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<title>今月のえこひいき</title>
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<title>同人誌の枠を離れ、大きく展開したい！</title>
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<issued>2005-04-06T09:16:45Z</issued>
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<summary type="text/plain">  　
 　『APIED』（アピエ）は、半年に１巻発行のミニ文芸誌です。海外文学...</summary>
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<email>skamano@mediafactory.co.jp</email>
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<![CDATA[<p><img alt="ekohikitop0505.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohikitop0505.jpg" width="307" height="332" / align=right>  　<br />
 　『APIED』（アピエ）は、半年に１巻発行のミニ文芸誌です。海外文学の一冊、たとえばカフカの『変身』を取り上げ、十数人の執筆者に、エッセイや詩、評論や創作などを、自由に書いてもらうスタイルを取っています。思いのままに好きなことを書いてＯＫなのですが、テーマとした小説に、どこかで繋がっているのが基本条件です。多彩な文章で綴る、誌上読書会が狙い目。<br />
　今までに特集したのは『変身』『罪と罰』『異邦人』『ガリヴァー旅行記』『星の王子さま』そして『人形の家』。みんな眩しすぎるクラシックな世界文学。昔に読んだ大作家たち。こんな名作群を料理できるはずもない私が、厚顔無恥にも傑作にチャレンジしているのであります。基本的に私一人の編集、発行なので、本選びや新しい書き手探しには緊張しますが、毎回ワクワクドキドキで楽しく続けています。<br />
　閉鎖的になりがちな同人誌ではなく、あくまで全国書店での販売が目標。マイナー路線とあきらめず、多くの未知の読者に手に取っていただきたい、との思いです。『APIED』をガイドに、永遠に新しい過去の物語を、今こそフレッシュに読んでほしい。こんなふうに志は高いのですが、ゆっくりやっています。a piedはフランス語で「歩いて」の意味なので、寄り道の多い私にはぴったりのタイトルです。<br />
　おしゃれにしたいので、銅版画家の山下陽子さんに表紙絵を描いてもらい、本文にも絵や写真、イラストを多用して工夫しています。<br />
　映画やインタヴューの増刊号を出したい、付録をつけたり、カラーページもいいな……と、予算を顧みず企画やプラン（妄想？）にぼんやり時間を過ごしている状態。しっかりしなくちゃ。<br />
　次号は『チャップリン自伝』を選びました。夏には発行予定です。よろしく。</p>

<p>　　　　　　　　　　　　　　　<br />
　　　　　　　　　　　　<br />
<div align=right>（APIED　編集・発行　金城静穂）<br />
問合せ　APIED編集部<br />
<a href="http://kyoto.cool.ne.jp/apied/" target="_blank">http://kyoto.cool.ne.jp/apied/</a></div></p>

<p><br />
<img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>絶版、品切れ、また絶版</b></p>

<p><img alt="ekohikibook050501.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohikibook050501.jpg" width="100" height="144"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br>『ベイスボイル・ブック』<br />
井村恭一　<br />
新潮社　品切れ</p>

<p>　最近『文学賞メッタ斬り！』（大森望・豊?由美　ＰＡＲＣＯ出版）を読んで興味を持った『ベイスボイル・ブック』を読んでいたところ、新作『不在の姉』（文學界・９月号）が芥川賞候補にあがったということで驚いた。<br />
　私は文学部の出身でもないし、「好きな作品を繰り返し読む」といったタイプの読書好きなので『文学賞メッタ斬り！』の注釈で「マジック・リアリズム」という用語を初めて知ったくらいなのだけれど、そういうものを知らないでただ作品を鑑賞する読者としては『ベイスボイル・ブック』は私の好きな倉橋由美子『スミヤキストＱの冒険』（講談社文芸文庫）、『アマノン国往還記』（新潮文庫）の世界を連想させ、非常に興味深く面白く読めた。<br />
　倉橋由美子の作品も絶版や在庫切れなどで非常に入手しづらいものが多い。この『ベイスボイル・ブック』もまた絶版ということで非常に残念に思う。今回、芥川賞候補にあがったことで本作品の図書館での貸し出しも増えたことと思われるが、よい本は手元に置いておきたいものである。文庫化されるなど、再度出版されないものだろうか。</p>

<p>雪女●青森県出身の派遣社員。「頻繁に図書館を利用しているので『今日は前回と同じ格好ではなかったか』ということを一応気にしています」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="0505ekohikiill1.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0505ekohikiill1.jpg" width="250" height="373"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
加戸智恵美●島根県在住の25歳、事務員。「初投稿にして初掲載!!　感激です。涙」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>若くして亡くなった彼の足跡</b></p>

<p><img alt="ekohikibook050502.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohikibook050502.jpg" width="100" height="132"   ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『サハラに死す 上温湯隆の一生』<br />
長尾三郎／編　<br />
講談社文庫　品切れ</p>

<p>　教科書に載っていないのが、はがゆいくらい感動した一冊は、上温湯隆の『サハラに死す』です。ノンフィクションで若くしてアフリカ横断の旅の途中、亡くなった彼の文章は大人になりきれず、自分の進むべき道がわからずもがく青春期の皆の苦悩を代弁してくれています。ネットでも売ってなく図書館で何度か借りて読んでいます。この本で泣けない人は若者の心を永遠に知ることができないでしょう。引きこもりやニートと呼ばれる人たちにこそ読んでもらいたい珠玉の作品です。</p>

<p>河合智子●北海道在住の26歳、家事手伝い。「今、出版社に依頼され小説を書いています。みなさんと書店でお会いできるでしょうか？　お楽しみに」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>オタクの冒険物語</b></p>

<p><img alt="ekohikibook050503.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohikibook050503.jpg" width="100" height="147"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『アキハバラ＠DEEP』<br />
石田衣良　文芸春秋　1700円</p>

<p>　小学校以来、長いこと小説や物語から離れていた僕がこの長編小説を読もうと思ったのは、特別な心境の変化があったからではなく、本屋で僕を呼ぶ声が聞こえたからでもなく、ただ友人に薦められたからだ。<br />
　しかし本を読み始めると、僕はどんどん話に引き込まれてしまった。主人公は、不潔恐怖症、コスプレ喫茶のアイドル……病気のオタク青年たちだ。彼らは協力して秋葉原の片隅にアキハバラ＠ＤＥＥＰという会社を作り、ついにはインターネットに革命を起こすことになる。一見荒唐無稽な起業物語だが、そうではなく主人公たちの青春物語である。どこにも居場所を見つけられずにいた主人公たちが、違いを認め合い、助け合いながら可能性を追求する場として生まれたのがアキハバラ＠ＤＥＥＰなのだ。また、仕事を進めていくなかで初めはほんの思いつきだったことが、だんだん大きな話になっていく過程は興味深い。その時々に彼らがどう考えどう行動するか、そこにアキハバラ＠ＤＥＥＰというコミュニティの魅力が示されている。とかく無機質で表面的と言われがちな、現代社会・ネット社会を舞台にこんなに心温まる物語が作れたことに僕は驚いた。また、それは今を生きている僕に対する耳の痛い指摘でもあった。<br />
　この小説の面白さに、リアリティーとフィクションのバランスが挙げられると思う。秋葉原という実在する街を軸に、ありったけのリアリティーを与えているが、同時に全くの夢物語も詰め込まれているのだ。秋葉原を少しでも知る人ならニヤリとする描写の数々、今を強く意識させる設定の中で、ストーリーが大胆に展開していく。<br />
　それはハラハラドキドキの冒険物語のようであり、現代を舞台にしたファンタジーのようでもある。</p>

<p>ポディマ・ハッタヤ●栃木県在住の21歳、　大学生。「気が付くともう４年生、研究室で右往左往する毎日です」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="0505ekohikiill2.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0505ekohikiill2.jpg" width="250" height="375"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
えみき●福岡県出身の16歳、高校生。「レシピを見らずにはじめてチョコパイを作ったらモスラの幼虫のようでした」<br />
＊「〜らず」って福岡弁です。</p>

<p></p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>ユダの教えてくれたもの</b></p>

<p><img alt="ekohikibook050504.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohikibook050504.jpg" width="100" height="143" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『駈込み訴え』（『走れメロス』所収）<br />
太宰 治　<br />
新潮文庫　420円</p>

<p> 　美しい。『駈込み訴え』の主人公はくらくらするほど美しかった。<br />
　この本を読む半年ほど前、三浦綾子の『塩狩峠』を読み、私は他人のために自らを犠牲にする主人公の信夫も美しいと思った。しかし読後に一つの疑問が浮かんだのも事実であった。「確かに信夫は素晴らしいが、彼の信仰するキリストはそんなに偉いのか」と。私はそれほど多くキリスト関連の本を読んだわけではないが、キリストの様々なエピソードを知るたびに、彼が本当に神としてあがめられるに値する人物なのかと罰当たりなことを考えてしまうのだ。しかし今、キリストは世間一般に神とみなされている……。そのような私のもやもやとした気持ちを『駈込み訴え』の主人公は私に代わって論理づけ、述べたててくれた。私は疑問を抱きつつも、何もしなかった。だが主人公は生涯いや少なくとも２０００年ほど背信者と言われることになるのに、自己の主張を通したのだ。その訴えは愛憎にまみれ、主観に満ちたものなのかもしれない（私はそうは思えないが）。それでも主人公は駆け込んで訴えた。何と美しい……。<br />
 『塩狩峠』は私の道徳心を揺さぶった。『駈込み訴え』はその奥の私の精神を揺り動かしたのだ。嗚呼、主人公・イスカリオテのユダよ、よくぞここまで訴えてくれた。</p>

<p>くわがきあゆ●京都府在住の18歳、学生。「文章採用を知らせる電話を、初め何かの勧誘だと思って受けた母はダ・ヴィンチの名を聞いた途端丁寧な口調に豹変しました」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>陸に住む魚</b></p>

<p><img alt="ekohikibook050505.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohikibook050505.jpg" width="100" height="118"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『たい焼の魚拓』<br />
宮嶋康彦<br />
ＪＴＢ　1575円</p>

<p>　寒い寒い冬、ピープー風に吹かれていると無性に食べたくなるものがある。そう、たいやきだ。肉まんや、ピザまんといった、いわゆる中華まんの魅力も捨てがたいが、焼きたてのたいやきの香ばしい匂いに、勝てはしないのだ。<br />
　この『たい焼の魚拓』は文字通り、日本全国のたい焼の紹介とその魚拓を集めた本。数々並ぶたい焼きの魚拓を見ていると、大きいたい焼きや小さいたい焼き、身体が反ったたい焼きに、10匹二千円もする高級たい焼き、ムツゴロウみたいな珍しい形たい焼きまで、本当にたくさんの種類があるなぁと嘆息する。<br />
　隣に添えられた文章は、そのたい焼き屋の雰囲気と歴史を叙情あふれる文章で伝えてくれる。まるで店先で出来上がりを待っているような錯覚を覚え、ヨダレがとまらない。<br />
　もう冬も終わるが、あと三回はたい焼きを食べるぞ！と、大分丸くなった腹をさすりながら思うのだ。</p>

<p>39歳、会社員。「冬が来るたびにたい焼きを食べ続けるおかげで、年々体重が増加の一歩。どうにかしてやせないと」　</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>働く男のカッコよさ</b></p>

<p><img alt="ekohikibook050506.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohikibook050506.jpg" width="100" height="147"  ｈｓpace="10" vspace="10"/ ><br />
『火天の城』<br />
山本兼一　<br />
文藝春秋　1600円</p>

<p>　　プロジェクトＸを見て感動したことのある人ならば、必ずやこの本のよさをわかっていただけるはず。働く男ってなんて格好いいんだ！<br />
　私は一つのことを究めようと努力している人の話が好きで、１年くらい前から時代小説にはまったのも職人気質に憧れたからなのですが、『火天の城』を読むと自分も真剣に働かなきゃと仕事に前向きになれます。<br />
　驚くべきは、「できないことはできない」と言う、主人公の宮番匠、岡部又右衛門以言のプロ根性です。熟慮して不可能だと判断したことには難しいときっぱり言い、それでもやれと命じられれば「腹を切る」とまで言い切る潔さ。もちろん自分の全てをかけての努力の上での話なのですが、ここまで仕事に命をかけられるものなんだと胸が熱くなります。<br />
　人の上に立つ苦しさも描かれています。部下を持つということは自分の人生への責任だけじゃなくなるから、腹くくらないとやっていけないものだと、自分がそういう立場になってきたので特に痛感してます。全てをのみこめる以言はすごいと思う。こんな風に強く、大きく、逞しくなりたい。<br />
　そして、私はここで号泣したのですが、木曾上松の大庄屋甚兵衛が御神木を運び出す箇所はすごい！<br />
　命をかけて、約束を守る。人間ってここまで真摯に生きられるものなんだと、思い出すたびに鳥肌がたちます。<br />
　まだこの本を手にしていない方は、是非この場面だけでも読んでほしい。詳しい説明はしませんが、この場面だけでも『火天の城』を購入する価値があります。<br />
　天才は天才を知る……自分の仕事に誇りを持った男たちだからこそ、わかりあえる。なんて羨ましいんだ。私も自分の仕事のプロになりたい。<br />
　失敗だらけで落ち込んだ時はこの本を読む。明日から腹に力いれて頑張ろうって思う。調子のいい時もこの本を取り出しては、まだまだ努力が足りないって戒める。「仕事」と書いているけれど、生活という言葉に直してもいい。真剣に、自分の人生と向き合って生きていきたい。現実に流されている自分を見つめなおさなくては……と思わせてくれる貴重な本です。<br />
　前作の『白鷹伝』も男たちが熱い！　この著者は要マークです。</p>

<p>石岡華織●東京都在住の33歳、書店員。「ＪＲ上野駅構内のブックガーデンディラ上野店で働いています。上野駅にお越しの際にはお立ち寄りください」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>大切な思い出との奇蹟の出会い</b></p>

<p><img alt="ekohikibook050507.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohikibook050507.jpg" width="100" height="148"  ｈｓpace="10" vspace="10"/ ><br />
The End of the World』<br />
那須正幹　ポプラ社　1260円</p>

<p>　　小６のとき、塾でもらった国語のテキストの問題文の小説を読んでいたら、少し不思議な雰囲気の漂う物語に出会いました。とても魅かれて何度も読み返しましたが、中学校に上がるときに誤って捨ててしまったのか、その後読みたくなって探してもそのテキストは見つかりませんでした。覚えているのは、今はもうあるはずのない町へ行き、小さな頃の自分に会うというストーリーと、『まぼろしの町』というタイトルだけ。インターネットなどでできる限り探しましたが膨大な情報の前にひれ伏すばかり。その物語は私の前から本当にまぼろしのように消えてしまったのです。<br />
　高２になったある日、本屋さんに行き、ブラブラと本棚を眺めていたら一冊の本の背表紙に目が止まりました。横文字で『The End of the World』。なんとなく手にとり目次をめくるとそこに『まぼろしの町』という文字が。ドキドキする胸を押さえてページをめくっていくと間違いなく私が探してきた物語がそこにありました。私にとってこの本はこの運命的なエピソードとも合わさって、私の大切な一冊です。また、他の３編も読んだ人の記憶に残る物語です。</p>

<p>かおりん●北海道在住の19歳、学生。「春から大学生です。新しく始めたいことはたくさんあるけど、読書の時間ももっと取りたい！」　</p>

<p></p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>あの先生が読んでくれた本</b></p>

<p><img alt="ekohikibook050508.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohikibook050508.jpg" width="100" height="139"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
あなたの最も好きな場所』<br />
『福永武彦全集第7巻所収』<br />
 福永武彦　新潮社　品切れ</p>

