2005年11月18日(金曜日)
【HR】 700万部突破記念パーティ
昨夜は消えたデジカメのことで頭がいっぱいだった。その後も、自分の行動を思い出して、ずっと考えていた。寝る直前、歯を磨いているときも、考えていた。電車を運転しているときのこと。そのときの自分の姿勢。すると、走っているとき、一度後ろを振り返った映像が頭の中で再生された。何故振り返ったのか……、と疑問に思うと、急に、キンとほんの小さな音を聞いたことを思い出した。そのときは、レールのつなぎ目が軋んだのか、あるいは、車両の連結器の音か、と思ったようだ。あとで調べてみよう、と考えたかもしれない。
そこで、そのキンという音を聞いたあたりへ、懐中電灯を持って探しにいった。夜の1時頃である。線路は高架の部分で、その付近の草をすべて掻き分けて探した。そして、まさにその場所で草の中深くまで入り込んでいたデジカメを発見したのだ。
そうか、探すということは、歩き回るだけではない、思い出すことなのだ、と再認識。すなわち、見つからないものは、必ず頭の中にある。このように、最後は記憶の中を探して発見した経験が、これまでに5回ほどある。それなら、最初から考えれば良いではないか、とは思うのだが、簡単には思い出してくれない。特に今回は、音の記憶だった点が、時間がかかった原因だ。視覚の記憶に頼っているためである。
そういうわけで、今日は朝から、デジカメを探さなくても良くなって、とても晴れ晴れとした気持ちで、庭の掃除をした。スバル氏から頼まれて、ダンボール箱を10個くらい解体して燃えるゴミも出した。鉄道の整備もできた。
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花がいくつか届いた。チョコレートも届いた。それから、お昼頃には蝶ネクタイの人が来て、料理が沢山運び込まれた。お酒は2日まえに清洲から酒屋さんが持ってきてくれた。
午後、次々にお客さんがやってきて、パーティが始まる。これは、700万部突破記念パーティで、集まったのは、各社の森博嗣担当者。つまり、本を作った当事者だ。25人が出席したので、スリッパの数だけでも凄い。玄関は靴でいっぱいになった。パスカルは大喜び。
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700万部というのは、デビューしたときは、はるか遠い数字だと思えた。まあ死ぬまでに400万部くらい出せたら良いな、と考えたことがある。ちなみに、現役の作家でも億の単位の部数を出版されている方もいる。凄い数字だ。
本の値段の平均を1000円とすれば、70億円の売り上げがあったのか、というとそうともいえない。何故ならば、売れ残っている部数があるからだ。しかし、印税は売れる売れないに関わりなく出版後に10%が著者に支払われるので、7億円か、というとそうともいえない。何故なら、書き下ろしは印税率が12%であることが通例で、これよりも多くなる。また、書き下ろしでないものは、つまり雑誌で原稿料をもらっているのだから、これを加えるとさらに作家の儲けは多い。アシスタントもいないし、マネージャもいない。小説家はたった一人で稼ぐ、今どき珍しい職種である。
料理もケーキもとても美味しかった。以前よりも良い。食べるだけのパーティで、スピーチも一切ないので、なにごともなく無事に終了。残った料理を目当てにしてか、息子と娘も遠路帰宅。しかし、それでも食べきれなかった。パスカルは家族が増えて大喜び。
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