2006年05月31日(水曜日)
【社会】 仕事と報酬
なんらかの作業をして報酬をもらう。これが一般的な仕事である。普通は事前に、作業によって得られる結果と、それに対する料金が比べられ、お互いに契約を結ぶ。いちいち書類を交わさないものもあるけれど、暗黙の了解はある。
ただ、料金を支払った側が、あとから「この結果は想像していたものとは違う」と感じ、この落差があまりに激しくなると、問題が表面化する。クレームがつき、あるときは争うことになる。
自動車や家などを買う場合は、その商品がどれくらいの機能を持っているか、事前にデータで示され、そのとおり機能するかどうかが問題となる。
また、不具合がある自動車や家を修理してもらう場合にも、機能が戻ることが予想される結果であって、もし、修理代を支払っても、機能が戻らない場合には、やはりクレームになる。たとえ、作業として同じだけ労力がかかっていても、結果が出るか出ないかで報酬が異なる。
しかし、世の中には、クレームがつけにくいものがある。美術品やあるいは生きものが商品の場合などがそうだ。ようするに、この世に1つしかないもの、である。
たとえば、買ってきた生きものが、正常に育たなくても、なかなか文句はいえない。ペットを赤ちゃんのときに購入して、成長して思いどおりのものにならなくても、払い戻してはもらえない(早期の死に関しては保険があるが)。
病気を治してもらう病院も、病気を完治する行為にいくら、という料金体系ではない。何回診察・治療をしたか、いくら薬等を消耗したか、という料金である。つまり、早く治った方が安く、なかなか治らない場合は高い。結果として治療の成果が上がらなくても返金はない。これはつまり、そもそも、病気を治すのは患者本人であって、医師からはその手助けを受けているだけ、と理解するのが良いだろう。