<p>　　このお話をはじめて知ったのは高校１年生のときだ。けれど自分で読んだわけではない。国語の授業で先生が声に出して読んでくれた。だからつまり、福永武彦の著書を手にしたのではなく教科書にのっていたものだ。<br />
　国語のＴ先生。先生はほんとうに本が大好きな先生で、気に入った本は２冊買うと言っていた。一冊は手にして何度でも読むために。そしてもう一冊は蔵書として保管するために。先生は50代前半くらいで、そんなに背は高くないしずんぐりむっくりで、でも清潔でおじさんなりのお洒落はしていた。ネクタイはしない、柄のシャツにベスト。ボタンはあったりなかったり。薄く茶色の入っためがね。よく響くけど、だみ声。<br />
　先生が読み上げる「あなたの最も好きな場所」。タイトルが素敵だ。教科書にのるくらいだからさして長くないお話だったけど、紙面には２段になって書かれていた。タイトルから最後まで途中で止まることなく先生が読んでくれた。先生の朗読は心地よいし面白い。とても役者じみていて、自分でも得意に思っていたのだろうと思う。抑揚があり速度が変わる。太い声で「女」の言葉を読む。とても優しく。「男」が「女」に話しかける。<br />
　先生はときどき少しの間を取り私たちを見渡す。「お前たちはどう感じるか考えろ」と訴えている。ただそれだけ。赤ペンも辞書もいらなかった。<br />
　私はＴ先生のこの『あなたの最も好きな場所』の授業でやっと「国語の授業」たるものを理解したような気がする。国語の先生が授業で学生に教えることは何なのかがわかったような気がする。私はそれまで本を読むのが好きだったけれど、先生の『あなたの最も好きな場所』を聞いてから「日本の国語」が好きになった。<br />
　Ｔ先生の授業、また受けたい。</p>

<p>紫の旗●東京都在住の26歳、会社員。「人生においてもう一度会いたいと思う人が３人いる。特別親しかったとかじゃないのだけれど、何だかとても大好きな人たち」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>乙女を悩ませた誤訳</b></p>

<p><img alt="ekohikibook050509.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohikibook050509.jpg" width="100" height="143" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『エラリー・クィーン<br />
 Perfect Guide』<br />
飯城勇三／編著<br />
ぶんか社　1365円</p>

<p>　 「エラリーはあなたのもの、ミス・ポーター」<br />
　クイーン君はほがらかにいった。<br />
 「ニッキーはあなたのものよ……エラリー」<br />
　このラストにショックを受けた女性ファンはどのくらいただろう。まだ10代だった私は『生者と死者と」』（創元推理文庫、現在のタイトルは『靴に棲む老婆』）を読んだあと２日間ため息が止まらなかった。<br />
 「小説なんだから」「生身の人間じゃなし……」と、いくら自分に言い聞かせてもため息は止まらない。大好きなエラリーが他の女のものになってしまうなんて……もう二十数年前の話だ。<br />
　ところが最近、ぶんか社の『エラリー・クィーン Perfect Guide』を読んで驚いたの何のって、私の読んだ旧作は誤訳であり新訳では、<br />
 「エラリーと呼んでください、ミス・ポーター」<br />
　クイーン君はほがらかに言った。<br />
　「ニッキーと呼んで……エラリー」　　　<br />
　となっているというのだ。全然違うやん！　二十数年を経て知った驚愕の真実を前に私はむなしく吠えた。<br />
　「あの日の乙女のため息をかえせ〜」</p>

<p>詩子●鹿児島県在住の42歳、地方公務員。「旅先に持ってゆく本を思案中です。１回目・谷川俊太郎○。２回目・島崎藤村×。今度も詩集にするべきか。」</p>

<p><img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="0505ekohiki3.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0505ekohiki3.jpg" width="250" height="358"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
こにか●東京都在住の26歳、薬剤師。「2匹います。負け犬にはなりません」<br />
</p>]]>

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<title>飲兵衛だっていいじゃないか！</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/2005/03/post_1.html" />
<modified>2005-03-04T15:27:06Z</modified>
<issued>2005-03-05T07:46:50Z</issued>
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<summary type="text/plain">  　
 　酒飲み人生謳歌マガジン。
　これが『酒とつまみ』のコンセプトです。と...</summary>
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<email>skamano@mediafactory.co.jp</email>
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/">
<![CDATA[<p><img alt="nonbeill.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/nonbeill.jpg" width="307" height="400"  / align=right>  　<br />
 　酒飲み人生謳歌マガジン。<br />
　これが『酒とつまみ』のコンセプトです。とはいえ、かなり曖昧なうえ、コンセプト自体、創刊後に何となく考えたモノなので、編集スタッフもよく理解していません。所詮、飲兵衛が酔っ払いながら作っているので、そんなモンでしょう。誌名の通り、?酒とつまみに関することなら何でもアリ?を心掛けていますが、オシャレなバーの紹介や酒に関するウンチクなど、タメになる情報は一切なし。じゃあ、何が載っているのかというと、世の飲兵衛が「しょうがねえなあ」とか「何でそんなことするの？」とか呆れつつも、どこか共感してしまうような内容ばかりです。<br />
　毎号「酔客万来」と称して、飲兵衛の著名人の方と飲むためだけの座談会を行っていますが、それも酒バカ話のオンパレード。過去６回のゲストは、故中島らもさん、井崎脩五郎さん、蝶野正洋さん、みうらじゅんさん、高田渡さん、重松清さんです。連載陣は松崎菊也さん、すわ親治さん、『本の雑誌』の浜本茂さん、『日刊ゲンダイ』の二木啓孝さんなど。その他、これまで次のような企画を掲載してきています。<br />
 「中央線で行く東京横断ホッピーマラソン」、「飲み残しビール選手権」、「７時間耐久立ち飲みマラソン」、「魚肉ソーセージ・勝手に大研究」、「へべれけサスペンス劇場」、「酒場盗み聞き」、「ゲロ自慢座談会」、「フィリピンパブの歩き方」、「ビール券紙相撲」などなど。<br />
　はっきり言って、タイトルを見ただけで世のため人のためにもならないこと丸わかりの雑誌ですが、２００２年10月の創刊以降、何だかんだで第６号まで来ました。発行ペースは、季刊誌とは名ばかりの約半年に１回。取扱書店やネット直販についてはホームページに掲載されているので是非ご覧ください。今後も、スタッフの肝臓が持つ限り、ゆるゆると発行していく予定です。</p>

<p>　　　　　　　　　　　　　　　<br />
　　　　　　　　　　　　<br />
<div align=right>（酒とつまみ編集部　渡邉和彦）<br />
問合せ　〒103-0002　東京都中央区日本橋馬喰町2-6-9　大竹編集企画事務所内<br />
Eメール　mail@saketsuma.com<br />
<a href="http://www.saketsuma.com/" target="_blank">http://www.saketsuma.com/</a></div></p>

<p><br />
<img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>三日坊主</b></p>

<p>　　日曜日。午前11時。布団から起き上がる。<br />
　――ラーメンが食べたい――。<br />
　一人暮らし２年目。自炊を基本にやってきた……が！つるつるとした麺、シャキシャキのしなちく、とろとろのチャーシューを自分の舌が求めている。インスタントでは駄目だ!!　とにかく初・一人ラーメン屋である。<br />
 「塩、ください」<br />
　ここで問題発生。一人で注文を待つ間が手持ち無沙汰で嫌なのだ。そこで?メニューを読む??怪しまれない程度に人間観察をする?をしたがラーメンは来ない。何かないかと自分の手提げを探すと、日記を付けるのに挫折しメモ帳に成り下がった『マイブック―２００１年の記録―』（新潮文庫）があった。来週の予定でも、と一見文庫本のそれを取り出したときラーメンが来た。出した手を引っ込め早速食べる。つるつる・シャキシャキ・とろとろとした食感は私の舌を極楽へとつれてゆく……。せっかくだからこの感動を日記に書こうか。</p>

<p>三茄紗●北海道在住の19歳、学生。「とある美術学校へ通う『描く』『書く』ことが好きな、ごく普通の人間である」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="hagaki2005030501.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/hagaki2005030501.jpg" width="250" height="364" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
黒部キリト●新潟県在住の18歳、高校生。「最近、嶽本野ばらさんにハマってます」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>永遠の恋の教科書</b></p>

<p><img alt="ekohiki2005030501.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohiki2005030501.jpg" width="100" height="137"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『小さな恋のものがたり』1〜38<br />
みつはしちかこ　<br />
立風書房  各600円</p>

<p>　人生は、あきらめが肝心。それは恋にもあてはまると思ってた。この本を読むまでは……。<br />
　チッチはのっぽでクールなサリーが大好き。しかしサリーはそっけなくしかもモテモテで、次々と美人なライバルが現れます。チッチはちびで美人でなく成績優秀でもない自分を嘆きながらもサリーをずっと思い続けます。<br />
　片想いの人はもちろん、恋に疲れた人、恋人とマンネリな関係の人、もう恋はコリゴリという人も、この話を読むとチッチのけなげながんばりに励まされ、また恋と格闘したくなります。<br />
　そしてもうひとつ。チッチは野の花博士。読後、季節の自然を感じたくなり、ブラブラ散歩したくなることうけあいです。</p>

<p>みらい●茨城県出身の24歳、川柳作家。「今年、川柳集『ひとりごち』が発売される予定です」</p>

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<p><b>色めがねをかけずに 　　二読、三読</b></p>

<p><img alt="ekohiki2005030502.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohiki2005030502.jpg" width="100" height="147" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『司馬さんは夢の中』<br />
福田みどり　<br />
中央公論新社　1575円</p>

<p>　司馬?太郎のファンである私にとって司馬氏の奥さんははっきりいってかなり羨ましい。才能にあふれ博識で紳士で、家庭でもきっと理想的な夫だったろう。いや待てよ、満点の夫なんているのかな。ともかく、彼女は最愛の夫が亡くなったから回想録を出版したのだろう。<br />
　こんな単細胞読者の私が、どちらにしろおトク感がない、と敬遠してきたのが『司馬さんは夢の中』だった。自分の司馬像が狂うのもいやだし、かといってまぶしいばかりの愛情の物語を読むのは正直、遠慮したい。<br />
　けれども題を見たとき、司馬作品もいい題ばかりだった、とふと思い出したので手にとった。そういえば夫人は、司馬氏の葬儀を「羅針盤を失いました」の名言で締めくくった人だったけ。<br />
　勝手に構えて読み始めたが、いつの間にかあまりに不思議な感覚にとらわれてしまっていた。これまで読んだことのない文体、珠玉のエピソード、戦前戦後という時代……。筆者が渦巻型のお香に火を点して、芳しい香りとともにゆっくりと中心へ向かっていくイメージが浮かんでくる。最後は燃え尽きると知っているのに、私も渦巻が螺旋を描きながら徐々に高く昇っていくのを見ている。それにしてもなんていい匂いなんだろう。<br />
　筆者は意図的に、巧みに芳香を立ち上らせている。もちろん、立ち上ってくるのは司馬?太郎その人だ。夫婦でありながら徹頭徹尾距離を保って書かれているのが清々しく気持ちいい。夫妻の愉快な日常の奥に、深く豊かに広がる筆者独自の世界が垣間見える。<br />
　読み終えたとき、この本はただの懐古談でもなければ有名作家夫人のエッセイでもないと思い知らされる。筆者にとっては夫が司馬氏であることはむしろマイナスだったとさえ思えてくるのだ。<br />
　せめて先入観を持たずに新しい作家の一冊として味わってみることが、読者に望まれる役目ではないだろうか。</p>

<p>ペット命●大阪府在住の32歳、主婦。「パワーヨガを見学に行き、隣のボクササイズにしたら、ぎっくり腰に。青竹調整教室でリハビリ中です」</p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>オトコノコとオトコノコの恋愛漫画。</b></p>

<p><img alt="ekohiki2005030504.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohiki2005030504.jpg" width="98" height="140"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『のはらのはらの』雁 須磨子　<br />
大洋図書ミリオンC　630円</p>

<p>　これはオトコノコとオトコノコの恋愛漫画だ。なんて言ったら、高校の友達は確実に引く。今時はやりの少女漫画か少年漫画しか読んでないから、オトコノコ同士の恋物語なんて受け付けないんだろう。そんな友達に私が普段貸すのも、一応無難な漫画である。<br />
　でもね、ホントにおもしろいんだよ！　下手したら少女漫画よりときめくんだよ！　読み終わった後、私は猛烈に誰かとこの読後感を共有したかった。でも前述したとおり、高校にはこの漫画を薦められるような友達はいない。迷った。ひとりでこの想いを抱えればいいや、とも思った。<br />
　しかし、この漫画は多くの人に読んでもらうべきだ！と思い、とりあえず高校は違うがつきあいの深い友人２人に読ませた。<br />
　感想は……２人とも「めっちゃときめいた!!」。やった！　こんなに嬉しいことはそうそうない！　そうだよねすンごいときめくよね、なんて言えるのがとても楽しかった。それと同時に、ある種の達成感があった（マジで）。<br />
　きっと読んでくれない高校の友達にしろ、貸せない私にしろ、未知なる世界は誰でも怖い。けれど、視野を広く持ち寛容であることはとても大切なことだと思う。だから私はいろんな本・漫画に挑戦していきたいし、いいものはどんどん薦めていきたい。でもやっぱり引かれると傷つくよなあ……。</p>

<p>フウコ●佐賀県在住の16歳、学生。「高校生活はとてもハードです。でも読書はやめられない！」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>心がブルーなときの常備薬</b></p>

<p><img alt="ekohiki2005030503.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohiki2005030503.jpg" width="100" height="141" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『自分探しの奮闘記　こんなはずじゃなかった』<br />
松原惇子　リヨン社／発行　<br />
二見書房／発売　1260円</p>

<p> 　自分の人生に大満足！なんて人はそういないだろう。仕事や恋愛のこと、日常の雑事に悩まされて落ちこんだとき、私は必ず手にとる本がある。<br />
　松原惇子著『こんなはずじゃなかった』。著者の松原さんはノンフィクション作家で、この本は彼女の20代〜現在までの自分探しの奮闘を綴ったものである。<br />
　私は何をやりたいのか……、何者なのか……。それを探すことで始まった旅。<br />
　20代の頃から転職を重ね、30代でベストセラー作家になり現在では執筆の傍ら作詞作曲をやりライブまでこなしているというパワフルな彼女。端から見れば、うらやましいと思える人生だが、やはり迷うことの連続であったそうだ。その悪戦苦闘ぶりがユーモアたっぷりに書かれている。私が著者に魅かれる理由はユーモアの気質が似ていることや同じシングルであること、いまだに適職が見つかっていないこと、せっかちで気が多いこと……等々たくさんの共通点があることである。まるで自分の気持ちを代弁してくれているのではないかと思える箇所や友達に語りかけられているような文体。この本に触れるたびに勇気づけられる。<br />
　そして圧巻は最後の章「自分らしく生きるすがすがしさ」。「ダメな自分を認め、自分らしく生きるのが一番よ。お互いに、どうしようもない自分を大切にしましょうよ。さあ、おいしいものでも食べて寝ましょう」この言葉を聞くと小心者で自堕落で何をやっても長続きしない私が素直に前向きになれる。<br />
 「自称元気の配達人」がキャッチフレーズの松原さんの世界を味わってみてはいかがでしょうか？</p>

