が悪いカートに貼っておくシールを作って置いておき、客に指摘してもらうシステムにしてはどうだろうか。まるで某作家が自著の誤植を読者の指摘メールに頼っているがごとく。
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そのあと、ついでに不動産を1つ見にいった。市内なのに、3000坪という面積のものが出ていたからだ。なかなか良いロケーションだった。スバル氏が、「お買いになるの?」なんて敬語できいてきたが、その動機はよくわからない。
気温は高いが爽やかな日だった。庭でけっこうな時間過ごした。工作室ではクーラをつけて、いろいろメンテナンス。ガレージでは塗装なども。
夕方、多少光が良かったので、ビデオ撮影をした。機関車を走らせて、それを撮るだけ。ビデオ撮影のときは、とにかくワン・ショットを短くするように心がけている。ついつい長く撮ってしまうからだ。映像だけならば簡単なのだが、ビデオは音が入る。近所の犬が、夕方の散歩にいきたい!と吠えていたりするのが困る。隣のおじいさんが、草刈りのエンジンを回していたりすると困る。普段はまったく気にならないものが、気になる。難しいものだ。映画監督にならなくて良かった。補足しておくが、僕はビデオを一切編集しない。撮ったまま、である。
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「λ」の手直しは13%まで。編集担当のK城氏には、第1稿を読んでもらっている。そういえば、よしもとさんについに追いつかれ、Gシリーズを4作目までの感想をいただいたが、簡単に見切られてしまったので、ちょっと「こりゃ簡単すぎたかな」などと反省中。しかし、読者のメールにはそういったものは今のところほとんどないから、まあいいか、とも。単によしもとさんが天才読者なのだ。
「日経パソコン」のゲラ校正。7月の「虚空の逆マトリクス」文庫版は、解説をゆうきまさみ氏にお願いしてあって、それが本日届いた。お楽しみに。
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文章を書いているとき、「あ、ここは読者が誤解して、きっと指摘が沢山来るな」と思うときがよくある。直すこともあるけれど、そのままにすると、案の定メールが沢山来る。
最近だと、「ジャーロ」の近況。ホームセンタのシール剥がしのことを書いたのだが、ジョークで書いているのに、僕がそれを知らないと勘違いし、「それはこういう商品です」と親切に書いてくる人がきっといるだろう、と思った。
MLAの例だと、たとえば、梅雨入り宣言の話を書いた。「気象庁では宣言などしていない」というメールが来るだろう、と予想したら、8通来た。これは、以前に一度、どこかで同じ問答をしている。もちろん、気象庁が宣言をやめたことは知っているので、文章のどこにも、僕は「気象庁」とは書いていない。でも、そう読む人がいるだろう。それは、マスコミの今の報じ方で、「気象庁が宣言している」と思い込む人がいるのと同じだ、ということが言いたかった。
また、つい先日はエンジンの話を書いた。「DOHCは最近では珍しいものではない」という指摘メールが来るだろうと予想したところ、23通も来た。自動車関係というか、マニアが多いことがわかった。僕はどこにも、「珍しい」とか「レーシングエンジン」だとは書いていない。「OHCが普通だ」とも書かなかった。でも、読む人は自分の思い込みで読むのである。DOHCが家にあれば、かなりの車好きが1人いる、と書いたが、日本には、もうほとんどの家にかなりの車好きがいる、と言いたかったのである。メールの数もそれを示しているではないか。そこまでDOHCを増やした国民とメーカを、少し変かな、くらいには思っているが……。
誤解は覚悟のうえであって、このように解説の機会があることは極めて少ない(0.1%くらいか)。ささやかな誤読を誘うような文章が必要なときも当然ある。ジョークのほとんどはそうだ。また、力を持った文章とは、本来誤解のぎりぎりを突いてくる。誤解を必要とする作家もいる。最初から解説するような文章というのは、やはりその種の作家では成立しない。