<p>可愛ユミコ●広島県在住の43歳、派遣社員。「シングル歴の長い私ですが、猫派ではなく犬派です。ロシアのサモエドを飼ってみたい！」</p>

<p><img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="hagaki2005030502.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/hagaki2005030502.jpg" width="250" height="369" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
ありす●兵庫県在住の22歳、大学生。「この本は友達から借りて出会った本でした。「漫才」「おもしろい」好きの私にはとってもええ本でした。すごく優しい文章で書かれているのでとても読みやすいと思います。今年は50冊読破を目標に日々おもしろい本に出会っていきたいと思います」</p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>私を夢中にさせたイギリス人</b></p>

<p><img alt="ekohiki2005030505.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohiki2005030505.jpg" width="100" height="147" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『知恵の七柱』（全3巻）<br />
T・E・ロレンス／著　柏倉俊三／訳<br />
4凡社東洋文庫　2940〜3045円</p>

<p>　この年になってこんなに夢中になるものと出会うとは、想像もしていなかった。好きが高じて、とうとうＤＶＤと写真集まで買ってしまった。<br />
　といっても、ワード・オブ・ザ・イヤー２００４に輝いたあのお方のことではない。目下私が熱を上げているのは、70年前に死去したイギリス人、?アラビアのロレンス?ことＴ・Ｅ・ロレンスである。<br />
　きっかけは、神坂智子の『Ｔ・Ｅ・ロレンス』（新書館）。牟田口義郎『アラビアのロレンスを求めて』（中公新書）によると、最近のロレンス・ファンは多くがこの漫画から入門してくるそうだ。神坂ロレンスはすらりとした長身に描かれているが、実際の身長は約１６６cmで、かなり小柄だった。ジェレミー・ウィルソン『アラビアのロレンス』（新書館）掲載の全身写真を見ると、頭でっかちの胴長短足。なかなか親しみの持てる体形である。<br />
　日本人が抱くロレンスのイメージは、今も映画の影響下にあるようだが、欧米では彼の評価は時代と共に大きく揺れ動いてきた。それについては、主要なロレンス本を比較検討したスティーヴン・Ｅ・タバクニック、クリストファー・マスセン『アラビアのロレンスを探して』（4凡社）に詳しい。しかし、いくら事実を積み上げても、真実のロレンス像というものが現れることは決してないだろう。ロレンス自身、友人宛の手紙で述べている。<br />
 「人間というものはいわば内乱状態を持っている存在である。それでそれに調和を与えたり、またそれを一つの論理的全体にすることは不可能である」<br />
　もし、泉下のロレンスが一つだけ質問に答えてくれるとしたら、私は「?Ｓ・Ａ?って誰ですか？」と聞いてみたい。?Ｓ・Ａ?とは、ロレンスが著書『知恵の七柱』巻頭の詩を捧げた人物（？）である。ロレンスの生前から、実にさまざまな人、地名、概念が擬せられてきたが、どれも決定的な証拠を欠いており、現在も論争が続いている。私は、通説になっている「?Ｓ・Ａ?＝ダフーム」説に一票を投じたい。ダフームことシェイフ（またはサリム？）・アフメドは、ロレンスがアラブの反乱に関わる以前、考古学の徒だった頃から行動を共にしていた現地の若者である。彼は大部な『知恵の七柱』に一度だけ登場する。戦前に北シリアを旅してローマ時代の宮殿跡を訪れたときの回想場面。<br />
「しかしついにダフームが私の袖を引いて、『さあ、こっちに来て、いちばんよい芳香を嗅いでごらん』というので、われわれは本殿にはいり込み、東に面して開いている窓枠のところに行って、そこで過去の鼓動を感じながら、口を開けて軽快、純粋無雑でおだやかな砂漠からの風を吸いこんだのである」<br />
　そして、献詩はこう詠っている。<br />
 「御身に自由を　七つの柱の貴き宮居を　得させばやと<br />
　さすれば　御身の眼　われに輝かん<br />
　われら　相会わんその折りに」<br />
　ダフームがロレンスを導いた「宮殿」と、ロレンスが?Ｓ・Ａ?に与えようとした「宮居」。そこに、ある符合を見てしまうのは、穿ち過ぎだろうか。</p>

<p>いーさん●富山県出身、司書。「サラ・イイネス『大阪豆ゴハン』は評判どおり地味だったけど面白かった。講談社様、続きを早く文庫化して！」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>大事なものが思い出される</b></p>

<p><img alt="ekohiki2005030506.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohiki2005030506.jpg" width="100" height="147"  ｈｓpace="10" vspace="10"/ ><br />
『きみに読む物語』<br />
ニコラス・スパークス／著　雨沢 泰／訳<br />
アーティストハウス　1470円</p>

<p>　　素晴らしい純愛小説に出会いました。この本に出会えたことをとても嬉しく思います。暖かい気持ちと熱い想いを与えてくれました。ラストにはもう涙が止まりませんでした。<br />
シンプルで美しい文章とストーリーが魅力的です。忙しい日々の中で忘れてしまっていましたが、一瞬ふと立ち止まって自分自身を見つめなおすという大切な時間を、この本は与えてくれました。<br />
　美しい夕日を大切な人と見ながら、喜びも悲しみも素直に感じているような、そんな感覚に襲われていました。<br />
　読んだ人は、それぞれの一番大切な人や一番大切な気持ちを改めて想うはずです。本当の愛を見失わないよう、強く自分を持って生きていこうと深く思わせてくれます。読み終えた後も、感動がいつまでものこり、なんとも言えない心地よい気分でした。いろんな世代の人に、たくさんの人に読んでもらいたい本です。<br />
　読む人それぞれが、それぞれの人生を、思いを、この小説に重ねながら、感動を味わうことができるでしょう。</p>

<p>まーちゃん●東京都在住の30歳、会社員。「最近、漫画『あしたのジョー』を再び読破（2度目）。感動!!　脱力……。なんと『きみに読む物語』とも大きく通じていた。そう、“一途さは奇跡を起こす！”」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>大人になるということ</b></p>

<p><img alt="ekohiki2005030507.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohiki2005030507.jpg" width="100" height="140"  ｈｓpace="10" vspace="10"/ ><br />
『花の名前』（『思い出トランプ』所収）<br />
向田邦子　<br />
新潮文庫　420円</p>

<p>　小学生の頃、クラスに「子」がつく名前の女子は多かったけれど、私の名前には「子」がつかない。難しい漢字でもないのに、よく読み間違えられて恥ずかしかった記憶がある。<br />
 『花の名前』は向田邦子の短編小説。新婚の妻が夫に請われていろんな花の名を教える。25年後、夫は「つわ子」という女と浮気をし、妻は「つわぶき」を連想する。夫が女にひかれたのは花の名だからだと思い込むが、そうではなかった。花の名前、女の名前、それがどうだと言わぬばかりの夫の背に、妻は夫の役に立っていたと得意になっていた思い違いに気づく。「女の物差は二十五年たっても変わらないが、男の目盛りは大きくなっている」という表現は言い得て妙だと思う。<br />
　小学生の私は紛らわしい名前が嫌で、親のことが恨めしくさえあった。それが、名前に込めた親の思いをくみ取れるようになったのはいつだったろう。そのとき、私の目盛りは少しだけ大きくなったのかもしれない。</p>

<p>降旗ゆみ●東京都在住の39歳、主婦。「今、浅田次郎の『霧笛荘夜話』を読んでいる。北海道出身の私は、登場人物の北海道弁に目頭を熱くしている」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>思いっきり泣きたいときに……</b></p>

<p><img alt="ekohiki2005030508.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ekohiki2005030508.jpg" width="100" height="142"  ｈｓpace="10" vspace="10"/ ><br />
『塩狩峠』<br />
三浦綾子　<br />
新潮文庫　552円</p>

<p>　タイトルからは想像もできなかったが、読んだ後は、これまで経験したことのない読後感に襲われた。<br />
　生きるとはどういうことかを、キリスト教の教えを基に読者に問いかけてくる。一見、難しい内容と思われそうだが、三浦さんの作品は風景や心情の描写が細かく描かれており、本を読んでいるというより、映画を見ているかのように、作品を読み進めていくことができる。<br />
　どんどんと読み進め、ラストのシーンでは涙が止まらず、読み終わった後、自分が部屋にいるという事を認識するまでに、すごく長い時間を要した作品である。泣いて泣いて泣きまくりたい、そんなあなたに、おすすめの一冊です。</p>

<p>ひまわり●北海道出身の23歳、ケアワーカー。「私がはまっているものは豆乳鍋。栄養満点！　美容効果ありの優秀鍋です。この冬も風邪知らず！　早く春よ来い〜」</p>

<p><img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="hagaki2005030503.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/hagaki2005030503.jpg" width="250" height="364" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
キヌコ●宮崎県在住の21歳、大学生。「やっと定期試験は終わったものの、これから再試に苦しむ予定です」<br />
</p>]]>

</content>
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<title>キノコ一筋早くも3年目</title>
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<modified>2005-02-04T15:03:09Z</modified>
<issued>2005-02-05T01:59:19Z</issued>
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 『きのこる。』の、最大にして唯一の特徴は、掲載される多種多様な内容が、...</summary>
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<email>skamano@mediafactory.co.jp</email>
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<![CDATA[<p><img alt="kinokoill.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kinokoill.gif" width="307" height="400" / align=right>  　<br />
 『きのこる。』の、最大にして唯一の特徴は、掲載される多種多様な内容が、すべてキノコに関するものだということです。<br />
　元々は、キノコ大好き現代美術家の編集長と副編集長が、キノコグッズを制作し、SPORE名義でアートフリーマーケット等で発表していたのですが、アーティストやデザイナーら周りの友人にキノコの話を振ってみると、実は、自分もキノコが好きだったんだ、と告白されることが時々ありました。それで、キノコ自体の魅力とキノコ人脈から、きっと面白いものが生まれるのではないか、ということで、２００３年に創刊１号を発行し、今では８号に至っています。<br />
　現在、編集長らが「これぞ、キノコ者！（ファンを超えるキノコ愛を持つ人）」と認めた人に声をかけ、執筆依頼していますが、普段は隠れキノコ者も、誌面では心おきなくキノコ愛を発揮、キノコがテーマの漫画（毎号掲載・しかも大半が読み切り）、キノコイラスト・絵画（毎号）、キノコ小説（ほぼ毎号）、キノコ狩りなどについての随筆（毎号）や日記（１〜７号）、グッズ等の制作紹介（２〜８号）、舞茸ケーキ作り（４号）、キノコのつく人名（１・６号）・森本養菌園（５号）などの小論文、安倍なつみのキノコ発言集（６号）、毒キノコ中毒防止企画（４・７・８号）、きのこのカルタ（２〜８号で完結）、採集したレアキノコ紹介（３号）といった、愛らしいキノコからシュールなキノコまで、様々なキノコ世界が集まっています。読者参加企画として「きのこキャラ」を募集中です。年間グランプリキャラに選ばれると、裏表紙に掲載、缶バッジなどのグッズ展開をされるなどの特典があります。『きのこる。』は、年４回発行、キノコ一筋３年目に突入です。まだまだきのこります！　現在、東京の模索舎、タコシェ、BOOKS ART SPACE（Gallery ART SPACE奥）で販売中です。京阪神のアートフリマで手売りしたり、ネット通販も行っています。<br />
　　　　　　　　　　　　　　　<br />
　　　　　　　　　　　　<br />
<div align=right>（きのこる。編集部　フクモトヒロコ）<br />
問合せ　〒606-8352　京都市左京区北門前町486 山こま荘12号「SPORE」気付　<br />
spore@mcn.ne.jp<br />
<a href="http://www007.upp.so-net.ne.jp/soma/spore/" target="_blank">http://www007.upp.so-net.ne.jp/soma/spore/</a></div></p>

<p><br />
<img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>やさしさに溢れた世界</b></p>

<p><img alt="hondan10205.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/hondan10205.jpg" width="100" height="142"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『ARIA』1〜6巻<br />
天野こずえ　マッグガーデン　各580円</p>

<p>　どこか懐かしい、あたたかなもので溢れている街、ネオ・ヴェネツィア。そこでゴンドラでの観光案内人である水先案内人（ウンディーネ）を目指す水無灯里と、先輩のアリシアや友人の藍華、暁を交えて描かれる、何でもない日常。春の華やぎや夏の陽炎、秋の和らぎに冬の静けさ。そんな、忘れかけていた四季の美しさに改めて気付かせてくれます。<br />
　灯里の日々の生活を通して綴られる、ため息ものの世界を味わってください。読み終わると何だか心がふんわりする、愛おしい作品です。</p>

<p>かわ●奈良県在住の21歳。「『ＡＲＩＡ』を読む時はいつも、岡崎律子さんのＣＤを聴いています。優しい歌声に癒されます」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="ill02051.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ill02051.jpg" width="250" height="360" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
寺町とかげ●三重県在住の17歳、高校生。「50円葉書で図書カード3000円……。ちょっと小躍りしていいですか？」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>自分に正直に生きる</b></p>

<p><img alt="hondan20205.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/hondan20205.jpg" width="100" height="145" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『永すぎた春』（『別れの言葉を私から』所収）<br />
唯川 恵　光文社文庫　520円</p>

<p>「９年間の平穏な交際・気付けばとっくに適齢期・当たり前に結婚するだろうと思ってた。既に長年連れ添った夫婦のよう。でも……だけど……」。こんな主人公に共感する女性は数多くいるはず。『永すぎた春』は、恋人たちの間にあるモノが「恋愛感情」か「情」か「固執」かを適切にくみとった作品。<br />
　結婚は人生最大の妥協とよく言うが、主人公朋子がそれを選択せず、もう一度熱情を求めるために別れを切り出すシーンは女心を上手く表現している。大人の女性に読んでほしい一冊。</p>

<p>高橋千恵美●大阪府在住の27歳、主婦。「『血と骨』の作者・梁石日氏の『闇の子供たち』、アジアの最底辺での現実を描いた衝撃作です」</p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>孤独な現代人にむけて</b></p>

<p><img alt="hondan30205.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/hondan30205.jpg" width="100" height="143" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『孤独の歌声』<br />
天童荒太　新潮文庫　580円</p>

<p>題名のごとく、一人ぼっちでいる孤独、周りから認められない孤独、誰にも理解されない孤独、自ら望む孤独、さまざまな孤独を抱えた人たちがある事件によって絡み合っていく。<br />
　その事件は現代を敏感に描写したものであり、そのまま今日のニュースに出てきそうな架空のものとは思えない、異様だが妙に現実味のある事件。簡単に言えばその事件が解決をみるまでのサスペンス小説である。サスペンスとして読んでも十分楽しめるが、それに留まらず、もっと重いテーマを感じる作品である。<br />
　事件の間にそれぞれの人物の孤独の苦悩や、今を、そしてこれからも生きていかなければならない苦悩を見る。それらは生きにくい現代を象徴する。そこには理解できる部分も多くあるが、「みんな頑張って生きているんだ」という安易な同情を訴えるものではない。<br />
　私は朝山風希（登場人物）に強く共感した。多分彼女の考え方を否定する人のほうが多いと思う。しかし、彼女には、孤独を否定できずに生きていかなければならない者にとって救いがある。苦悩や孤独は誰かに同情してもらうことでも誰かに依存することでもない。自分ひとりが抱え、共存していくものだと。そうすれば、孤独を嘆くことも、失望することもないと。ひとりだから生きていけると。<br />
「わたしは、どれだけ多くの家族に囲まれても、ひとりである時間、ひとりだけの秘密をきっと求めるだろう……それがときに虚しさや悲しみを伴うとしても……」<br />
 「……ひとりでなきゃ、生きていけない」<br />
 「共有なんてできない……わかつことなんて、できるはずがない。そんななかに、愛があるなんて思えない……ちがうと思う。持つことなんて、できないはずのものだもの」</p>

<p>　私は、今まで、ひとりであることを主張するのは、ともに暮らす家族、私の周りにいる人たちに対し、「悪」のように思えていた。勝手な利己主義、単なるワガママと思えたから。しかし、少なくとも私のように思う人がいる、そうしないと生きていけないのならそれはそれでいいんだと思えるようになった。私の中で安心してそう思っていられるだけでいい、誰の理解もいらない。いろいろな意味で生きづらい現代、不思議な事件が絶えない世の中を痛切に感じる作品である。</p>

<p>菊地真由美●北海道在住の40歳、書店手伝い。「天童荒太氏のファンになり、氏の作品『永遠の仔』『家族狩り』『あふれた愛』も読みました。すべてお薦めしたい！　他にも氏の作品があったら教えてください」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>『念力家族』を読んで</b></p>

<p><img alt="hondan40205.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/hondan40205.jpg" width="100" height="138"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『念力家族』<br />
笹 公人　<br />
宝珍　1680円</p>

<p> 　本屋さんにて、まずそのタイトルに心引かれて手にしたこの本。<br />
　中間あたりのページを開き、ぱっと目に飛び込んできた短歌を読んだ瞬間、頭がくらっとしました。周りに人がいなければ、口元に笑みを浮かべながらそのままガクッと崩れ落ちたかもしれません。<br />
　それぐらいのインパクトを持った一冊です。<br />
　他に類をみない、短歌集。それぞれが独立した短歌でありながら、一冊を通してのストーリー性も感じられる。揺さぶられる感情は笑いの部分だけでなく、時にあたたかいものであり、懐かしさ、ページが進むにつれそれは、ハラハラと、手に汗握るものへとも変わっていく。<br />
　これほどのエンターテインメント性に富んだ、しかもまっすぐな感じのする本には、久し振りに出会ったかもしれない。<br />
　所々に入っている挿し絵も、とてもイメージと合っていて、私の頭の中で物語をふくらませてくれます。<br />
　個人的な楽しみ方としては、それぞれの短歌に合った声で、それを朗読する様子などを思い浮かべたり。ワクワクと、心が弾んできます。<br />
　本屋さんで見かけた際は、是非手に取り、ページを開いてみてください。<br />
　そこには、新しい世界が広がっています。</p>

<p>いかだまつり●大分県在住の27歳、会社員。「逆立ちの練習に熱中する毎日です。あたたまりますよ」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="ill02052.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ill02052.jpg" width="250" height="353"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
鴉忌●東京都在住の16歳、高校生。「紙くずははさみまくりますが、菓子くずははさまらないよう努力しております」</p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>時間は大切なものだから</b></p>

<p><img alt="hondan50205.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/hondan50205.jpg" width="100" height="141"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『モモ』<br />
ミヒャエル・エンデ／著　<br />
大島かおり／訳　<br />
岩波書店　1785円</p>

<p>　仕事やら、雑用で忙しくて本を読む時間がとれない時期はストレスが溜まる。「なぜこんなに時間がないんだろう」と我ながら不思議に思うほどである。どうでもよいことまで抱え込んでいるのではないかと、フと点検してみたりするのですが、そんな時、決まって『モモ』を思い出します。読んだキッカケというのが想い出深いのです。中学の担任から「よく似た子が登場するヨ」と勧められたのでした。その後、とても有名な本になりましたが、当時タイトルからいって「モモ」？　何の事？　といった印象でしたし、生意気盛りの中学生にとって「フン、童話なんて子供向けョ」と小莫迦にしつつ、読んだことを覚えています。<br />
　童話といっても現実離れした世界が描かれているわけではなく、それでいて、とても豊かな愛情あふれる世界があります。大人が読むにはとても入りやすく、読み終わると生活をちょっぴり振り返ってみたくなること間違いなし。なんだか、元気になって気分も軽くなるのです。<br />
　結局、当時の私もぐんぐん引き込まれてすぐ読み終えてしまいました。誰が自分にあてはまるのか、私の印象は先生にとってどんなものだったのか、未だにナゾですがあれこれ想像しては、ひとりニヤリとしています。<br />
 「時間が足りな〜い」「時間って何だろう」「一番今大切な事はどれかな」なんて思った時、気分転換に最適な一冊です。</p>

<p>おさるだぁー●福岡県在住の35歳、会社員。「先日ひいた風邪がなかなか治らず参ってます。ぐっすん。やっぱり健康が一番ですよねぇ。早く暖かくなってほしい！です」　</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>飼い主も幸せ　犬も幸せ　そして読者も幸せ</b></p>

<p><img alt="hondan60205.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/hondan60205.jpg" width="100" height="141"  ｈｓpace="10" vspace="10"/ ><br />
『幸せを運んだブルドッグ』<br />
小野まゆら　<br />
幻冬舎　1680円</p>

<p>　犬が流行っているとはいえ、ブルドッグを飼っている人は少ないであろう。よって見かける機会も少なく、ふれあうことはもっと少ないはずだ。そんなブルドッグの魅力をたっぷり堪能できるマンガがこの『幸せを運んだブルドッグ』である。<br />
　ブルドッグのカポネ（雌）は家族がケンカをすると仲裁に入り、しつこいセールスにはニラミをきかせ、散歩中によその犬に頭突きをくらわせたり、飼い主と布団の争奪戦をしたりと、ユニークで愛くるしい姿は、読んでいてとても心を和ませ、笑わせてくれる。<br />
　しかし、このマンガの真の主人公はカポネではない。体重75キロ、成績はクラスでビリ、視力が悪いのでメガネ必須、目立ちたがりで性格悪い（自称）という女子高生・もいらが主役なのだ。<br />
　痩せればキレイになれるはず！としょっちゅうダイエットに挑戦しては挫折しつつも「私の制服ならオジさんが自分が着て楽しめるサイズだからブルセラに高く売れる！」というポジティブ発言はあっぱれだし、チョコボールをわざと放り投げカポネと競い合って拾い食いをする姿は、人としてそれでいいのか？とツッコミたくなる。漫画家になって初の原稿料でカポネのために3キロの牛肉の塊を買い「さあ!!　肉食獣の喜びを豪快に味わうがいい!!」と差し出す姿や、盛りがついて興奮状態のカポネを思いっきり恐い表情で叱りつけたときの顔は?「メガネからコンタクトに変えて、いきなり美人になって周りがビックリ！」なんて夢みたいなことを期待してしまう乙女心の持ち主?とは思えないほど強烈で、ここを読んだとき私は電車の中で吹き出してしまったほどだ。<br />
　もう、はっきり言って、もいらのほうがカポネより面白いかもしれない……。<br />
　そんなもいらさんは、確かな画力と独自の擬態語・擬声語を駆使し、たぐいまれなギャグセンスと冷静な観察力を持った素晴らしい漫画家だ。</p>

<p>タツホ●東京都在住の33歳。「学生の時、『僕はブルドッグの顔が好きでねぇ。飼いたいと思うんだけど、それを連れて散歩する勇気がなくて……』と言っていた先生がいたのを思い出した。この本と出会えていることを祈りたい」</p>]]>

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<title>常に新しいモノに挑戦し続ける</title>
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<modified>2005-01-06T07:53:58Z</modified>
<issued>2005-01-05T15:00:10Z</issued>
<id>tag:blog.mf-davinci.com,2005:/ekohiiki//20.113</id>
<created>2005-01-05T15:00:10Z</created>
<summary type="text/plain">  　
　２００１年発行の20号（１６２頁・６５０円）で、「げっぷでＧＯ！」とい...</summary>
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<![CDATA[<p><img alt="minikomi0502.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/minikomi0502.jpg" width="307" height="400"/ align=right>  　<br />
　２００１年発行の20号（１６２頁・６５０円）で、「げっぷでＧＯ！」という試みをした。部員Ａがげっぷをしたら東へ進む、部員Ｂがげっぷをしたら西へ進む、Ｃは南、Ｄは北、Ｅは一時停止、Ｆは乗り物……。方位磁石を片手に５カ月間、延べ35時間半にわたり、我々はこの進み方で都内を大行進したのだった。<br />
　途中、「バナナパンチ」という下品なカラオケ屋に入店をした。店前で「止まれ」のげっぷが出たからである。カラオケ屋に入り食事を取ると、食べる前に「乗り物」のげっぷが出てしまった！　大急ぎで食べる、と、飲み食いしたためげっぷの大嵐！　大混乱！　とにかく誰一人歌うことなくげっぷとともに店を去った。<br />
　偶然知り合いに会い、「今げっぷで進んでいるのだ」と説明しながら一緒に歩いたり、気がついたら吉原の遊郭街を歩いていた、ということもあった。<br />
　我々は、有史以来初の、そして最後の、げっぷで進んだ人間であろう。<br />
　02年発行の21号（１９０頁・６００円）は、全ての記事を「記憶」だけに依拠して、作りあげた。カメラも人間、テレコも人間、資料は見ない、メモもとらない。他人に昨日の出来事を思い出して語ってもらい、それを記憶して記した「他人日記」。伝言ゲームのようにして前の人に伝えられた通りに遠足する「伝言ハイク」。１００人の人に記憶で日本地図を描かせた「百個の日本」など。奥付けも、取扱店一覧も、記憶で書いた。<br />
　現在は22号「営業特集」（分冊発行で各40頁・２1０円）を発行中だ。この特集にあたり、車掌編集部は編集部であることをやめ、「車掌営業部」として営業活動に専念している。編集部なしで作っているので、内容がなく、付録（トレカ付）、袋とじなどの形だけがあり、最悪だが、売れたい気持ちは誰にも負けない。そんな号だ。<br />
　１９８７年の創刊から17年。『車掌』はずっとこんな調子で、世界中の誰も作ったことがないものを作り続けているミニコミである。<br />
　　　　　　　　　　　　　　　<br />
　　　　　　　　　　　　<br />
<div align=right>（車掌営業部　塔島ひろみ）<br />
問合せ03-3719-6522　<br />
<a href="http://www.h2.dion.ne.jp/~syasho/" target="_blank">http://www.h2.dion.ne.jp/~syasho/</a></div></p>

<p><br />
<img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>愛しのヘン様</b></p>

<p><img alt="0502HEN.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0502HEN.jpg" width="300" height="193"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『ぼくのなまえはヘン』<br />
幸恵　新風舎　735円</p>

<p>　絵本でありながらコミックを思わせる。<br />
　そのたんたんとした文章のながれがなんとも言えずほほえましいQ<br />
　いつも笑顔で私達をなごますヨン様とは違い、どのページをめくっても、常に自然体。媚を知らないヘン様のお姿。<br />
　その一挙一動に理由もわからず心癒され、?のほほん?とした気分になってしまうのは何故なのだろうか。<br />
　貴公子とはほど遠い、絵本界のヘン様にあなたもぜひ会ってみては……。そして不思議な種をまいてみませんか？ 　ほら、そこに……。あなたにも秘密のポケットがきっとあるはず。</p>

<p>ヘン様命●神奈川県在住の37歳、主婦。「妻であり、母親であり、そして女としてもまだまだ頑張っていきたいです」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="illust050201.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/illust050201.jpg" width="250" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
千裕●岐阜県在住の17歳、高校生。「『バッテリー』（あさのあつこ）の最終巻発売を目前にして、嬉しさと寂しさの入り混じる複雑な今日この頃です」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>スカッとわかる、さすがの一冊</b></p>

<p><img alt="uenonikenka.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/uenonikenka.jpg" width="100" hspace="10" vspace="10"/><br />
『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』<br />
遙 洋子　ちくま文庫　651円</p>

<p>　単行本の時には?東大?の文字に一歩引き二歩下がり?上野千鶴子?と?ケンカ?には大きな疑問符が浮かび、触れることはなかった。けれど文庫の気安さからページをめくると「書店員としてこの本、売らねば!!」と燃えてる自分がいた。<br />
　この本に今まで伝えたくても言葉に変換しきれなかったモヤモヤをスカッとさせてもらった。もちろん難しい文も専門用語も出てくるので、そこは繰り返し読んだ。それは心地よい難しさだった。<br />
　気付いたらドッグイア（ページ隅の折り目）がいっぱいでポップを書くのに嬉し泣きした。<br />
　高卒の私は今後も大学生になることはないと思うけれど、遙さんや上野先生の著書を読むことはできる。?本?ってすばらしい!!<br />
　フェミニズムなんて関係ない人も、ジェンダーなんて知ったこっちゃない人にもお薦めの一冊。元気もらえます、涙もついてきます。<br />
　上野先生の愛に感動。<br />
　遙さんの勇気に感謝。</p>

<p><br />
月湖・●茨城県在住の35歳、書店員。「『ダ・ヴィンチ』と『ダ・ヴィンチ』を楽しむ皆様に感謝の日々です。ありがとうございます♪」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>儚くも恐ろしい物語</b></p>

<p><img alt="0502mariannnu.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0502mariannnu.jpg" width="100" height="144"  ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『マリアンヌの夢』<br />
キャサリン・ストー／著　<br />
猪熊葉子／訳　岩波少年文庫　756円</p>

<p>　病に伏せるマリアンヌが偶然見つけた鉛筆で一軒の家とそこに住む男の子を描いたことから物語は始まる。実はその鉛筆、絵を描くとそっくりそのまま夢に現れるのだ。<br />
　設定はなんともファンタジー、誰でも憧れる魔法の世界である。しかし決してただの夢物語では終わらないのがこの本のすごいところ。本当に子どもが読んだら怖くて続きが読めなくなりそうなほどの、ちょっとしたホラーでもある。<br />
　夢の中で男の子と言い争いをしたマリアンヌは腹が立つあまりに家の窓に鉄格子をはめ、庭には彼を監視するよう目を持った岩をいくつも描いてしまう。逃げ出そうにも男の子は足が悪くて歩けない。そして岩たちは夜毎、二人に少しずつ迫ってくる……。<br />
　文字通りの悪夢。しかも目覚めたところでマリアンヌには全く希望が見えない闘病生活が待っているだけという、なかなか過酷なストーリーなのだがそこはあくまでも児童書。最後は穏やかに幕を閉じる。<br />
　正直言うと、この本のどこが気に入っているのかはよく分からない。けれど私にとっては再読する度にドキドキするのを抑えられない貴重な本なのである。<br />
　心残りは廃刊になってしまった続編。目下、鋭意捜索中。</p>

<p>アカノ●東京都在住の17歳、高校生。「毎月単身赴任先から『ダ・ヴィンチ』を運んでくれている父に最大級の感謝を！」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="syabake.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/syabake.jpg" width="250" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
ごんた●福岡県在住の30歳、主婦。「健康ブームに翻弄されています。今はゴーヤ茶がお気に入り」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>明治の究極ダメ男</b></p>

<p><img alt="kanoaozorani.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kanoaozorani.jpg" width="100" height="141" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『「坊ちゃん」の時代　第三部　かの蒼空に』<br />
関川夏央、谷口ジロー　双葉文庫　650円</p>

<p>　『坊ちゃんの時代』は、夏目漱石を中心に、森鴎外や二葉亭四迷などの文人と、明治から大正に移りゆく時代を描く五編のシリーズだ。<br />
　リアリティ溢れる東京の町並みをバックに描かれる、出会いと別れの物語は、どの編も大変おもいしろい。私は中でも、石川啄木を主人公にした『かの蒼空に』がとりわけ好きだ。<br />
　ここで描かれる啄木は究極といえる程のダメ人間だ。なにしろ、金のためにひいきにしていた芸者を他人に譲り、その金で上京したのだ。その後も金に困って、その元芸者に借金を頼む厚顔さには言葉もない。<br />
　盟友である金田一京助は、啄木の才能を認め、彼の窮状を救おうとするのだが、啄木はそれすらふみにじる。金田一が妻子のためにと用意した質草で、平気で女を買う啄木……。<br />
　しかし、啄木は金を借りることに不安を感じないわけではない。ただ金のない漠然とした不安、まとわりつく世俗の垢から逃げるように金を借りる。そんな、生活のなかふと口をついて出る歌の数々が、とてつもなく美しい。<br />
　石川啄木の生き方に、共感は生まれないけれど、一人の芸術家の美しくダメダメな一生に思いを馳せる一冊だ。</p>

<p>有間千音●長野県在住の52歳、公務員。「今年は暖冬っていうけれど、やっぱり寒い。なかなか布団からでれないで困ってます」</p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>本の魅力に気づかせてくれた熱いオーケン</b></p>

<p><img alt="0502nohohon.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0502nohohon.jpg" width="100" height="142" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『オーケンののほほんと熱い国へ行く』<br />
大槻ケンヂ　新潮文庫　460円</p>

<p>　インド爆熱！　タイでハレホロヒレハラ〜。『オーケンののほほんと熱い国へ行く』この本を読んで僕はどっぷりと本にハマリました。<br />
　本は小難しくて、文にムムムッと集中しないと頭からスルスルッと抜け出していって、ストーリーがサッパリわからないもの。今まではそんなふうに思っていて、あまり本を読みませんでした。<br />
　でも、オーケンの本を読んでイメージが変わりました。<br />
　面白い！　インド人、無茶しすぎ！<br />
 「暑い！」ではない、「熱い！」国をオーケンがのほほんと歩き、インドでは物売りと物乞いに圧倒されて、タイの楽園コ・サメットのビーチでは無能クラゲ人間となる。<br />
　ただでさえゴンヌズバーと個性を発揮してくる熱い国に対して、真正面からスカすようなオーケンの文章が笑えて、気が付けば読み終わっている感じでした。<br />
　たまたま手に取ったこの本がすごく面白くて、僕にとっては、おなべの中からボワッとインチキおじさん登場！　と同じくらいの衝撃でした（オーケンがインチキおじさんってことじゃないですよ）。そのままオーケンの本を読み漁り、オーケンの本で紹介されていた本を読み、ハードカバーの分厚い小説も読むようになり、いろんな作家さんのファンになり、数珠繋ぎのように本が繋がっていって、今では本棚が満杯の立派なカッチュウ（活字中毒）です。</p>

<p>くるぶし二倍●岐阜県在住の16歳、学生。「東京ドーム２個分くらい本が好きです」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>家族の絆を教えてくれる</b></p>

<p><img alt="0502tanosiku.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0502tanosiku.jpg" width="100" height="144"  ｈｓpace="10" vspace="10"/ ><br />
『思いわずらうことなく愉しく生きよ』<br />
江國香織　　光文社　1890円</p>

<p>　似ている。思わず、麻子に気持ちを重ね合わせてしまった。<br />
　結婚して7年の長女・麻子、結婚はしないが同棲中の次女・治子、恋愛は信じないという三女・育子。『思いわずらうことなく愉しく生きよ』はこんな三姉妹と家族のストーリー。<br />
　実際のところ、私は一人っ子。姉妹の良さや悪さなんて、わかりっこない。ましてや、結婚してたった2年。別居期間の方が長いくらいなのだ。<br />
　でも、あまりにも似ていた。麻子の揺れ動く気持ち。夫の機嫌をうかがいながらの生活。怒らせないようにびくびくする毎日。手を出すことはないとわかっていても、にじり寄られたときに感じる、息もできないくらいの恐怖。肉体的でわかりやすいＤＶとは違う、もっともっと精神的なもの。思い出すと、今でも身体が震える。<br />
　妹たちの静止も聞かず、当たり前のように夫の許に帰っていく麻子。なんと痛々しいんだろう。結局は、自傷行為に走り、もう二度と夫の許には帰らないと決意する。<br />
　実際、離婚にはおそろしく長い時間が必要だ。調停は、たんなる場所の提供でしかない。勇気を持って離れた相手と、また会って話し合いを続けることになる。<br />
　今は、支えてくれる家族が一番の宝物だ。絆はきっと犬山家に負けていない。<br />
 「思いわずらうことなく、愉しく生きよ」犬山家の家訓が、胸に響いた。</p>

<p>尻餅うさぎ●千葉県在住の27歳、主婦。「掲載の知らせを受け、家で一人わたわたとしてしまいました。嬉しくて過呼吸気味です。ちょっと息が苦しいかも……」</p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>親と子の関係を問いかける一冊</b></p>

<p><img alt="0502nogikuto.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0502nogikuto.jpg" width="100" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『野菊とバイエル』<br />
干刈あがた　集英社文庫　571円</p>

<p>　新聞の社会面に、〈ゼロ歳児を虐待、死なす〉（『朝日新聞』２００４年11月10日）という見出しを見つけた。もう、さして驚きもしなくなってしまった。容疑者が父親であるとわかっても、それは変わらない。<br />
　慣れてしまってはいけないことに、慣らされてしまっているのではないだろうか。<br />
　家族や親と子の関係といったものをテーマに、数多くの作品を発表してきた干刈あがたさんの小説に、『野菊とバイエル』がある。<br />
　この作品の舞台となるのは戦後間もない、これはどの辺りなのか、雪国ではないし、南国というわけでもない、町から市になる、との挿話があるので多少は開けた土地のようではある。とにかくそのような地で起こる様々な出来事を、小学３年生の永井ミツヱという少女の目から描いた物語である。<br />
　そのような設定であるからか、このミツヱという少女の?思う?場面が多く見られる。<br />
　小学３年生というと８歳から９歳ということになるかと思うのだが、この頃というのは確かに、よくものを思っていたな、という気がする。いろいろなものを見たり、聞いたり、触れたりすることで、本当に様々な思いを持っていた、と。<br />
　よく、年を重ねていけばいくほど、時の流れを早く感じるようになるといわれる。それは脳が次第に時間というものを認識していくために起こるのだ、と聞いたことがある。<br />
　これはあらゆる意味での?経験?を得ることからくるのではないだろうか。つまり、幼年期というのは頭の中がまだまっさらな状態にあって、見るもの、聞くもの、とにかく感じるすべてのものが初めてのものであって、いってみれば新鮮な状態にある。それが二度、三度と繰り返されることによって、最初の新鮮味というものが失われていく。それが時間を認識する、ということなのではないだろうか。だとすれば、子どもの頃の１年は大人の10年分だ、という話には、額面以上の意味があることになる。<br />
　幼年期は、子どもは、幸福でなければならない。いや、ことさら幸福である必要はないのかもしれない。ただ、不幸でさえなければ。そして、子どもを幸福にすることは困難であっても、不幸にしないことならば、そう難しいことではないはずである。</p>

<p>脇 興治●東京都在住の25歳、学生。「今卒論と格闘中で、好きな本が読めません（泣）。ただ卒論関連で読んだ小熊英二さんの『〈日本人〉の境界』は面白かったです」</p>

<p></p>

<p><br />
</p>]]>

</content>
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<title>人と街の「変」を載せるミニコミ『人間観察』</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/2004/12/post_4.html" />
<modified>2005-01-06T06:33:05Z</modified>
<issued>2004-12-06T06:08:55Z</issued>
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「人間観察」という言葉をヤフーで検索すると５万件のヒットがあります。人はみんな...</summary>
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<![CDATA[<p><img alt="minikomi0501.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/minikomi0501.jpg"width="307" height="400" / align=right><br />
「人間観察」という言葉をヤフーで検索すると５万件のヒットがあります。人はみんな人の行動に興味があるのでしょう。<br />
　ミニコミ『人間観察』はそんな興味ある他人の行動を発表し、また人から面白い観察記録を集めようとして始めたミニコミです。ところが、いざこのテーマでミニコミを作ろうとすると案外難しいことに気がつきました。原稿は集まらないし、友人から「お前は人をよく観察している」といわれてしまう自分でも面白いものが書けない。<br />
　結局、面白いものを探して取材し、載せる今の形に落ち着きました。過去には公園の比較調査（１号）や表参道で観察をしたり（４号）、ナンパされている女の子にインタビューしたり（３号）しています。山手線に何周も乗って観察したり（２号）、電車内で化粧している人を追いかけ次にどこに行くのかを調べたり（５号）もしました。<br />
　現在の最新の第７号ではバナナの皮を仕掛けて（地面に置いて）人がどんな行動をとるかを１００人、観察して結果を報告しています。12月半ばに出す８号ではその延長で10円玉を置いて様子を見たり、泉を見つけるとどのくらいの人がいくらのコインを投げ入れるか？などいくつか１００人、観察し報告する予定。また、ここのところ投稿も多くなったのでそれも載せます。いつかは厚い雑誌にしたいのでまだまだ投稿を大募集中です。<br />
　とりあえず興味を持った方、東京・中野のタコシェ、神保町の書肆アクセス、新宿の模索舎で売っています。また、12月30日（木曜日）にはコミケにも出展します。「東地区オ-30a」です。<br />
<div align=right>（街楽人組合　鷹野征一郎）</div></p>

<p><br />
<img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>究極の反面教師！</b></p>

<p><img alt="0501senseini.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0501senseini.jpg"  width="100" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『せんせいになれません』1〜3巻<br />
小坂俊史　竹書房　バンブーC　各620円</p>

<p>　池田と河田はダメ教師である。その杜撰な実態がＰＴＡに知られれば即クビがとぶ問題教師である。遅刻・早退・欠勤当たり前、挙句に校庭の池でブラックバスを釣るわ教科書に漫画を挟んで授業するわ保健室で麻雀三昧だわ……お目付役のベテラン教師・藤田の苦労は絶えない。持病のぎっくり腰も悪化してしまいそう。だが二人を反面教師にした生徒たちが仕事をほどよく手抜きしてなまぬる〜く生きるコツを日々学んでいるのもたしか。<br />
　池田と河田が西の台小学校の６年生に人生の師として仰がれる日もそう遠くない……はずだ。たぶん。</p>

<p>まさみ●東京都在住の20歳、専門学校生。「眼鏡の男性が好き。今日も素敵眼鏡との出会いを求めてページをめくります。『ドロヘドロ』の心先輩と『蒼穹の昴』の岡記者が最近のヒット」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="050101.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/050101.jpg" width="250" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
井出真由美●茨城県在住の19歳、学生。<br />
「大学の書籍部では1割引で本が買えるのが嬉しい。でも肝心の読む時間がない……」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>大人の女性になりたいあなたのために</b></p>

<p><img alt="0501imouto.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0501imouto.jpg" width="100"ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『妹たちへの贈り物』<br />
光野  桃　集英社文庫　440円</p>

<p>　初めてこの本を手に取った時、『妹たちへの贈り物』というタイトルから、若い女の子たちに送るメッセージ本のように思った。でも、途中から妹たちに読者は限られていないし、限られるべきでもないと感じた。<br />
　この本は洋服やメイク、ジュエリーについて主に書かれているが、実は人について書かれているような気がする。人の生きざまについて。光野さんの生き方、イタリア女性へのあこがれ、若い頃のコンプレックスからの克服、それに何より服に向きあう時の彼女の真摯な姿勢からも、それは読み取れると思う。<br />
　このエッセイは、大人の女性へと向かうためのヒントを与えてくれると思う。だからこそ、すべての年代の女性に読んでほしい一冊である。<br />
　巻末の江國香織さんの解説もおすすめである。</p>

<p>ミニドラ●北海道在住の21歳、フリーター。「図書券をいただいたら以前から欲しかった『向田邦子の青春』を買います！」</p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>事実は想像よりも奇なり</b></p>

<p><img alt="0501hen.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0501hen.jpg" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『へんないきもの』<br />
早川いくを／著　寺西 晃／イラスト<br />
バジリコ　１５７５円</p>

<p> 事実は小説より奇なりという言葉がある。けれど、実際に小説より奇妙な現実に遭遇することなんて滅多にないわけで、その言葉の真偽を疑っている方も多いんじゃないかと思う。そんな疑いを台風一過の如く晴らしてくれるのがこの『へんないきもの』である。<br />
　タイトルからやる気のなさがしみでているような気がするが、そのなかから出てくるわ出てくるわ、タタリ神も裸足で逃げ出すような奇妙キテレツ意味不明な魑魅魍魎のオンパレードである。<br />
　どれだけ切り刻んでもしっかり再生するプラナリアやら、３時間なにも食べなかったら死んじゃうネズミ（実はモグラ）やら、空飛ぶイカやら、どれもこれもなんか多かったり、大きかったり、細かったり、太かったり、飛んだり飲み込んだり増えてみたりウネウネ蠢いてみたりするのである。おまけに全て地球上に実在するというではないか！<br />
　なんだか宇宙人もいるような気がしてくる。こんなのがいるほうが科学的に言えば不自然じゃあなかじゃろか？　ツチノコのほうがまだ現実味がある気がする。<br />
　もう小説なんて逆立ちしたって追いつかない。脳の許容範囲を鼻歌まじりで飛び越えていく現実がここにある。<br />
　いま一番続編をつくってほしい本である。</p>

<p>重松龍大●福岡県在住の18歳、書店アルバイト。「江戸川乱歩賞の賞金が１０００万円だということを最近知った。まだ間に合うぞ！」</p>

<p><img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="050102.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/050102.jpg" width="250" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
オガタミナコ●広島県在住の大学生。「最近本が増えすぎて置き場所にこまってます……」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>友達と私をつなぐ奇妙な習慣</b></p>

<p><img alt="0501ghost.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0501ghost.jpg" width="100"ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『ゴーストハント』1〜8巻<br />
いなだ詩穂／画　小野不由美／原作<br />
講談なかよしKC　各410円</p>

<p>　卒業しても漫画の貸し借りをしているというのは普通のことだけど、郵送で貸し借りをしているのは私と友人ぐらいだと思う。<br />
　小野不由美の悪霊シリーズを漫画化したいなだ詩穂の『ゴーストハント』、短大生のとき私が貸したのがきっかけです。そんなことしなくてもと言われたりするけど、お互いめんどくさがりでメールもあまりしません。だから年に一回の発売が年に一回の近況報告、本のためならペンを取り手紙も書くのです。<br />
　今年もそろそろ出るころ、彼女は元気にしてるかな？</p>

<p>きっこ●静岡県在住の23歳、主婦。「だんなに掲載されることを報告したけど、本を読まない彼にはイマイチ感動が伝わらなかったようで……。本を読み出すように改造しなければ」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>心休まる向田流生活術</b></p>

<p><img alt="0501kurashi.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0501kurashi.jpg" width="100" ｈｓpace="10" vspace="10"/></p>

<p>『向田邦子　暮しの愉しみ』<br />
向田邦子、向田和子　新潮社　1470円</p>

<p>　『父の詫び状』などの作品を読み、勝手に向田家に親近感を持っていた私にとっては、その生活をより詳しく知ることができる嬉しい一冊。<br />
　向田家の毎日の食事、好みの器や絵、服などについて、向田邦子のエッセイと妹・和子の回想で綴られている。<br />
　たとえば器について、脈絡なく集めたものが幼い日自分が使っていたものに似ていると気づいた、と書いている。幼い頃から積み重ねてきた暮らしがその人の好みや癖になり、考え方に影響を与え、生き方につながる。彼女が毎日の暮らしを大切にし、周りの人や仕事を愛し、感謝していたことが、じんと伝わってくる。<br />
　濃やかで潔い向田邦子の生き方に憧れる。まずは「ままや」のレシピを参考に向田家の味に挑戦したい。</p>

<p>中嶋乃扶子●兵庫県在住の29歳、会社員。「図書券３０００円で江國香織『間宮兄弟』と、最近こっているお菓子作りの本を買います！　ありがとうございました」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>私と短歌の出会い</b></p>

<p><img alt="0501sarada.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0501sarada.jpg" width="100" ｈｓpace="10" vspace="10"/ ><br />
『サラダ記念日』俵 万智<br />
河出文庫BUNGEI Collection　462円</p>

<p>　最近、徐々に人気の高まる歌集。私が初めて歌集を手にしたのは中学生の頃だった。<br />
　そもそも私が短歌と出会ったのは、国語の教科書の中だった。一目見て、たった三十一文字に切り取られた想いの魅力に引き込まれてしまった。今では短歌は私にとって、なくてはならない「一生のもの」となっている。<br />
　最初に私を短歌の世界に魅了したのは、歌人の俵万智さんだ。<br />
 「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日<br />
　この誰もが一度は耳にしたことのある歌に、私は何とも言い難い衝撃を受けた。無意識に私の目に飛び込んできて、その日から頭の中で何度も繰り返され、ついには離れなくなってしまった。日常生活の何気ない一言でも、好きになった人に言われると、その言葉は宝物へと変化する。「サラダ記念日」は恋人たちの記念日の一つだ。<br />
　そして、歌集『サラダ記念日』を図書館で借りたのを覚えている。俵万智さんの生み出す三十一文字には、私の言いたいことを代弁してくれる力がある。失恋を歌っても湿っぽさがなく、愛を歌ったら軽やかさがある。<br />
　その後も、様々な歌集を読むようになった。もしあのとき、あの歌に出会っていなかったら、今の私はいなかったかもしれない。</p>

<p>まこと●香川県在住の19歳、予備校生。「本屋ではまず短歌雑誌をチェック。誰にでも楽しめるので興味のない人にも読んでもらいたい！　本屋は私の憩いの場所です」</p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>ウルシバラとムラバヤシ</b></p>

<p><img alt="0501rirekisyo.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0501rirekisyo.jpg" width="100" ｈｓpace="10" vspace="10"/></p>

<p>『リレキショ』<br />
中村 航　河出書房新社　1365円</p>

<p>　この話にはウルシバラという独創的なとてもいいラブレターを書く少し変わった女の子が出てきます。<br />
　この子のことを読んでいたらムラバヤシという女の子のことを思いだした。要因は２つ。「ウルシバラ」と「ムラバヤシ」が音的に近いものを感じさせるのと、二人とも自分の世界と外の世界との連絡が不器用だったから。<br />
　ぼくは10年ぐらい前京都に住んでいて、ローソンでバイトをしていた。いつからムラバヤシがローソンで働き始めたかは憶えていないが、ぼくより少し後に入ってきたのは確か。<br />
　とにかく接客がだめだめで、「いらっしゃいませー」とは言わず、無言。お釣りを渡すときも片手で「ふん」って。あるときなんかおじさんに「なんだおまえは！　親を連れてこい！」って怒鳴られたことがあるぐらい。親の顔が見たくなる接客って、ある意味すごい。<br />
　ムラバヤシはでかけるときに自分の部屋に鍵をかけない。女の子一人暮らしのワンルームマンションのなのに。<br />
　「鍵をかけないのは習慣がないから」<br />
　一人暮らしを始めたばかりのぼくは慣れない戸締まりとかガスの元栓とかを過剰に気にしていたのに、こんなやつもいるのか！　すげえっ！　無意味に感心したのでした。<br />
　あるときバイトの女の子周辺に恋愛問題特有のざわざわ感が漂っていた。どうやらムラバヤシの恋愛問題。遊ばれて落ち込んでるのだそう。ショックでした、ムラバヤシともあろうものがそんな月並みな悩みを抱えてしまうことに。もっと超然としていてほしかった。<br />
　自分の世界と外の世界の間の連絡をなにも考えずにスムーズにできる人もいれば、外の世界にむかって少しだけ開いてる隙間からなんとか連絡をとろうとおずおずと手を出してる人もいる。ウルシバラもムラバヤシも後者なのは間違いがなく、そういう人をぼくは嫌いじゃない。</p>

<p>村上ともき●東京都在住。31歳、ベーシスト。「2年前カナダに行ったまま姿を消していた幼なじみと再会。なつかしさにかまけて毎日ビールを飲みまくり、正体を失う」<br />
</p>]]>

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<title>ＯＳＫ日本歌劇団を愛する全ての人へ……</title>
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<modified>2004-11-05T15:31:21Z</modified>
<issued>2004-11-05T02:41:20Z</issued>
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<summary type="text/plain"> 　私はカメラマンですが、2002年から2003年にかけて、今は解散した80年の...</summary>
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<![CDATA[<p><img alt="minikomi0412.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/minikomi0412.jpg"width="307" height="400" / align=right> 　私はカメラマンですが、2002年から2003年にかけて、今は解散した80年の歴史を持つＯＳＫ日本歌劇団の魅力の一端に触れました。奈良県のあやめ池遊園地にあった円型大劇場をホームグラウンドに活動し、1年に1度、大阪の近鉄劇場で晴れ舞台を踏んでいた、幻の歌劇団です。数少ない女性による男役芸、目の肥えた観客を唸らせるダンスの実力、知る人ぞ知るその魅力をどうにかして表社会に引っ張り出したい。そう思って、京都・東京・大阪で写真展を開いたところ、会場には大勢のファンが集まり、新聞各紙に取り上げられ一般の人からも注目されました。存続活動が関西で盛んだった頃のことです。<br />
　しかし、昨年5月の劇団解散後、一枚岩だったはずの劇団員たちの方向性の違いがはっきりしはじめました。<br />
　近鉄という大きな後ろ盾を失い、今はバラバラに活動する69人の元劇団員たちを取り囲む状況は混沌としています。本流は、春と秋に松竹座でレビューを上演し成功を収め、歴史と伝統の継承を目指す「New OSK日本歌劇団」ですが、ほかにもいくつかの流れがあり、どのグループも開拓者の精神でそれぞれの道を切り開いています。『熱烈歌劇』は、唯一の業界専門誌として情報を一つにまとめ、ファンとスターたちを繋ぐ大きな役割を担っていると自負しています。本誌にできることは、それぞれの行方を見守り、より多くの人に、その活動を知っていただくことです。<br />
　写真と記事で、希少価値の文化に光を当て、その魅力を探り、輝かせ、未来へと繋ぐためにはどうあるべきかを共に考える雑誌を目指します。創刊号から第2号が出るまで9カ月もかかり読者に心配をかけましたが、これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします。　　　　　　</p>

<div align=right>（編集発行人　野住智恵子）</div>

<p><br />
<img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>犯人がわかってしまっても……</b></p>

<p><img alt="0412ackroyd.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0412ackroyd.jpg"  width="100" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『アクロイド殺し』<br />
アガサ・クリスティー／著　羽田詩津子／訳　<br />
早川書房クリスティー文庫　714円</p>

<p>　この本の本文を読む前、裏表紙数行の解説（というか内容紹介）で犯人がわかった！<br />
　長いミステリー愛好生活の中でこれほど早く犯人がわかったのは初めてなので、うれしくてたまらない。<br />
　娘、息子、友人からちょっとした知り合いにまでこの喜びをメールで知らせようとして、かろうじてふみとどまったくらいの、この半年のベストテンに入る喜びであった。<br />
　ハヤカワ文庫のこのシリーズは活字が大きくて読みやすい。<br />
　アガサ・クリスティーの文も改行が多く、ページに余白が多いので読んでいて疲れない。<br />
　さて、本文に入るまえに犯人がわかってしまったので、読んでいて興味がうすれるかというとさにあらず。<br />
　アガサ･クリスティーは私をだまそうとしたが私はだまされなかった――と思うとうれしくて。ホラ、ここにも、あそこにも、作者が張りめぐらせた伏線、衣の下のよろいをひろい集めながら、最後、やっぱり、思ったとおり、その人が犯人であった快感。<br />
　わけわかんない公式を使って、チンプンカンプンの代数の難問を解いたような爽快感。<br />
　ミステリーは面白い。アガサ･クリスティーはことに。アガサ･クリスティーの作品の中でもこの本は、ドキドキ感が五本の指に入る。</p>

<p>よっちゃん●滋賀県在住の47歳、自営業。「今ハマっているのはエルヴィス・プレスリー！　ロックだけじゃない！　情に訴えかけてくるスローバラードも最高なオールラウンドプレイヤーです！　おすすめはエルヴィスが歌うイタリア民謡『オーソレ・ミオ』！」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="0412illust.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0412illust.jpg" width="250" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
完国いわ●愛媛県在住の20歳。　<br />
「万年金欠の私にとって強い味方だったユ★クロが突然の路線変更。もうやるんならとことんやってくれ。『超高級ブランド』として登りつめるほどになってくれ。フンだ。」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>三島由紀夫が笑える!?</b></p>

<p><img alt="0412letter.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0412letter.jpg"  width="100" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『三島由紀夫レター教室』<br />
三島由紀夫<br />
ちくま文庫<br />
546円</p>

<p>　世に笑える本は多いが、意外なものを紹介しよう。『三島由紀夫レター教室』である。<br />
　5人の登場人物が手紙を交換するといった形式で進行される、これは小説である。別に、美しい文章を綴ることができた三島が、手取り足取り読者に手紙の書き方を教えてくれるのではない。ただ、個性的な登場人物たちが手紙をやり取りしているのを記しただけである。だが、実に内容が濃い。手紙を書くときの全てのケースが網羅されているといっても過言ではないからだ。そして面白い。いかにして相手から金を引き出そうかと苦心したり、処女でないことを打ち明けるものとか。彼がどういう考えでこの小説を書こうとしたのかわからないが、思わず笑ってしまう。人間というのは、真剣になればなるほど、笑えてしまうことがわかってしまうからである。さすがは三島由紀夫である。彼にしかこの小説は書けないだろう。そして、知らず知らず読み進んで行く内に、ぼくたちも手紙の書き方を学んでいることになる。<br />
　笑えて学べる。これほど最強な本もないに違いない。</p>

<p>無職プー太郎●静岡県の40歳、無職。「ぼくはビッグになる！　皆さん、今のうちに青田買いをしておこう!!」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>名作が映画化<br />
意外にジレンマ</b></p>

<p><img alt="0412umizaru.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0412umizaru.jpg" width="100" ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『海猿』全12巻<br />
佐藤秀峰／画　<br />
小森陽一／原案・取材<br />
小学館ヤングサンデーC<br />
各530円</p>

<p> 『踊る大捜査線』スタッフの手で『海猿』が映画化された。原作マンガを読んだ時の強烈なインパクトは今も忘れられず、あの時の熱い感動を映画がうまく伝えられるのか興味深い。というよりも、あの印象が変わるのではという危惧が、映画を観たいという気持ちを萎えさせている。<br />
　連載当時、私は四半世紀勤めたアパレルを辞め畑違いの医療機関に転職。海上保安庁に勤める仙崎大輔という青年が幾つもの過酷な試練の中から自らの生き方や、生命とは何なのかと問い続ける『海猿』に忘れかけていた熱い想いを重ね合わせて、心動かされたものだ。それは一般の人にはあまり縁のない海上保安庁という世界が、医療機関のそれと共通している点にあった。<br />
　折しも、米原潜と水産高校実習船の衝突という痛ましい事故が発生し救出活動が困難を極めているという連日の報道に心を痛めつつ、海上保安庁という我々がよく知らない世界で海難事故にあった人たちを救う大輔の存在は、齢（よわい）四十を越えて徒手空拳だった私を大いに勇気づけてくれたものだった。<br />
　原案者の小森陽一さんの鋭い観察眼による取材とマンガ家・佐藤秀峰さんの熱い想いが誌面から伝わってくる『海猿』は、平凡な小説を遙かに凌駕する一級品であり、単にマンガと片づけられない重みを持った作品というのが、私のマンガ『海猿』の評価である。<br />
　それだけに、映画を観る気がどうしても起きないのである。映画の評価が高いだけにどうしようか心揺れる日々を過ごしている。</p>

<p>矢間正司●兵庫県在住、51歳の病院職員。「配偶者が韓流映画にハマって“ソナチアンの夫”としてビデオ・ショップの送迎等忙しい日々を送っています」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>読み返して知る奥深さ</b></p>

<p><img alt="0412diet.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0412diet.jpg"  width="100"ｈｓpace="10" vspace="10"/ ><br />
『大島弓子選集　第13巻　ダイエット』<br />
大島弓子　朝日ソノラマ　1020円</p>

<p>　社会人となり、永い間マンガから遠ざかっていた。<br />
　先日何気なく目に留まった『大島弓子選集　第13巻　ダイエット』。<br />
　パラパラとめくってみると、学生の頃読んだ『毎日が夏休み』が収録されており、思わず再読することにした一冊。<br />
　そのほかに作者の飼い猫であるﾔサバﾕとの日々を描いた作品も収録されている。<br />
　ウン十年後、読み返してみて驚くのは全く古さを感じさせないことで、そのことに本当に驚いた。懐かしいだけで終わることもなく、それよりも言葉といい内容といい哲学的なのが新たな驚き。学生の頃は絵がかわいくってふわふわした感じが好きだったが、内容は実はとても深いことだったりしたのだった。『毎日が夏休み』は親子の関係がするどく観察されているし、『ダイエット』は高校生の女の子の本人も気づかない深い心理が描かれている。ムムッすごい。<br />
　提示されて、初めて気づいたりする。世の中、見ているようで見てないことがたくさんあることに気づく、鈍感な私であります。<br />
　読み終わって、なんだか心がホンワカするのがどの作品にも共通しており、疲れた時、静かな秋の夜長など、思いたっては読み返す一冊となりました。</p>

<p>おさるだぁー●福岡県在住の35歳、会社員。「今回、掲載させていただいて大変嬉しいです。早速、いただく図書券で買うための本を探しています」</p>

<p><br />
<img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>読み聞かせに悩むイギリスの絵本</b></p>

<p><img alt="0412ehon.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0412ehon.jpg" width="100"ｈｓpace="10" vspace="10"/><br />
『ちゃんと たべなさい』<br />
ケス・グレイ／文　<br />
ニック・シャラット／絵　<br />
よしがみきょうた／訳　<br />
小峰書店　1365円</p>

<p>　2歳7カ月の娘にせがまれ、絵本を読むことがある。いわゆる「読み聞かせ」というものだ。たいていは穏やかにページを繰ることができる。うさぎがお買い物に行ったり、ねこがどんぐりを見つけたり、という内容だからだ。<br />
　ところが何気なく図書館で見つけた（私が見つけたのか娘だったのか定かではない）この一冊は違っていた。<br />
　いつもの晩ご飯、ママは娘デイジーに決まってこう言う。「おまめもちゃんとたべなさい」。しかしデイジーは一言「おまめ、だいきらい」。ママは条件を出す。「アイスクリームをあげるから」。それでも「おまめ、だいきらい」。<br />
　条件はページをめくるたび、スーパーマーケットも、動物園も、チョコレート工場も買ってあげる、と過激になり、多くの子どもが嫌がる早寝も、おふろも、歯みがきも「しなくていい」。しまいには“アフリカ大陸”も“地球”も買って（買えるのか）もらえるというのに、一言「おまめ、だいきらい」そう言うデイジーの顔はだんだんアップになっていく。あー、この“クレッシェンド感”!!<br />
　私はどう「読み聞かせ」ていけばいいのか。次第に早口に？　声はもちろんだんだん大きく？　「おまめ、だいきらい」のセリフは淡々と。いやだんだん力強く？<br />
　……「オチ」はママもメキャベツが嫌い。そして二人はアイスクリームが大好き。ってことになるのだけれど。ふー。<br />
　娘は案の定「ちゃんとたべなさい」というタイトルにもかかわらず「おまめだいきらい、よんで」と例のセリフを口にしている。<br />
　この絵本“イギリスの子どもたちが選ぶチルドレンズ・ブック賞絵本賞･大賞”を受賞しているそうで、イギリスのお母さんたちはどんなふうに読んでいるのか、聞いてみたいものである。</p>

<p>鬼頭ひろみ●愛知県在住の36歳、専業主婦。「図書館で、マンガ『ちびまる子ちゃん』を借りる〜と泣いた娘。マンガ本の読み聞かせはさすがにできないよ……」</p>]]>

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<title>畸人研究はいかにして鍛えられたか</title>
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<modified>2004-10-13T17:55:52Z</modified>
<issued>2004-10-05T15:00:00Z</issued>
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<summary type="text/plain"> 『畸人研究』の発端は１９８６年の横浜国大にさかのぼる。教育学部心理学専攻に奇妙...</summary>
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<![CDATA[<p><img alt="minikomi0411.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/image/minikomi0411.jpg" width="307" height="400" / align=right> 『畸人研究』の発端は１９８６年の横浜国大にさかのぼる。教育学部心理学専攻に奇妙な学生が入学した。その小さい男は、チロリアン帽にセメント袋のような服とおかしい服装をしたり、共通一次試験（当時）を乗り越えてきたはずなのに、現在完了形の「ｈａｖｅ」を堂々と「持つ！」と訳したり、講義中教授の論説に対していちいち「それは違う」とかつぶやき続けたりと奇行を繰り返した。他の級友が敬遠するなか、奇行はおろか非行少年と幅広く交友する粗暴派の黒崎犀彦と、多動かつ躁状態の今柊二のみがその小男と接触を続けた。その小男、海老名ベテルギウス則雄のキテレツな４年間の行動は、大学卒業後の１９９３年に『海老名研究とその実際』全16巻にまとめられ、その時点より畸人研究学会が発足した。その研究の勢いのまま、なぜか研究対象の海老名までもが参加し、機関誌『畸人研究』が発行されるようになる。折しも、当時海老名は横浜寿町で福祉の仕事につき、「工事現場で惑星をつくろうとする男」や「将軍カストロ」など素晴らしすぎる畸人の方々と接触、それを『畸人研究』でジャカスカ報告をし始めた。負けてたまるかと黒崎と今は、海老名研究で培ったノウハウをもって探し歩き始め、「木星おやじ」「数列畸人」「エスパータコ焼き」など、めまいがするような畸人に出会えるようになった。常識にとらわれず、自分の主張のままに素直に生きる畸人の姿は、取材しているわれわれに、とてつもない爽快感を与えてくれた。その喜びが『畸人研究』継続の最大の要因だったと思う。また、われわれの感じた爽快感、解放感は、『畸人研究』を通して読者にも届いたようで、現在までに『畸人研究』は別冊も含め合計22冊を刊行できた。最新刊は『別冊畸人研究 北朝鮮の銘峰 金剛山』。さらに、研究の集大成をちくま文庫より『定本畸人研究Ｚ』として刊行できた。<br />
　畸人研究は中野「タコシェ」、新宿模索舎、池袋西武「ぽえむぱろうる」、神保町「岩波ブックセンター」「アクセス」などで買えます。</p>

<p><br><a href="http://www.digipad.com/digi/kijin/" target="_blank">http://www.digipad.com/digi/kijin/</a></p>

<div align=right>（編集人・今柊二）</div>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" /></p>

<p><b>普通の人たちのちょっとおかしな恋愛模様</b></p>

<p><img alt="0411dangi01.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0411dangi01.jpg" width="100"/><br />
『どうにかなる日々』　1〜2巻 志村貴子<br />
太田出版　各952円</p>

<p>　どこにでもいる普通の人々の恋愛模様を淡々と綴った短編集……と書くと、なんだつまらないと思われる向きもあるかもしれないが、これが滅法面白いのだ。<br />
　登場するのは、幽霊と同居しているフリーターの女の子に、生徒に恋をしてしまうホモの高校教師、夢破れて故郷に帰る途中のアイドル歌手とそのマネージャー……と、みんな少しだけ世の中からはみだして都会の片隅でさみしい心を抱えて生きている人たちだ。<br />
　けれど、どの話も読み終えた後に心に温かいものが残るのは彼らが不器用ながらも前向きに生きているからだろう。<br />
　そうだ、人生には辛いことやままならないことも多いけど、明日はきっとどうにかなるさ、と思わせてくれる、切なさと優しさにあふれた作品である。</p>

<p>くるみ●兵庫県在住の31歳、運送業。「増え続ける本の重みでスライド書棚のスライド部分が動かなくなった。本を減らすか売れと迫る母よ、それができたら苦労しないのです」</p>

<p><img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="0411ill01.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0411ill01.jpg" width="250" /><br />
さとぽん●東京在住の34才。「家では猫が本をかじる。やーめーてー」</p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>色あせない永遠の少女たち</b></p>

<p><img alt="0411dangi02.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/image/0411dangi02.jpg" width="100" /><br />
『おちゃめなふたご』シリーズ　ブライトン／著<br />
佐伯紀美子／訳　ポプラ社　各630円</p>

<p>　18歳。現役“少女”というのにも無理が生じてきたこの頃。乙女道まっしぐらで、<br />
“ときめき”“きらめき”という言葉が大好きな私だが、最近は現実的なことばかり考えてしまい、暗くなる一方。無邪気で純粋だったあの頃の私に戻りたい!!と、本棚を漁ってみた。<br />
　幼い頃、本物の“少女”だった私を魅了したのは、海外の児童文学書だった。赤毛のアン、足長おじさん、アルプスの少女ハイジ……。心をとらえて離さなかった名作の数々。純粋さ故、“アンは私”と、読む度に物語の主人公になりきって妄想を繰り広げたのは私だけではないはずだ。そんな数ある児童文学書の中で、今回は『おちゃめなふたご』シリーズを読み返すことにした。<br />
　その名の通り、“おちゃめ”な双子、パットとイザベルの学園生活を描いたこのシリーズ。特に大きな事件が起こるわけではないが、英国の女学院、しかも寮生活という設定だけで、私の心はすでに空想世界に飛んでいた。しかもその寮生活のお洒落なこと!!　丘の上の白い石造りの校舎、授業中のいたずらに、中庭でのラクロスの試合、その後に食べる甘いクリームロール。特に私が魅了されたのが、寮での真夜中のパーティ。サーディンにミルクチョコ、ペパーミントクリームにシャンペン……。ご馳走を前にはしゃぐ少女たち。先生に見つからないよう、こっそり行われるパーティは、スリルに満ちていて、ロマンチックで私の乙女心をわしづかみにしたのだった。<br />
　そうそう、もう一つ忘れちゃいけないこと。それは田村セツコさんの挿絵である。これがまた乙女チックモード全開のイラストで、どうしてこんなに可愛い絵が描けるの！と叫びたくなるほど。おしゃまな少女たちがポップに描かれていて、より一層、私の妄想をふくらませた。<br />
　今読み返してみても、当時のときめきは色あせていなかった。自分が少女らしさを失っていないと知りほっとした。そして、ときめきを甦らせてくれたこの本に感謝した。これからも私は『一生少女主義』。</p>

<p>菅原萌●埼玉県在住の18歳、学生。「文章を読むのも書くのも大好き。好きなことをして謝礼をもらえる、こんなに幸せなことは他にありませんよね」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>やっぱり魁！</b></p>

<p><img alt="0411susume01.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0411susume01.jpg" width="100"/><br />
『魁!! 男塾』全20巻　宮下あきら　集英社文庫　各600円</p>

<p><img alt="0411susume02.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0411susume02.jpg" width="100"/><br />
『曉!! 男塾』1〜9巻　宮下あきら　集英社ジャンプCデラックス　各530円</p>

<p>　中学生のころの友人に、ふすまを開けると階段がある不思議な家に住んでいる子がいた。<br />
　その子の家に遊びに行くと、机の上に無造作に、最近ではめっきり見なくなった劇画タッチの本が置かれていて、遊びに行くと必ずと言っていいほど夢中になって読んだ本がある。その本が『魁!!男塾』である。<br />
　『ONE PIECE』等が流行っていたころ、私と友人のふたりは時代錯誤の長ラン、その下はさらしだけの高校生？が、ドスやダンビラを振り回し、中国４０００年武術と秘術を駆使して、男達が汗と涙と血を流して戦う青春漫画？を読み漁っていた。なぜか作中には民明書房なる架空の出版社が出てきて、怒血暴流などの説明をうやうやしくするのもなぜかしら迫力があった。男を漢と表したり、かなり渋い男塾校歌、自分の名前をやたら叫ぶ校長などもいい味を出している。しかし、この男塾は一度アニメ化されたが、教育上よくないとされすぐに打ち切られた、ある意味伝説の作品である。だけど、そんな賛否両論の漫画だけど、義理を通せば道理が通らない世の中で義理人情の大切さを教えてくれる、私のバイブルである。</p>

<p>松本直樹●和歌山県在住の18歳。高校生。「桐蔭図書専部員一同を代表して、不肖松本は全国紙に載ることができました。だれか気がついてくれるよう期待してます」</p>

<p><img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="0411ill02.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/image/0411ill02.jpg" width="250" /></p>

<p>ピーチ姫●東京在住の26歳、塾講師。「毎朝散歩をするようになってから体の調子がよくなりました」</p>

<p><img alt="kategory_present.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_present.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>いつかわかるときがくるはず</b></p>

<p><img alt="0411pre.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0411pre.jpg" width="100"/></p>

<p>『コッコロから』　佐野洋子　　講談社文庫　590円</p>

<p>　このあいだ、いとこと食事をした。彼女はまだ大学1年生で、東京に出てきたばかりの田舎者だ。高校生のあいだ勉強しかしてこなかった彼女は、親元を離れてちょっと洒落っ気が出てきていた。いくらかアルコールも入ったためか、これまでそんなことを話したこともなかったのに恋愛について勝手にしゃべりだした。どうやら出会ったばかりのサークルの先輩が気になるらしい。<br />
　最初は「へぇ」なんて聞いていたが、だんだん不安な気持ちになってきた。一緒に買い物をしたり、学校から部室まで自転車で2人乗りをしたり、なによりとにかくかっこいい、という話まではよかった。しかしその彼には彼女がいるというのだ。<br />
 「おい、……ちょっと待て」<br />
　妹を守る兄のような気持ちになった僕は必死で、「彼女のいる男にかかわるな」という内容を、言い方を変えて繰り返していた。<br />
　そんな彼女に贈ったのが佐野洋子の『コッコロから』だ。手渡すときにも、僕がこれを日本中の女の人全員に読んでもらいたいと思っていることや、もし将来自分に娘ができたら必ずこれを読ませるつもりであるとか、少なくともこれを読んでいる人とでなければ結婚するわけにはいかないとか、エゴイスティックであることを重々承知のうえ、考えていることなどを、熱く！説明してから、渡した。<br />
　事実、いとこにはかなりウザがられてしまったけれども、あのコも読めばきっとわかってくれるはずである。 </p>

<p>よしろう●東京都在住の21歳。大学生「いとこにフンパツして湯葉を食べさせたのに、ティーンには美味しさがわからないようだった」</p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" height="47" /><br />
<b>あすなろのように、未来を見つめて</b></p>

<p><img alt="0411dangi03.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0411dangi03.jpg" width="100" /><br />
『あすなろ物語』　井上 靖　新潮社　460円</p>

<p>　九州・福岡の少年院で17歳から18歳の1年間を過ごした。その頃、数ヵ月に一度、矯正教育の一環としてボランティアのご婦人方を招き、一冊の本を題材に意見や感想を話し合う「読書集会」が開かれていた。その題材になった一冊に『あすなろ物語』があった。<br />
　当時10代の私がこの本に受けた感銘は、ちょうど掃除を惰る部屋にひっそりとほこりが積み重なっていくように、年齢を重ねるごとに大切なその部分を何かが覆い隠してしまった。<br />
　幾星霜を経て、山陰のある拘置所に繋がれ再び私はこの本を手にした。あすなろの木は「明日は檜になろう」と愚直なまでに願うが、結局は檜にはなれないことから翌檜と名づけられたと言う。<br />
　主人公、梶鮎太は独り疎外された者のように、周りの者がそれぞれ檜になる中、ただ漠然と生きている時に、密かに恋心を寄せる佐分利信子に、「貴方は翌檜でさえない」と痛烈な批判を受ける。正に彼女のこの言葉こそ、今の私に向けられた鋭利な刃であった。<br />
　たとえ何処にいても、明日に檜を夢見てひたむきに生きていこうと私は心に誓った。</p>

<p>道楽雲介●島根県在住。「『あすなろ物語』。今後再びこの様な秀逸な作品に出会える事を願っています」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>哲学ってナニ？</b></p>

<p><img alt="0411susume04.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0411susume04.jpg" width="100" /><br />
『〈子ども〉のための哲学』 永井 均 講談社現代新書　735円</p>

<p>　中学生の頃、何となく「哲学」というものに興味があった。それは、先人たちが考えた深遠で興味深い価値ある学問で、それを身につけると何か人生にプラスになると思っていたからだ。しかし、書店に並ぶ哲学書の数々は、私の期待に応えてはくれなかった。<br />
　数ページ読むことさえ苦痛で、とても面白いと思えない。そんな時に見つけたのが『〈子ども〉のための哲学』。本書との出会いは、もどかしい思いをしていた私にとってまさに渇きを癒す体験だった。読者を強く意識した平易な文章に強い説得力を感じ、驚き、そして感動した。<br />
 『〈子ども〉のための哲学』は哲学の入門書だ。しかし、普通の入門書のように西洋哲学史を解説した本ではなく、書かれているのは、著者の二つの哲学と、哲学とは何かという問いに対する考えだけだ。著者の哲学観は、一般的な哲学観を否定するもので、非常に興味深い話だ。著者は言う（引用ではなく意訳）。<br />
「プラトン哲学やカント哲学といった、もうすでに哲学されたものを理解することは哲学ではない、そうではなく素朴な疑問を、自分が本当に納得するまで考えることが哲学だ、そして哲学は本来なんの役にも立たない」<br />
　この言葉は、哲学に対する無用な厚化粧を落とし、その下にもっと美しい素顔があることを、私に気づかせてくれた。<br />
　私はこれほど哲学することの魅力を、生き生きと語った本をほかに知らない。そしてそれができるのは、著者が本当の意味で哲学者であり、哲学することの楽しさを知っているからだ。<br />
　哲学に興味があるけど、専門書は敷居が高くてという人にぜひ読んでほしい。著者の哲学に対する誠実な態度は、読者に強く訴えかけるものがある。</p>

<p>高内寛之●長野県在住の20歳、大学生。「ペーパーナイフを作っていたら指に水ぶくれができてしまいました。イタイ……」</p>

<p><img alt="kategory_present.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_present.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>先輩が教えてくれた健康への道</b></p>

<p><img alt="0411pre02.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/0411pre02.jpg" width="100" /><br />
『食いしんぼの健康ごはん』　大久保恵子／著　文化出版局　1575円</p>

<p>　昨年、寿退社をした先輩からプレゼントされたのがこの本。そのとき私を含め4人に本をプレゼントされたのですが、私以外の3人には「お料理１年生」や「お菓子のつくりかた」などのベーシックな料理本。なぜか私だけ、この『食いしんぼの健康ごはん』。たしかにおいしいものが大好きで、毎日食べ歩いている食いしんぼではありましたが……。肉料理が全く載っていない料理本でびっくり。結局何も作らずじまいでした。<br />
　しかし、今年になって、病気で入院して仕事を辞めざるを得なくなり、家にいるようになってから改めて読むと、今の自分にぴったりな料理ばかり。さっそく自然食材を買ってきて作り始めました。<br />
　いざ作り始めたところ、はまってしまい、とうとうカツオ節を自分で削り始める始末。炊きたての玄米ごはんと味噌汁の地味な食事がしみじみうまい。きっかけを作ってくれた先輩に感謝しています。</p>

<p>苦瓜●千葉県在住の33歳（後厄）、無職。「体を壊して入院療養中です。昭和初期を思わせる相当古い病棟で、エレベーターの扉が手動です。たまに気配を感じるのは気のせいと思いたい……」<br />
</p>]]>

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<title>ついに日本上陸!!世界各国大人気のフリーペーパー！</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/2004/09/post.html" />
<modified>2004-09-23T15:45:18Z</modified>
<issued>2004-09-05T15:40:35Z</issued>
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<summary type="text/plain">　『VICE（ヴァイス）』は元々カナダのモントリオールで生まれたフリーペーパーで...</summary>
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<name>davinci</name>


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<![CDATA[<p><img alt="minikomi.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/minikomi.jpg" width="307" height="400" / align=right>　『VICE（ヴァイス）』は元々カナダのモントリオールで生まれたフリーペーパーです。現在は拠点をＮＹに移し、UKやオーストラリアにも編集部が置かれ、各国版『VICE』が作られるようになりました。今回日本での制作は、英語圏以外の国では初めてのことです。<br />
　だからといってＮＹ版をそのまま訳しているわけではなく、写真や原稿などの素材を共有しながらも、各国の編集部がその国にマッチした雑誌に編集しています。<br />
　今回はPHOTO ISSUEですが、毎回毎回テーマや趣向は変えています。普遍的なテーマでも、少々のアナーキーさを加えた『VICE』独自の切り口の面白さが、全世界で30万部発行されている理由だと思います。<br />
　でも、別にVICEはフリーペーパーを発行しているだけの会社ではありません。アメリカではフリーペーパーは情報を発信する一つの道具として捉えていて、他の事業――本の出版やＴＶ番組の制作、映画の製作、VICEレーベルなど幅広い活動全体から収益をあげています。日本はまだマガジンだけですが、ゆくゆくは、マガジンをポータルとした、“VICEブランド”として多角的に運営していきたいと考えています。<br />
　フリーペーパーだから紙がヘボでもいいや、中身がなくてもいいやという考えではなくて、フリーペーパーだけれども、こんなにクオリティが高いものを作れるんだ、ということを考えています。だからこそ、わかってくれる人にだけ渡したい。わからず手にとって捨ててもらいたくない。そういった意味もあって、何処に配布しているかを公表していません。ただ、『VICE』の波長に合う人ならすぐわかる場所においてあります。もし、あなたが『VICE』を手にしたのなら、きっと心から『VICE』を楽しむことができるでしょう。<br />
<br><a href="http://www.viceland.com/" target="_blank">http://www.viceland.com/</a></p>

<div align=right>（VICE JAPAN　代表取締役　小池幸生）</div>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>毎年、夏の楽しみ</b></p>

<p><img alt="tsure.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/tsure.jpg" width="100" height="143" / ><br />
『つれづれノート』　銀色夏生　角川文庫　504〜630円	</p>

<p>　夏が近づいてくると、そろそろ「つれづれ」の季節やなぁと、毎年ワクワク楽しみにしていることがあります。それというのも、銀色夏生さんのエッセイ『つれづれノート』の新刊が、毎年６月ごろ発売されるからなのです。<br />
　出会いは13年前、妹に薦められ読んだ『つれづれノート』。すぐに大好きになって 即、自分で買いました。１年に１冊のペースで出される、日記風エッセイ。銀色さんのものすごく冷静で客観的な視点、くもりない目で物事をあるがままに見るということの面白さが、銀色さんの日常を通してみずみずしくさわやかに、そしてにんまり笑いをさそいつつ伝わってきます。おまけに、銀色さんの読んだ本がたくさん紹介されているのもうれしい。私にとってこの本は大切なものだけを詰めこんだ宝箱。毎年夏に届く、ワクワクがいっぱい詰まった宝箱。</p>

<p>林 香余●奈良県在住の32歳。<br />
「最近、教習所に通い始めました。長い待ち時間も読書で楽しんでます」</p>

<p><img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="i1.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/i1.jpg" width="250" height="372" /></p>

<p>川浦麻友美●群馬県在住の17歳。「今年の夏は、部活漬けの毎日です」</p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>本の魅力に憑かれました</b></p>

<p><img alt="kakko.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kakko.jpg" width="100" height="144" /><br />
『姑獲鳥の夏』　京極夏彦　講談社文庫　840円	</p>

<p>　「作者の顔がタイプだったから、その人の本を読み始めました――。」なんて言ったら、純粋に本が好きなダ･ヴィンチ読者の方々には叱られるだろうし、第一私が作者でもそんな理由で自分の作品を読まれるのは少し嫌だ。<br />
　でもあんなに分厚い本を、『ハリー・ポッター』すら読めなかった女子中学生に手に取らせるほど、直木賞受賞でテレビに映っていた和装の男――京極夏彦はかっこ良かったのだ。<br />
　私はその和装の男の名前だけは以前から知っていた。私のクラスには担任の先生が作った小さな本棚があり、その中に１冊だけ京極夏彦があった。でも国語の教科書を見ただけで眠くなる私には一生読めそうもない本にしか思えなかった。しかし、それは大いなる勘違いだった。<br />
　読み始めたら止まらない。朝起きて読み、昼食べて読み、夕方帰って読み、夜は寝る間も惜しんで読み倒した。そんなんで私は１ヵ月で運命の一冊となった『姑獲鳥の夏』からシリーズ４作目の『鉄鼠の檻』まで読破してしまった。そして私はこの夏休みに『姑獲鳥の夏』で宿題の読書感想文を、見事、規定５枚いっぱいに書き上げた。去年まで適当にあらすじとあとがきを丸写ししていた私がである。<br />
　最近若者の活字離れが進んでいると聞いているが、私はここにきて活字に憑かれてしまった。いや、京極夏彦という妖怪に憑かれてしまったのだろうか。どちらも絶対正解だ。なんせ受験勉強をさぼって本屋をはしごするくらいになってしまったからだ。そして私は受験勉強に忙しい友達を横目に、思う。――やっぱり京極夏彦は最高にかっこ良いと。</p>

<p>織葉●福島県在住の15歳。<br />
「『姑獲鳥の夏』の映画化ニュースにびっくり。どうせだったら京極先生が主演しないかなぁ」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>陸ではうまく生きられない</b></p>

<p><img alt="jack.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/jack.jpg" width="100" height="144" /><br />
『ジャック・マイヨール、イルカと海へ還る』 ピエール・マイヨール、パトリック・ムートン／著　岡田好惠／訳　講談社　1995円<br />
	<br />
　私が一番好きな映画、それはリュック・ベッソン監督（師匠！）の『グラン・ブルー』だ。海に対する深い愛情が随所に見られ、男たちの閉息潜水に賭ける情熱、そして悲しい業が、美しい青の景色とともに心に訴えかけてくる。<br />
　その中の天才潜水士ジャックは、実在の人物でフリーダイビングの覇者であるジャック・マイヨールをモデルに描かれている。もちろん、映画自体はフィクションであり、リュック・ベッソンが切り取った美しい架空の世界だ。しかし、はからずもこの映画で世界中から注目を浴びるようになったジャック・マイヨールの運命は、映画公開とともに少しずつ翳りが見え始めてくる。<br />
　本書はそんなジャック・マイヨールの生き様を、兄ピエールの眼を通して見せてくれる。そして、悲しいかな、生身のジャックも人には言えぬ業を背負って生きていたのだとわかるのだ。奔放で、強気で、傲慢であるがゆえに、誰にも弱さをさらせなかった。謙虚で優しい映画の中のジャック以上に。<br />
　映画を観たことのない人は、まず先に映画を。映画は観たことあるけど本著は知らなかったという人は、機会を設けて読んでみてほしい。読めばまた『グラン・ブルー』を観たくなるはずです。</p>

<p>のりたー●大阪府在住の27歳。「大阪のアメリカ村のお店に期間限定で陶芸作品を置いてもらうことになりました。これを機に全国デビューを目論んでいます」</p>

<p><img alt="kategory_illust.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_illust.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><img alt="i2.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/i2.jpg" width="250" height="374" /></p>

<p>良奈●岐阜県在住の22歳。<br />
「本を売ったお金で買うのも本だったりします」</p>

<p><img alt="kategory_present.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_present.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>私に大切なコトを気づかせてくれた一冊</b></p>

<p><img alt="colo.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/colo.jpg" width="100" height="140" /><br />
『カラフル』　森 絵都　理論社　1575円</p>

<p>　中学に入学し、最初に仲良くなった司書の先生。毎日のように図書室に通う私に、新着図書を一番に渡してくれ、お薦めの本を教えてくれた。テスト前日でも本を読みふける私を厳しくしかってくれた……。<br />
　そんな先生が、家族のことで悩む私にプレゼントしてくれた本がある。再挑戦の人生を歩むことで、隠れていた、見えなかった大切なことに気づいた少年の姿を描いた『カラフル』だ。<br />
　私も主人公・真と同様、自分が感じている以上に家族に愛されていることに気づいた。そして、今までの自分がいかに人の表面しか見ていなかったか、ということも。<br />
　こんな素敵な本を贈ってくれた先生と、私にも再挑戦のチャンスを与えてくれたこの本、そしてたくさんの夢や希望や世界に出会わせてくれた図書室にありがとう。 </p>

<p>ナッツィン●広島県在住の15歳。「もうすぐ受験です。受験生の今年は本を読む暇なんてないと思ってたのに、息抜きと称してやっぱり読書の時間を楽しんでしまいました。早く合格して、本物の読書の時間がほしいです」</p>

<p><img alt="kategory_susumeru.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_susumeru.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>「肥大化する自意識のバケモノ」とは何か？</b></p>

<p><img alt="inu.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/inu.jpg" width="100" height="147" /><br />
『犬儒派だもの』　呉 智英　双葉社　1470円</p>

<p>　「呉智英さんは暴論エンターテイナーだから（笑）」と、浅羽通明氏が小林よしのり氏との対談で言っていて、なるほどうまい言い方だ、と思ったことがある。<br />
　著者は自ら「封建主義者」と名乗り、民主主義を疑え、人権思想を疑え、と説く。<br />
　私はこの“暴論”が好きで、著者の本はよく読んでいる。本書もまた期待を裏切らぬもので、面白かった。<br />
　面白かったけれど、ハハハ、いいなぁと笑った後で、ちょっと暗い気持ちになった。<br />
「肥大化する自意識のバケモノ」とは、本書の「自我と毒薬」の章に出てくる題名の一つだ。ここまで言うのか、という感じもなくはないけど、その議論は鋭い。<br />
　著者は言う。「近代という時代は、人々の自意識を異常に肥大させた。それがなにか正義だと勘違いさせた時代でもある」。<br />
　本書には、肥大化した自意識に振り回されて周りがよく見えなくなった人の話がいくつか出てくる。面識のない著者に向かって自分の描いた絵を、「著書の表紙に使ってくれ」と言ってくる者。著者の理論は、自分の理論の剽窃だと告発状を送ってよこす者。<br />
「あーあ、こうなっちゃなぁ……」と読みながら思う。思うのだが、「そういうお前はどうなんだ!?」という問いに「私には関係ない話」と言い切る自信がない。むしろ私もまた、肥大化した自意識に振り回され、ときに周りが見えなくなって他人に面倒を押しつけている人間の一人ではないか……。そんな疑念が湧きあがってくる。<br />
　著者の“暴論”は、暴論であるがゆえに、ときとして、正論にはない強烈な問いを、読む者に突きつけてくる。</p>

<p>とおからじ●茨城県在住の38歳。「最近、缶チューハイがぐっとうまくなった。値段もお手頃だ。私はうれしい」</p>

<p><img alt="kategory_dangi.gif" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/kategory_dangi.gif" width="273" height="47" /></p>

<p><b>11月の読書感想文</b></p>

<p><img alt="ginga.jpg" src="http://blog.mf-davinci.com/ekohiiki/archives/images/ginga.jpg" width="100" height="143" /><br />
『銀河鉄道の夜』　宮沢賢治　新潮文庫　420円</p>

<p>　中３のクラスの担任は、とっても気の弱い男だった。クラス全員、彼をなめてかかっていた。私もその一人だった。怖い先生が教室に来たときはオドビクして従順なクセに、担任教師が来ると私語は慎まない、席を立って歩くなど、完全にダラけ切っていた。　<br />
　夏休み。<br />
「中３の夏休みは、お前らやることがあるだろう。言わんでもわかっとるな!!」て、コトで夏休みの宿題は出なかった。だけど、国語の読書感想文だけはいつも通り出された。<br />
　私は昔から“読書感想文”が苦手だった。本なんか読んだって、何の感想も出ない。せいぜい「あー、面白かった！」ぐらい。それに、課題図書なんてちっとも面白くない。「小難しくてつまんない」だけ。自分が好きで買った本じゃないから、興味も湧かなかった。おまけに夏。本を読む気なんて失せちまう。「中３の夏休み、お前らやることあるだろう」と言われてたのに、受験勉強も手つかず。そりゃ仕方ない。あの夏（昭和55年）は猛暑だったし、うち、クーラーないし。一日中、机に突っ伏して冷たいモンばかり飲んでウダウダしてた。明日は９月１日。読書感想文どうしよう。まあいいか。すっぽかしちまえ。どうせ、担任はアレだし。おとなしそうだから大丈夫だろ。私は課題図書を１回も開くことなく、新学期を迎えた。案の定、読書感想文の提出率はすこぶる悪かった。怖くて有名なＴ先生のクラスは１００％提出されたらしい。すぐ怒る、すぐ怒鳴る、すぐ殴るのスパルタ教師だ。生徒が言うこと聞いて当然だ。その点、うちの担任のほうが生徒のことをよく考えてると思う。球技大会のバスケットボールの練習を一緒にやってくれるし。それも妙にうまいのではなく下手くそで。コートのど真ん中で転んでる姿はおちゃめだ。Ｔ先生は、練習を見にも来てくれないのに。こんな生徒思いの良い先生をバカにしてはいけないではないか？　と時々、良心の呵責に苛まれることもあったが。<br />
　11月の良く晴れた日。５時間目は外で草刈だった。鎌を持ったまま、草むらでじーっとしてたら、いきなり担任に声をかけられた。「読書感想文出しましたか？」「い、いいえ、まだです!!」「だったら明日、持って来てください」<br />
　なんて恐ろしい教師だ！ ３カ月も待っていたなんて!!　決して怒ってはいなかったが、とても説得力があった。私は家に飛んで帰り、あわてて宮沢賢治著『銀河鉄道の夜』を読んだ。急いで読破して感想文を書かなきゃいけないのに、ジョバンニとカムパネルラの織りなす美しくも儚い物語は、目が潤んで潤んで前へ進めない。涙もろい15歳にとって『銀鉄』はあまりにも悲しく切ないぜ。</p>

<p>川西辰巳●滋賀県出身の39歳。「最近『銀河鉄道の夜』を手に取ったら解説が武田鉄也でびっくり。時代の流れを感じます」<br />
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